作品との距離感問題

創作については、引き続き、と言いますか長らく苦しんでいるので相変わらずそれが解消されたわけではないのですが、そうだよなぁと思い直すことがあったのでまたまとめます。


前回の『いいね少なすぎ問題』のなかで、見知らぬ他人のクソデカ感情をいきなり押しつけられても迷惑な話だから、作者として人間性も磨きたいと書いていますが、人間性は正直関係ないですね。人間性が必要なのはSNSでの対人関係上の話で。


プロのイラストレーター を20年続けていらっしゃる、さいとうなおきさんのYoutube動画をよく視聴するのですが、ついさきほど視聴した『【誰もが経験する】問題を●●して考えないと成功できません 』という動画がとても判りやすかったので、これを軸にして進めます。


イラストだけでなく、創作全般に言える内容で、なるほどなと思いました。タイトルの『●●』に入るのは『整理』ではないでしょうか。問題を整理して考えないと成功できない。


動画では3つのポイントが挙げられていました。


(1)プロダクトアウトか、マーケットインか

(2)好きになる努力をするのか

(3)それでも仕事にしたいのか


わたしが受け取った感想を噛み砕くとこんな感じ。


(1)自分の趣味全開の線でいくのか、世間のニーズに沿った線でいくのか。それを考え、バランスを取りながら活動をするのが建設的。


(2)世間のニーズのために自分の苦手なものを取り入れていく努力ができるか。苦手なものをネガティブに捉えずにポジティブに受け入れて活動できると、視野や知識も広がり、ストレスがなくてよい。


(3)仕事では自分の好きなものだけを描けるわけではないので、(2)の意識を持って、作品を周囲にプレゼントとして贈るような意識でいると、表現者も閲覧者もそれぞれハッピーになれてよい。


主観も入っているので詳細は動画をご覧ください。

(えっ、双星はプロになりたいの? という疑問もありますが、作品を高めていきたいのは確か)


この動画を視聴して感じたのは「ああ、わたしって作品との距離が近すぎる」。客観的に見たり考えたりができていないということです。


自分の好きなようにしか描いて(書いて)いない、自分の思ったものを作れなければ意味がない……そんなだから、作品が受け入れられないと自分を否定されているように感じ、そのぶん苦しい。


なので、動画中の質問者と同様、(1)のとおり、プロダクトアウトの作品とマーケットインの作品を切り分けて考えると心身の健康にいいのではと感じました。


でもこれは、知名度があがるまでは自分の趣味とキャッチーな分野の2本立てで活動していくということです。周囲の評価があがるごとに、趣味の作品とキャッチーな作品の比率を変えていくとよいということ。大変だ。どうする。


それこそタイトル長い系の小説を書いたりとかでしょうかね。ファンタジイの構想があるにはあるのですけれど。言葉は悪いですけど、集客のためにパンダを置くということですよね。自分の本当に表現したいものを見てもらうための取っ掛かりを作る、と。


詩をキャッチーにするにはどうしたらいいのだろう。それも勉強か。

とにかく長いあいだ越えられない壁をどうにかしたい。


閲覧者の目的は作品であって、作者ではない。まず作品がよくなければ話にならない。いい作品があって初めて作者にもスポットがあたるのだろうね。


現状を脱却したい。

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