第7話 傍観者の願い事

永遠を探す僕等はほら

刹那の誰かを傷つけて

永遠に傷つけられた君はほら

刹那の祈りすら失くした

其れを夢だと僕等は言おう

其れを世界だと君は名づけ

果ての見えない蒼空に

君の心が霧散した


有限の痛みが僕等を殺す

それがスベテではなくたって

一握りのココロで君は刺され

脆弱な世界は空回り

惰性の日常に僕等の夢を

排他的な日々に君は失くしもの

灰色配色に優しい夢色

塗りつぶす黒に透明化したスベテ


枯渇した僕等はほら

刹那的な刺激で生かされ

スケープゴートな君はほら

リアルの代わりをなくしたね

退廃的な世界にもう

君は果てを夢見れないから


君の心は涙に暮れた

永遠を探す僕等にはねぇ

あまりに小さな痛みだよ

祈りじゃ君は救われない

想いは君を裏切るよ

其れを世界だと君が言うのなら

真っ青過ぎる碧空の下では

ちっぽけ過ぎるリアルでしょ?


だから、だからね

 ―僕では君を救えない


血反吐を吐くような想いでも

例えば永遠を捨てたとしても

時間はぬるま湯

刹那はとどまれない

其処にいるのは君なんだ

諦めたって生は続く

其処が君の世界なんだ

夢見るの僕は此処でね

此の場所で君を見るだけさ…

君が蒼に果てたって

君を助ける僕じゃないよ

だけど聴いて?一つだけ聴いて


君が死ぬとおもったらね

 僕は身勝手にも涙が止まらないんだ


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