オウマ帝国凛戦記 ～戦乙女ディアナの絢爛なる戦国絵巻

登場人物紹介

登場人物紹介（第二章）※地図あり

※舞台となるリベリア州の略図

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□ディアナ軍

■ゾッド

統率：80　　武力：97　　知力：23　　政治：16　　魅力：73

　本名、出身地ともに不明。

　豪放磊落な性格の武侠。筋骨隆々の見上げるような巨漢で、私兵を率いて山賊のような武装集団を率いているが、弱者や罪なき者は襲わず悪徳商人や汚職官僚などの悪人を狙って強奪行為を働く義賊でもある。その見た目に違わず圧倒的な武力を誇り、官憲も中々手が出せない。

　身内や子分に対しては非常に面倒見がよく親分として慕われている。同じ山賊でも民から恐れられている【賊王】ドラメレクとは水と油であり、過去にも何度か戦戈を交えているが決着は付かなかった。

■クリストフ・ヨハン・ダ・コスタ

統率：81　　武力：42　　知力：95　　政治：88　　魅力：65

　ローゼンハイム出身、ガルマニア人。

　清廉なる信念を持った軍師。アーネストの同門にして友人でもある。アーネストの父親に師事した3人の高弟の1人。アーネスト達が師の考えに反発する中、唯一その信念に賛同し、師の元に残った。しかし友人でもあるアーネストとの交流は続けていた。

　軍略だけでなく政治にも造詣が深く、内政面でも頼りになる存在。また元来慎重な性格で、常に様々な情報を収集している。

■ヤコブ・ダニエル・リンドホルム

統率25　　武力：31　　知力：83　　政治：91　　魅力：59

　カレリア出身、スカンディナ人。

　有能だが金使いの荒い官吏。下手の横好きで賭博を好む為、借金の返済に困って友人知人に泣きついている姿が度々見られる。出身地の州都カレリアでは由緒正しい豪族の出だが、本人にその自覚があるかは少々疑問である。

　親に似ず（？）非常に美しい娘がいる事でも有名で、娘を狙った悪巧みに巻き込まれる事も多い。

■ディナルド・ムエレ・カールーカ

統率95　　武力：86　　知力：68　　政治：63　　魅力：80

　ペリオーレ出身、リベリア人。

　落ち着いた雰囲気を持つ歴戦の将軍。普段は穏やかで部下から慕われる穏健派だが、いざ戦となればその能力を十全に発揮して敵を殲滅する鬼神ぶりを見せつける。そのため周囲からはいわゆる昼行灯と見做されている。　

　かつては帝国軍に所属しており、シュテファンの上官だった時期もある。その後太守の地位に空きが出たものの、危険な火山のすぐ側にあり誰も赴任したがらないペリオーレの街に、出身地という事もあって白羽の矢が立ちペリオーレ伯に封ぜられた。

□ラドクリフ軍（エヴァンジェリン一味）

■フレドリック・ヨルゲン・カルム

統率：72　　武力：44　　知力：86　　政治：97　　魅力：66　

　カレリア出身、スカンディナ人。

　常に柔和な笑みを浮かべる武器商人。しかしその仮面の裏に残忍な本性を隠し持っている。

　弁舌が巧みで、自分の言葉に踊らされる人間達を愚かで下等な存在と思って見下している。しかしその性格とは裏腹に、商人としても官吏としても一流の能力を持っており収入源に困った事はなく、莫大な私財を所有している。

■ウルゴル

統率：58　　武力：99　　知力：6　　政治：2　　魅力：1　

　本名、出身地ともに不明。

　醜い容姿だが怪力自慢の大巨漢。大の大人でも持ち上げるのがやっとの大斧を軽々と片手で扱う程。その武勇は圧倒的であり、戦場では誰も止められる者はいない。しかし反面論理的な思考が出来ず非常に短絡的。

　またその武勇に似合わず、弱い者や女子供を甚振って殺すことを好む残忍な性質を併せ持つ。

■ゾラン・パコ・ナダル

統率：94　　武力：64　　知力：86　　政治：75　　魅力：21

　バレンシア出身、イスパーダ人。

　武官でありながら恰幅の良い男。現チリアーノ太守。見かけや言動によらず高い能力を持っているが、それを知られると面倒な役割を押し付けられる為、普段は能力を隠している。怠惰な性格で、誰か強い者の下に付いて、そこそこの待遇で楽して暮らしたいと考えている。　

