第13話

「あ、忘れてた!」


「えっ!?なんすかマツ先パイ、急に大声出して」


「おみっちゃんと日野っぴ、まだ階段の前にいるよね?」


「あ~、そうだった。あたるのヤツ、オレ達が体育館で練習試合やってる間、ずっと階段トレーニングしてるはずでしたもんね」


「いやー、もうとっくに切り上げてるんじゃないっスか?あのふたりとわかれてからもう6時間以上たってるし」


「この暑さだし、日野くんがあのハードな練習に耐えてるなんて思えませんけどね...」


「とにかく行ってみよう!」


.........



「おーい、お待たせー」「もー、おそーい!」「ごめんごめん!」

「うわ、まだやってたんだ」「スイマセン、三菱先パイ!」


「もー、遅くて『脳噛ネウロ』、全部読みきっちゃったよ~」

「凄っ、おもしろかったっスか?」「うーん、正直シックス編は蛇足だったね~」


「そういえば日野っぴは?」「あの、マツ先パイ...」「...ひょっとして、あれじゃないっスか?」



「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



「もしかして、おみっちゃん、日野っぴ、休憩無しでずっとあんな感じ?」


「うん、途中から漫画読むのに夢中になっちゃったけど、ほら」

「お、タイム10秒きっかりじゃないっスか」「へへー、ストップ止めるの上手くなった!」


「もうwwwwwwwwwwwwおれwwwwwwwwwwwwwwwwwしぬwwwwwwwwwwwwwwwwwtasuketewwwwwwwwwwwwwwwww」


「あたる...」



そのあと、俺とケンジは疲れ果てて消しズミのようになったあたるを回収し、モリアとはっさんが待つバス亭前に合流した、とさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る