家族ごっこ
045
柴原さんのマンションは、一人暮らしというには広すぎるほど豪華で、私とすずが居候しても全然窮屈ではなかった。
キッチンやトイレ、お風呂場といった水回りは共同だが、私のために一部屋あてがってくれたのでプライベートは守られる。それに、二十四時間換気やビルトインの食洗機、ディスポーザーなど、おおよそ私が一人暮らしをしていた環境とは雲泥の差のマンションだ。
ここに今まで一人で住んでいたなんて贅沢すぎてため息が出てしまう。
すずの荷物はリビングに置いて、どちらでも世話ができるようにした。
すずはさっそくリビングにおもちゃや絵本を散らかし、よくわからない遊びをしながら楽しそうに笑っていた。
柴原さんは社長というだけあって毎日忙しそうにしている。
私は家がすずの保育園と自分の職場に近くなったこともあり、前より少し余裕が出来た。
これはとてもありがたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます