第9話 俺氏勇者ちゃんのお父さん(王様)に挨拶する

俺は副官ネーナを連れて王都へ向かっていた


 何故かネーナがついて来た。俺は断ったのだが、なんでも放っておけないとか


 ネーナは見た目を人間そっくりに角を隠し、肌の色を変えた


 そして、王城についた


 勇者ちゃんから、今日、王都に来る様に言われた


 紹介したい人がいると言っていた。当然、お父さんやお母さんなんだろう


「交際を正式に認めてもらっわなきゃ」


「魔王様、それは当然ですよ。婚前交渉は如何なものかと」


「お前なんでそれ知ってるの?」


「いや、その」


この副官ちょっと、俺のプライベートを無視してないかな


 そして王城につくと、何故か王の間に通された


 そこには清楚な白いドレスをまとった勇者ちゃんがいた


 何故か王様の隣にいる


「そなたがエルウィンか」


「はい、勇者様の従者エルウィンです」


「聞いておる、そなたに娘が粗相をしてしまったそうで


 すまない、私からもお詫びをする


 だが、今は娘と交際をしておると聞いておる」


「ありがとうございます。アンジェリナ様と交際させていただいております」


「そこで、なのだが、私も人の親だ、娘をやるには、やはり、正式な報告が聞きたい」


ネーナが何故か俺にコソコソ話す


『魔王様、なんか交際の許可より、先に飛んでる様な気がしますよ』


『交際の先ってなんだ?』


『結婚の許可ですよ』


『えっ』


俺の頭脳は迷子モードに入った


☆☆☆


私はエルウィンさんの事をお父様に報告した。お父様は快く私達を祝福してくれた


 そして、エルウィンさんが私とお父さん(王様)の前に来た


 ちょっと、私はテンパって迷路モードに入った


「そこで、なのだが、私も人の親だ、娘をやるには、やはり、正式な報告が聞きたい」


お父様って直球!


 でも、私は『はっ』とした。私はエルウィンさんに酷い事をした女


 エルウィンさんの正妻なんておこがましい。お妾さん位じゃないと釣り合わない


「お父様は私、エルウィンさんのお妾さんにしてもらうんです」


私は間違いがない様にお父様とエルウィンさんの前で伝えた


「お妾さん......」


お父様は驚いた様だ。私は説明した


「エルウィンさんは今、魔王もされていて、その奥さんの座は私なんかでは......」


「お前はエルウィンさんに酷い事をしたのだったな。仕方ないな


 エルウイン殿、娘をお妾さんとして頼む」


「いや、お妾さんなどととんでもない」


「お妾さんもだめなのか。じゃあ、魔王のハーレムの一員で頼む」


「それはもちろんそうです。正式な妻として」


「父親としては悲しいが、娘の幸せの為、我慢しよう」


私は迷路モード中だったが、


 お父様が無事私達の交際を認めてくれたので安心した


☆☆☆


「あの、感じ言っている中、申し訳ないが、いろいろすれ違っておられる」


「そなたは?」


魔王様の副官ネーナです


「魔王、エルウィン様はアンジェリナ姫を正式な妻にとおっしゃておられます


お妾さんでも、ハーレムの一員でもございません


そもそも、魔王にハーレムなどはございません。健全な一夫一婦制です」


「「「話が良く見えないんだけど」」」


『お前ら、人の話はちゃんと聞こうよ』


何故かネーナが切れた


 ネーナはいろいろ解説してくれた


 どうも、勇者ちゃんは俺の正妻では心苦しいので、お妾さんで十分といい


 俺はもちろん、お妾さんなどとんでもない、正式な妻として迎えたいと言ったらしい


覚えてないが......


だが、お父さん、王様だったんだ。さっき、ネーナから聞いてびっくりした


「本当に知らなかった、いや、気がつかなかったんですか?」


魔王城のの道中、ネーナに聞かれた


「いや、アンジェリナはそんな事全く言ってなかった」


「どうだか......」


こうして、俺は無事結婚の許可をお父さんからもらった

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