第2話

顔を洗って、歯磨きして、制服に着替える。

ウィッグ被ってピンで固定。

伊達メガネして準備完了!

目玉焼きトーストを食って家を出る。持ってきた野菜ジュースを飲みながら学校に向かう。これが朝のルーティーン。休みの日は朝にランニングするけど仕事があるしほとんど出来ない。


登校中の時間に、何故伊達メガネとウィッグが必要なのか、説明しよう。


まず1つ目。

俺は俳優ということを抜けば普通の男子高校生で周りで騒がれるのがとても嫌だからだ。仲良くしてくれるなら外見とか関係なく接してくれる人が良いと思っている。


そして2つ目。

学校がバレたら尾行(ストーキング)されたり、俺の学校の文化祭など一般の人が来ていいときに掲示物目当てじゃなくて俺目当てのやつが出てきたり、とにかく問題ありありなのだ。


2つ目のことはそんな事起きる気がしないのだが、俺は普通の高校生活を送りたい。邪魔されるのはごめんだ。俺のポジションはモブだ。というかモブではあってほしい。


そんな事を言ってるうちに学校に着いた。


「澪、おはよう」

そう言って話しかけて来たのは世奈とペア組んでる踊り手の颯だ。

「おはよう、颯。相変わらず脇役ポジでおられまして。」

「はは、そうですね。貴殿も人のことは言えないと思いますが。」

「そうですね、そうあって欲しいものです」

と言うと颯が笑い始める。

「ああ、ダメだ。その口調止めてくれ。それ以上するとお前に向けてふきだすぞ。」

そう言って俺が持っていた残りの野菜ジュースを全部口に含む。

「やめろ、それだけは勘弁。」

「ならいい。」

そう言って含んでいた野菜ジュースを全部飲み込んだ。



教室に着き話していると、

「HR始めるぞー」

と聞こえた。

HRが終わって1時間目だ。

1時間目は、、、

体育とかかれており更衣室に向かう。

今日はダンスで曲に合わせて踊る、みたいな感じだ。男女2人ずつの4人グループを作る。自分達で曲とダンスを決めて次の授業で発表なんだと。

もちろん俺は颯と組んだ。

だが、問題は女子だ。

その女子達だが学年1位のイケメン【藤田 樹】を奪い合っている。男子はと言うと学年ツートップの可愛さを誇る【相田 陽菜】と【坂井 志織】を奪い合っている。


拉致があかないと、2人でダンスの練習をし始めた。

皆様お気づきだろうが、一緒にいる颯は妹の踊り手のペアでものすごくダンスが上手い。だから全部押し付けることにした。

げっそりしていたもののちゃんと振り付けとかポジションとかを考えてくれる。

さすが我が友。さすが有名踊り手。一応兄弟でダンスをしていたため俺もダンスはできる方だとおもう。適当に練習していたその時だった


「あの、私たちとグループ組みませんか?」

そう言ってきたのはツートップの相田 陽菜と坂井 志織だった。




***


言い間違えたんだろう、きっと。

本当に意味が分からない。

もう一度言って貰えますか?と言ってみる。

すると、

「私たちとグループを組んで欲しいと言ったんです。」

と言ってきた。

言い間違いではなかった。

「なんで俺たちと組もうと思ったんですか?」

と颯が。最もだ。これに関しては俺ら2人だけじゃない。クラスの全員が理解出来ていない。


「みんな私たちと組みたがっていたのに貴方達だけ組みたがっていなかった。しかも練習もし始めていたわ。2人ともダンスが上手だったしダンス経験者だろうと思って。どうせならダンスが上手で下心も何も持っていない貴方たちの方がいいと思うじゃない。」

と、相田さん。少しだが納得してしまった。

しかし、どうした事だろう。

ここまで注目されてしまってはモブの立場がキープ出来ない。万が一、万が一、ウィッグが落ちてしまう可能性もある。普通の女子なら落ちたところで注目されてないし何とかなることはなるはずだ。ダンスだし。危ないからとメガネも外されてしまう可能性もある。どうしたことか。やっぱりここは断ろうと思い、颯にも話した。颯も了承してくれたし適当な口実でもつけて、、、


「相田さん、坂井さん、俺たちそこまでダンス上手いわけでもないし2人なら藤田の方がいいと思うんだけど。」

と言ってみた。

けど、

外野がうるさい。

「お前ら如きが相田さんと坂井さんに誘われてるんだ。断るだとか失礼だと思わないのか?」「そーだそーだ」

なんて言う。


そんなの言われたら断る方が目立つ、そう考えた。


だから

「俺らで良ければ。」

と言った。


「ありがとう」

お礼を言われる。


それはそれで

「なんでお前らが相田さんと、、、!!くそっ!」

「坂井さんにお前らは相応しくない」

まじで何だよお前ら、なんて思いつつ2人とダンスの練習を始めた。

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