どんでん返し.....?

アキノリ@pokkey11.1

義弟=?

八坂耕平は俺の義弟で有る。

昔から顔立ちが女の子の様で成長した今も女の子の様だ。

声もとても甘い声で.....トーンが高いと言える。

それでよく馬鹿にされていたのを俺が助けていた。

その為俺は耕平から、大好きだよお兄、と言われて慕われている。


俺はそんな八坂耕平に強く言い聞かせている。

お前は表面は強く無くて良い、心を強く生きる事がお前だ、って。

それはどういう意味かというと.....心、つまり気持ちだけ強かったら今は問題無いという意味だ。


側で俺は.....お前を守る、と。

そして二人三脚で俺達は共に二年生きてきた。

それで今に至っている。

耕平は人懐っこい弟で.....俺を慕ってくれる。


俺の背中を追ってもいるから支えている。

二人で一つなのだ。

俺は笑みを浮かべながら.....耕平の成長を見守っていた。

でもこの二年過ぎてからほんの少しだけ違和感を感じてはいた。

何故かと言えば.....俺が上半身裸で居ると耕平は若干に赤面し始めたから、だ。


耕平も男なのに何故、赤面するのだろう?と思いながら.....それでも恥ずかしい気持ちが有るなら仕方が無いと思いつつ二年過ぎてから配慮しつつ生きていた。

なるだけ恥ずかしい気持ちにならない様に.....だ。

だが二年目の冬。

最大の違和感を感じた。


何を感じていたかと言えば.....耕平の胸が結構、膨らんできていた気がしたのだ。

俺は???を浮かべながら耕平を見つめていたが。

耕平は赤面してから胸を隠す様な仕草を頻繁に取り始めた。

俺はこの事も有り、耕平の親父さんに聞いたのだ。


「.....え.....あ.....そ、そうだ.....ね」


しかし、その様な感じではぐらかされた。

新聞を読んでしまう。

俺はますますクエスチョンマークが浮かんできて。

仕方が無いので耕平の部屋に行ってノックした。

そして.....耕平、と呼び掛ける。


「あ、えっと.....な、何?」


「.....いや。失礼かも知れないけど、お前、最近胸とか膨らんできていないか?ますます女の子の様な感じになっているよな?」


「.....」


耕平は無言になった。

俺は?を浮かべながら.....返事を待つ。

すると.....目の前のドアがゆっくり開いた。

俺は.....現れた耕平に驚く。


何故かと言えば.....耕平は頭にリボンを着けていた。

そして.....かなりイメージの有る服。

アイドルが着そうな女の服を着ていた。

俺は!?を浮かべながら.....パチクリしつつ全身を見る。


女の子じゃ無いか完全に!

思いながら.....驚愕しつつ見つめる。

柔らかそうな唇と大きな目。

そして.....綺麗に薄化粧が施された顔が動く。


「私.....ごめんね。今まで騙してごめんなさい。.....女の子なんだ。お兄」


「.....え.....」


「しかもそれだけじゃ無くてね.....私は.....この世界の神様なんだ」


「.....は?」


なん?

唐突の言葉に素っ頓狂な声が出た。

ちょっと待て、神様って何だ。


思いながら.....見つめる。

すると耕平は思いっきりに頬を抓った。

その時、ゆらゆら視界が揺れる。

え?


グラグラ!!!!!!


「じ、地震か!?なんで今.....!?」


「.....でね、頬を戻すと.....」


耕平は悲しげな顔で言いながら.....頬を戻す。

すると.....地震が収まった。

俺は驚愕しながら.....耕平を見つめる。

耕平は悲しそうな顔をしていた。

まさか.....そんな馬鹿な!?


「私は水の神様だけど世界を守る神様なの。お父さんは.....元神様なの」


「.....え?」


「よく考えて。今までおかしいと思わなかった?私がなんで女の子ってバレなかったか。胸だって.....膨らんで無かったし」


「.....そんな.....まさか」


そう。

私はお父さんの力で男になっていたの。

だけどもう限界みたい。

何故かってそれはね.....と俺を赤い顔でジッと見る耕平。

それから打ち明けた。


「私は.....貴方の事が好きになっちゃったのも有る。それでお父さんの力が揺らいだ。だから私は胸が大きくなって女の子が隠せなくなったの」


「でもじゃあなんで.....男の様な名前なんだ?」


「それは男で有る為、だよ。私、本名はエトラって言うの。神様が女の子って.....この世界ではあまり考えられないよね?強さの維持も有ったの。目標の男になる為に.....頑張ったんだけど.....」


私はお兄が好きだから.....揺らいじゃったんだ。

女の子で有るのを願ってしまった。

隠せるのが全部.....終わったんだ。


私は多分、神様を辞めさせられる。

神様が辞めさせられたらこの世界はまた別の神様に創造し直されるかも.....だけど。

私はお兄を消したく無いから.....!


「私はお兄から離れる事にしたの。お父さん、今度.....お義母さんと離婚するんだ」


「.....何でお前とお前の親父はこの世界に?」


「.....私は水の神様として.....この世界に安寧の為に派遣された。反対意見も多かったけど、お父さんと一緒になれた.....。.....でもごめんね。お兄に迷惑を掛けちゃって.....色々と.....お兄に迷惑を掛けて失敗した。もう消えるから.....許して」


だが俺は.....そんな耕作、基、エトラにキスをした。

それから抱きしめる。

エトラは驚愕しながら.....俺を突き放した。

それから.....な、何を.....と慌てる。


「.....実は俺はお前が好きだ。女の子なら安心したよ。初め出会った頃から男の様に見ては無かった。心から安心した」


「.....それでキスって.....え.....お兄?」


「.....神様がなんだ。天界がなんだ。俺にとっちゃ関係無いね。お前が好きだから。だから燃やし尽くされても.....お前を好きな気持ちは変わらない。だから壊せないし、お前を離さない」


「お兄.....私は.....神様だから.....私と恋をしたら貴方は私と天界の邪魔者扱いになる.....大神様から攻撃されるかも.....本気で無事じゃ済まない.....よ?」


妨害して来る奴らは片っ端から倒すさ。

どんと来たら良いんだ。

お前に最初、教えたろ、と俺は話す。

強く有ったら良いのは心だけだ。

表面は俺が守る、ってな。


「.....何で.....そこまで.....してくれるの.....」


「.....俺がお前を好きだから、だ。それだけで十分だろ」


意味が分からない。

それだけで天界の敵になるって.....とエトラは涙を流して号泣した。

それは.....嬉し泣きだろう。

思いながら.....俺はエトラの頭に手を添えて。

抱きしめた。


この先、どんな敵が待っていようと。

俺は.....エトラを守る事を.....誇りに思おうと思う。

これで.....エトラと愛せるなら.....全然構わない。

思いながら俺は.....外を見た。


fin?

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