第11話 アイヌカイセイ

 マツモト・ハジメ 

 パイロキネシス、ブリザード、天変地異、無限銃。


 ナイトウ・イサム

 新人時代に強盗犯を取り逃がしてる。


 エンドウ・タネモト

 マツモトに急接近。


 イチジョウ・アツシ

 『社長』と呼ばれてる。 

    

 ニカイドウ・イサム

 バイクを所有、『ハーレーダビッドソン』


 ミヨシ・ユイカ

 トクヤマ・タイシ

 フジヨシ・ナナセ

 ヒグチ・ミツキ

 この4人は存命。2009年4月に振り込め詐欺をした罪で逮捕されてる。


 ソエジマ・トシヒコ

 精神科医、かつて医療ミスを起こしている。   


 オダ・コウミ

 前職は看護師。


 ゴトウ・リョウ

 沖縄在住


 ナニワ・キョウヘイ 外事第三課所属。 国際テロ捜査、中東、特にイランのスパイに関する捜査・情報収集を行う。


 タキガワ・カズマス

 父は近江国甲賀郡の国人・滝川一勝もしくは滝川資清といわれているが、この2人は同一人物説もあり、どのような人物であったかは定説を見ない。また、兄として高安範勝が挙げられることもあるが、一族(父の従兄弟)とする系譜もある。また、池田恒興と同族(従兄弟)とされる場合もある。更に中村一氏は甲賀二十一家の一つ・滝氏の出身ともいわれ一益の同族とする説もある。また、忍者であったという説もあるが、これも明確な根拠があるものではない。甲賀郡に対する文書で「大原」同名中の「滝川氏」として動いているものがある。


 甲賀出身という説の他に、志摩の国人・九鬼嘉隆が織田信長に仕官する際に一益が仲介したこと、婿の滝川雄利は伊勢国司北畠氏の一族木造氏の出身であること、長年伊勢攻略を担当し、攻略後も北伊勢に広大な所領を与えられていることなどから、伊勢あるいは志摩出身とされる場合もある。


 サイトウ・トシミツ

 史実では天文3年(1534年)、斎藤利賢の次男として生まれる。


 利三は、実兄の石谷頼辰や明智光秀と同様に幕府の奉公衆の出身であり、上京後に摂津国の松山新介に仕え(『寛政重修諸家譜』)、次いで斎藤義龍に仕え、後に、西美濃三人衆の一人・稲葉一鉄が織田氏へ寝返ると、それに従い、稲葉氏の家臣となった。しかし後に稲葉一鉄と喧嘩別れし、明智光秀との縁戚関係から光秀に仕えるようになったといわれている。光秀には重用され、明智秀満と並ぶ明智氏の筆頭家老として用いられた。光秀の丹波平定後、1万石を与えられて丹波黒井城主となり、氷上郡統治にあたる。


 天正10年(1582年)の本能寺の変の直前、四国の長宗我部元親が光秀の家臣で親戚関係にあった利三とやりとりした書状が見つかった、と林原美術館(岡山市)と岡山県立博物館(同市)が発表した。書状で元親は四国侵攻を計画していた信長の命令に従う意向を示しており、岡山県立博物館の内池英樹主幹は「本能寺の変直前のやりとりが史料で初めて明らかになった。本能寺の変に影響を与えた可能性がある」と話している。


 天正10年(1582年)、光秀が本能寺の変を計画すると、藤田行政・溝尾茂朝・明智秀満などの一部の重臣に計画を打ち明けているが、利三もその中に含められている(『信長公記』『川角太閤記』)。利三はその無謀さから秀満と共に光秀に対し反対したと言われている(『備前老人物語』)。しかし主君の命令には逆らえず、また光秀の恩義に報いるため、結局は本能寺の変に首謀者の一人として参加せざるを得なくなったとされる。


 本能寺の変にて織田信長・織田信忠・義弟斎藤利治を討った後、備中から引き返してきた羽柴秀吉との山崎の戦いでは先鋒として活躍するが、敗れて逃走した。その後、秀吉の執拗な捜索により近江堅田で捕縛されたが、梅雨時だったため暑さにあたって病となり、衰弱していたという。秀吉の命令で六条河原で斬首となった。享年49。磔にされたともいわれる。


