第6話

昨日は家に帰って晩ごはんも食べないまま寝てしまったからだろう、いつもより2時間早く起きた。朝風呂に入ろうと思ったのだが早朝4時半だ。ジョギングでもしよう、と朝風呂はジョギングの後回しにした。


ジョギングが終わり朝風呂に入った。

風呂から上がって入念に髪を乾かすといつも通り眼鏡をかけてウィッグを被る。

いつもは見ないテレビを見ながら朝ごはんを食べ終え早めに家を出た。


***


学校につき颯とダラダラと話しながら教室に向かう。教室からはキャーキャーと女子の声が聞こえ

「今日はちょっと騒がしくないか?」

と颯が言う。

「ああ。」

などと話しながら教室に入るとスマホを眺めながら女子達がはしゃいでいた。

「何だ?」

と颯に聞くと

「お、お前。マジか…。」

スマホを持って驚き、苦笑いする颯がいて

「な、何だよ」

とやけになって言うと、

こ、これ!と笑いながらスマホを渡された。

そこにはTwitterのエンターテイメントの画面が表示されており

『いけない子。けど、そういう陽菜ちゃんも嫌いじゃないよ。』

などと囁くキザな男性の動画が載っていた。


.........。


「それは、違うんだよ!」

「いや、これはどう見てもお前だろ。」

「これは、仕事で、、、」

「そうかいそうかい。無駄に吐息多めでゆっくりでやたらと耳元で囁くこれも全部相手に要求されたのか。」

「それは…!!」

「わかってるよ。冗談冗談。商売だしな。」

笑いながら言う颯にホッと息をつくと、

「けど、これでバレにくくなったじゃん。まあ、多分いい仕事したんじゃない?」


いい仕事?どういうこと?


「どういう事だ?」


「俺ら授業のダンスで目立ってたじゃん。ダンス得意なのも同じで相田さんに冗談だろうが澪に似てるなんて言われたろ。だから俳優のお前がこんなキザなセリフ吐くからモブのお前はこんな事言わないしバレにくいだろ?って話な。」

「あぁ、なるほど」

素直に納得した。

「まあ、名前でも言わない限りバレないだろ。」

「そうだね。」


そんな2人だけの秘密の話をしていた時だった。


「おはようございます。あの、昨日大丈夫でしたか?」

そういう相田さんに颯はあぁ元気になったみたい。と答える。なんの事だと思っていると、俺の昨日の仮病の事だと分かった。

体を壊しやすく腹痛がよくあるんだ、などとペラペラと嘘を口に出す颯にうわぁ、よくもまあ、などと思いながらも感謝していた。


すると相田さんに

「あの今日一緒に帰りませんか?」

と言われ、教室は静まり返った。



あとがき。

短くてすみません(汗)

俺は男である、ではないんですけど別ので転生ものの恋愛の第2、3、4話を執筆してまして…。イチャイャラブコメか、ハーレムか悩んでるんです…。

良ければコメント残してもらえるとありがたいです。


♡とかフォローとかお星様が徐々に増えてきていまして、ありがたい限りです。



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