046
すずに朝ごはんを食べさせつつ私も適当に食べていると、スーツを身に纏った柴原さんが自室から顔を出した。
「えっと、おはようございます。」
「…おはよう。」
一緒に住み始めたとはいえ、いざ顔を合わすと何だかぎこちなくなってしまう。
挨拶はできるけどその後会話が続かない。
というのも、まだお互いの生活のリズムが掴めず、細かいことが気になってしまうからだ。
勝手にキッチン使ってもいいんだよね?
勝手にご飯食べてていいんだよね?
歯ブラシや櫛やドライヤーは洗面所に置いておいてもいいんだよね?
考え出すとキリがない。
いちいち許可を貰うのもどうなんだろうと考えると結局黙りになってしまう。
ルームシェアといえど、なかなか難しい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます