冒頭、少年と母親のなごやかなシーンはひと息に時空を超えて仙術使いたちの宴の場面へ。少しの驚きを覚えながらもその宴席のシーンにたちまち惹き込まれます。ざわめきと共に妖しく美しい光景が目の前に浮かび上がるのです。やがてそこでは…。読了の後思いいたる冒頭のシーン。心に灯がともるようで口許が綻びました。よい夢をみました。それにしても、作者さまのネーミングの妙にはいつも唸るばかりです。好きです、その感覚!