第11話 俺氏夫婦喧嘩する
俺は、必殺のメラゾーマを放った!
勇者ちゃんはあっさりそれを避ける
そして、
『武技、シュバリエアーツ』
勇者ちゃんの必殺技を俺は紙一重でかわす
「ストーーーーープ」
俺たちは些細な事から喧嘩をしていた
そして、いつもの様にネーナが止めに入ってくれた
「魔王様もアンジェリナ様もおやめください
先日、魔王様がアンジェリナ様の必殺技で、死にそうになったのをお忘れか?」
「そんな事あったっけ?」
ネーナはプルプルと震えたが、更に言う
「じゃ、魔王様のメラゾーマでアンジェリナ様が真っ二つになったのをお忘れか?」
俺は、思い出した
「そういえば、そんな事あったな」
「そうです。あの時、私が気転をきかせて聖女様を転移させて来なければ
アンジェリナ様は死んでましたよ」
「いや、なんで、剣聖ちゃんを呼ばなかったんだ?」
「はっ?
回復魔法を熟知している聖女様がどう考えても適任でしょう」
「いや、聖女ちゃん、戦いで回復魔法唱えた事ないぞ
あの時、初めて回復魔法を使ったそうだ」
「は?
じゃ、勇者パーティはどうやって回復してたんですか?」
「もちろん、剣聖ちゃんだよ」
「なんで、剣聖様が、剣聖様は戦士職じゃないですか」
「剣聖さんはね、怖がりで魔物とか怖くて前線で戦えなかったの
だから、いっぱい後ろからヒールかけてくれたわよ」
「そうだね。剣聖ちゃん、潔癖なとこもあって、かすり傷一つ無い様
執拗にヒールかけてたな」
「な!
じゃ、前線は魔王様と勇者様の二人で......」
「ネーナ、嫌な事を思い出させるなよ。俺は聖女ちゃんにも剣で勝てなかったよ
前線はアンジェリカと賢者ちゃんがやってたんだ」
「賢者様?
なんで、賢者様が?
賢者様は後方で支援魔法や攻撃魔法で忙しいでしょう」
「いえ、賢者さんは攻撃魔法とか好きじゃなくて、
拳に魔力を込めて、魔物を殴り殺してたわよ」
「そうなんだ、賢者ちゃん、戦士職なんだ」
『聞いた事ねー』
ネーナは何故か叫んだ
「とにかく、夫婦喧嘩で、メラゾーマも必殺技も禁止です
いつかどちらか死にますよ」
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