 首もしくは胴体は光秀とともに本能寺に晒されたと言われている。その後、利三の首は彼と親交の深かった絵師の海北友松により、京都市左京区浄土寺真如町の真正極楽寺へ葬られた。


 ワガ・キクコ  

 享年60歳、30歳までマルサをしていた。

 

 イイジマ・リュウ

 アリタ・ナナコを誤認逮捕。

 福島県会津若松市出身。


 ワガ・ラン

 IQ190


 ウリュウ・エイスケ

 パソコン遠隔操作事件の真犯人。2012年(平成24年)の初夏から秋にかけて、日本で発生したサイバー犯罪事件。犯人はインターネット電子掲示板『2ちゃんねる』を介して他者のパソコン(PC)を遠隔操作し、これを踏み台として襲撃や殺人などの犯罪予告を行った。遠隔操作ウイルス事件とも呼ばれる。なお、報道等では、事件で使用された悪意のあるプログラムをコンピューターウイルスと表現しているが、正確にはトロイプログラムである。これら悪意のあるプログラム等は総称してマルウェアと呼ばれる。


「百地は公安かどこかに所属していたんじゃ?」

 六角が額から落ちる汗をハンカチで拭った。

「もしかしたら中国人かも知れない、あの国は徹底した監視社会だ」

 

『戦車』

 正位置の意味

勝利、征服、援軍、行動力、成功、積極力、突進力、開拓精神、独立・解放、体力無限大、負けず嫌い、視野の拡大、ゾーンの発動、優勢、自己暗示。

 

 逆位置の意味

 暴走、不注意、自分勝手、失敗、独断力、傍若無人、焦り、挫折、イライラ、視野の縮小、好戦的、劣勢、無知。


 有田菜々子は北海道にやって来た。

 函館山ロープウェイで山頂まで向かい、夜景を眺めた。函館港に停泊したフェリーがライトアップされ、キレイだった。旅館には三井ウサギのサインが飾ってあった。三井ウサギは函館生まれだ。

 亡くなった和賀勲はウサギの叔父だ。

 雨が降ってきた。

 大学時代、菜々子は大雪山で雪崩に巻き込まれたことがあった。山小屋に逃げ込んだ友人が死亡し、もう一人の友人が行方不明になった。

 そして山小屋の中には未知の生物の体毛が残されていた。

 北海道に来たのは未確認生物を探す目的があった。

 翌朝、大雪山に菜々子は向かった。

 偶然にも残間大輔や馬場義一、ゲームクリエイターの神保ヂロルらは山中にキャンピングカーを停めて行方不明者と未確認生物を探していた。

 残間は娘を失い、馬場は弟を探していた。

「コロポックルの仕業かも知れません」

 ミルを挽きながらヂロルが言った。

 お手製のアイスコーヒーに残間は思わず唸った。馬場はコーヒーが苦手なようで飲まなかった。

 コロポックルは、アイヌの伝承に登場する小人である。アイヌ語で、一般的には「蕗の葉の下の人」という意味であると解される。


 アイヌ語では同一の音素であり区別しないため、コロボックル (コㇿボックㇽ) とも言われる。


 アイヌの小人伝説は広く北海道や南千島や樺太に流布しており、名称もこのコロポックル・コロボックルのほかに、トィチセウンクルやトィチセコッチャカムィやトンチ(これらはみな「竪穴に住む人」の意)などと呼ばれることもある。


 アイヌ人の小人伝説は北海道や南千島、樺太に広く流布しており、地域によって差もあるが、大体次のようなものである。


 アイヌがこの土地に住み始める前から、この土地にはコロボックルという種族が住んでいた。彼らは背丈が低く、動きがすばやく、漁に巧みであった。又屋根をフキの葉で葺いた竪穴にすんでいた。