　健啖家かつ浅色家で娼館通いが趣味。

■ユリアン・アーサー・ラドクリフ

統率：93　　武力：92　　知力：58　　政治：54　　魅力：81

　チェスター出身、ハイランド人

　傲慢な性格の天才剣士。エヴァンジェリンの弟。姉と共に劣悪な環境で育ち、その原因となった父親を恨んでいる。幼い頃から武芸の才能を見せたが、歪んだ環境は歪んだ精神を育み傲岸不遜な性格となり、姉の心配を他所に無頼の徒を引き連れては犯罪行為を繰り返す、手の付けられない悪侠となってしまう。

　その心の奥底には過保護な姉への反発と、反面過酷な幼少時代に守り育ててくれた感謝の気持ちもあり、それらが綯い混ぜになって屈折した感情として顕れている。

■ナゼール・ロジェ・シャルロワ

統率：38　　武力：33　　知力：77　　政治：88　　魅力：46

　カーン出身、フランカ人。

　阿漕な高利貸を営む金融商。たちの悪い傭兵くずれを私兵代わりに大勢雇っていて、債権はどんな手段をっ使ってでも必ず取り立てる。時に相手を罠にはめて借金を背負わせる事もあり、金に対する執着心が人一倍強い。

　後ろ暗い商売の常で、あちこちから恨みも買っている為、常に腕の立つ用心棒を護衛に置いている

■リカルド・ラモン・ペレス

統率：75　　武力：94　　知力：52　　政治：22　　魅力：85

　カーグアス出身、イスパーダ人。

　凄腕の傭兵。金さえ積まれれば基本的にどんな仕事や雇い主にも忠実に従う。非常に義理堅く、一度受けた仕事は何があっても絶対に途中で降りる事はしない。その評判が広まり、後ろ暗い連中に雇われる事が多いのが現在の悩み。

　希少な二刀流を使いこなすその剣技は凄絶の一言で、同業者で彼に敵う者は誰もいない。

■メルヴィン・アラン・クロムウェル

統率：95　　武力：79　　知力：77　　政治：72　　魅力：75

　ロージアン出身、ハイランド人

　尊大で驕り高ぶった若き将官。帝国の名門の生まれだが、保身にばかり走る一族や腐りきったオウマ帝国という国自体に失望。幼い頃から尊大な性格で、自分が力を奮うに相応しいのは帝国軍ではないと考え帝都を出奔。自分が仕えるに相応しい勢力を探して諸国を漫遊していた。

　用兵に長けるが自身の武勇はそこまで高くない。一度妥協してトランキア州のイゴール軍に仕えたが、そこにいたゲオルグという男と馬が合わずに再び出奔した。周囲からは同族嫌悪と思われていたが、本人は気付いていない。

■オズワルド・ヒュー・ゴドウィン

統率：93　　武力：38　　知力：99　　政治：76　　魅力：40

　モルドバ出身、トランキア人。

　冷酷な思考の天才軍師。幼い頃から人間を駒のように動かす軍略に興味があり、長じてからは自らの軍略の才を存分に奮える最高の『遊び場』である戦乱の世を引き伸ばすべく、様々な勢力を渡り歩き意図的に戦火を拡大させる。

　自分の頭で物を考えられない人間を軽蔑しており、女性の事も感情で動く論理的思考が出来ない生き物として見下している。

■エヴァンジェリン・ラドクリフ

統率：38　　武力：14　　知力：74　　政治：81　　魅力：99

　チェスター出身、ハイランド人。

　過剰な欲望と野心に身を焦がす悪女。とある豪族の妾腹の生まれだが、嫉妬深い正妻の逆鱗に触れて母を殺され、自身もまた幼い弟ユリアンを連れて命からがら逃げ延びた。その後は弟を養うために劣悪な環境の中娼館で娼婦として働くようになるが、皮肉にも娼婦として天性の才能を持っており次第に成り上がっていく。

　正妻が病死した事により父親と再会したが、既に彼女の心は世の悪意に染め上げられていた。自身の美貌と娼婦としての技術（・・）で築いた人脈を活かして、帝国そのものの転覆を目論んでいる。

　弟であるユリアンを溺愛している。