第6話 霊峰マヤに到着。

ということで、一行は霊峰マヤに赴いた。途中でクマに襲われて、マハメソッドが素手でそれを倒したのを見たとき、ロークスは、指輪をうまく使わないとヤバイ、と考えた。オオカミに襲われたときイエシンが、息ひとつでそれを吹っ飛ばしたときには、指輪があっても、こいつらにかなうだろうか、と暗澹たる気持ちになった。

 宝石のあるはずの洞窟には、予想通り、なにかがいる気配がした。

「財宝を守っているのは、ドラゴンに決まってるですね」

 イエシンは、両手をこすりあわせた。いまから対決が楽しみ、という態度だ。

「ドラゴンを倒すのは、このわたしだ!」

 マハメソッドは、胸をたたいて自己主張した。

 クラレンスは、風向きをチェックした。「大丈夫じゃ。こちらは風下、気づかれる危険は少ない……ロークス」

「はい……」

 嫌で嫌でしかたなかったが、ロークスは洞窟に近づいた。魔法の結界がある。これをやぶれ、ということか。中身は見てのお楽しみ、というところだな。

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