 彼らはアイヌに友好的で、鹿や魚などの獲物をアイヌの人々に贈ったりアイヌの人々と物品の交換をしたりしていたが、姿を見せることを極端に嫌っており、それらのやりとりは夜に窓などからこっそり差し入れるという形態であった。


 そんなある日、あるアイヌの若者がコロボックルの姿を見ようと贈り物を差し入れる時を待ち伏せ、その手をつかんで屋内に引き入れてみたところ、美しい婦人のなりをしておりその手の甲には刺青があったという(なおアイヌの夫人のする刺青はこれにならったものであるといわれている)。


 コロボックルは青年の無礼に激怒し、一族を挙げて北の海の彼方へと去ってしまった。以降、アイヌの人々はコロボックルの姿を見ることはなくなったという。現在でも土地のあちこちに残る竪穴や地面を掘ると出てくる石器や土器は、彼らがかつてこの土地にいた名残である。

 伝説は地域によって差異があり「コロボックルは怠け者でアイヌが彼らに食べ物を与えていた」「コロボックルの手にあった刺青は捕らえたアイヌの人々が奪還を懼れて施したものであって元来からアイヌの風習である」などの変化が見られる。


 十勝地方に残る伝説では、コロボックルはアイヌに迫害されたために土地を去ったといわれ、去り際にアイヌに言った呪いの言葉「トカップチ(水は枯れろ、魚は腐れの意)」が十勝の地名の由来とされる。


 雷が鳴ってきて、菜々子はオロオロしていた。キャンピングカーを見つけ、菜々子はドアをノックした。

 残間がドアを開けて中に入れてくれた。

「今日はここに泊まってくといい」

 ニタッラサンペまたはニッタラサンペは、アイヌに伝わる妖怪。

 姿はマリモのような球形で、翼が生えており、色は茶褐色。全長は約20センチメートル、または2メートルといわれる。地面を転がって走り、その様子を見た者は運勢が悪くなってしまうといわれている。

 名称は『湿地の苔の心臓』を意味する。

 

 時を同じくして、ストーカーの備後郡司が菜々子を殺害するため彼女を尾行していた。 

 そんな中、怪物を目撃し、追跡を試みて崖から足を滑らせた残間は、備後に見つかり暴行されたうえに崖から突き落とされる。

 備後は生まれつきのサイコパスで、突発的に誰かを殺したくなる。

 負傷した彼を助けたのは、菜々子だった。菜々子はフォールディングナイフで備後の足を突き刺した。

「グォォッ!」

 だが、備後の仲間たちによって残間は断崖に吊るされてしまう。

「俺たちに歯向かおうってのか!?」

 警察も手出しできなかった。

 そこに現れた怪物は意外にも残間を助け、彼に危害を与えずに去っていった。


 一方、菜々子は備後の仲間の逗子って男に騙され、残間に会わせる条件として怪物の住処を教えてしまう。

 その結果、怪物は逗子達に捕えられ、それを助けようとした怪物の子供は殺されてしまった。怒りを爆発させた怪物は備後達を皆殺しにし、キャンプ場を襲撃して菜々子以外のメンバーを全滅させてしまう。

 さらにキャンプ場近くの喫茶店を襲撃した雪男は、客の女を拉致して洞窟へと逃げ込んだ。彼女を救うために洞窟へ入った菜々子は、行方不明になった仲間の白骨死体を見つける。

 

 その時、客の女が現れた。彼女は三井ウサギだったのだ。

 怪物はウサギを人質にして洞窟深部の噴火口に陣取ってしまう。怪物の気を惹く為に自ら囮になる事を志願する菜々子。

 怪物の正体はアイヌカイセイだ。

 ぼろぼろのアットシ(木皮の繊維製の衣服)を身に纏い、空家や古い家などに現れる。人が眠っていると、胸や首を押し付けて苦しめるという。

 カイセイはアイヌ語で『死骸』を意味する。

「死ねっ!ゾンビ!」

 菜々子はフォールディングナイフでゾンビに斬りかかった。

 三井ウサギは『ブラック』を唱えた。

 アイヌカイセイは足を縺れさせ、噴火口に堕ちて死んだ。

 

 

 

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