番外編5 宗教信者
僕の両親は宗教にハマっています。毎日集会に参加して、財産をどんどん寄付して借金が膨れ上がっています。僕は逃げ出したいけど両親や周りの信徒が怖くて、どうしたらいいかわかりません。
お祖父ちゃんが一緒に暮らさないかと言ってくれて、両親に黙って家を出ましたが、すぐに両親に連れ戻されました。両親には何度も殴られ、両親は僕を睨み付けました。僕は怖かった。これから僕はどうなるのか?
「誰か、誰か助けてください、お願いします」
「お前は何を言ってるんだ?ここがお前の居場所だろ?だがな、お前は私達に恥をかかせた。しかし、教祖様がお前に会いたいそうだ」
「嫌だ、僕は変な宗教に入信してる父さんや母さんと一緒にいたくない。お祖父ちゃんと一緒に暮らしたい」
「罰当たりが」
父さんは僕を折檻した。僕は必死に耐え、そして逃げ出すタイミングを見計らった。しかし、僕の体は周りの信徒に押さえつけられた。両親は必死に抵抗する僕を無理矢理引きずり、奥の部屋に連れて行かれた。
部屋に入ると、怪しげな服装を着た恰幅の良い五十代くらいの男が話し出す。
「我輩はバラドラック。城島洋君、君には特別な才能があるように感じる。私の目を見たまえ。さあ、大きく目を開けて」
バラドラックは能力 洗脳を使用した。僕はそこから何もわからなくなった。洋はバラドラックの手足のように使われた。バラドラックの気に入らない人間を殺し。バラドラックのためだけの存在になった。
「これは良い、最高の
バラドラックは僕を安全幸復会の広告塔にして、次々に信者を増やしていった。そして構成員は一万人を越えた。そして、幹部を引き連れ海外進出も狙っている。飽きもせず、毎日のように様々な場所で信者を増やした。
「我輩は先導者。神の使徒、バラドラック。あの傀儡は便利だのう。信仰を説けば、アホな信者どもは簡単に信じる。それしか拠り所がないのだろうが、精々使い潰してやるかのう」
やがて、安全幸復会は国が手を出せないくらいに大きな宗教団体になってしまった。僕は微かに残った意識で考える。
「誰か止めてくれ、助けてくれ」
僕は助けを呼びたかった。しかし、僕はもう何もわからなくなっていた。
「もうすぐだ、もうすぐ我輩の世界進攻が始まる。あの
バラドラックは次の計画に移るため、シジマを部屋に呼んだ。そして、日の丸の国旗に火をつけた。燃える日の丸を憎々しく睨んだ後、声高々に笑った。
「日の丸の時代は終わりだ。シジマ、次の計画に移るぞ」
「仰せのままに」
少し未来に、日本を震撼させる事件が幕を開ける。
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