あんたいとる！-untitled!- 3

Act:45『これでいつでも抱きつけるね？』

蛍「最近、一気に賑やかになった気がしないか？」

唯「確かに騒がしくなったね」

蛍「だろ？　桜に夢、京……後輩達もいるし」

唯「いや、君が」

蛍「俺が！？」

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智「……」

蛍「ん、智、どうしたんだそんなところに突っ立って？」

智「……ないです」

蛍「ん？」

智「出番がないです」

蛍「……えーっと、抹茶でも飲むか？」

智「……そんなことで丸く収めるつもりです？」

蛍「す、すまん」

智「さ、早くくださいです！　飲みてぇです！」

蛍（丸く収まったー！）

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夢「～♪」たゆんたゆん

桜「……」ぽよんぽよん

唯「へえ、胸って歩いただけでも揺れるんだね」

桜「え？」

夢「唯ちゃん何か言った？」

唯「いや、なんでもないよ……」すとーん

蛍（何も言うまい）

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京「蛍くん、ウチ凄いことに気づいてしもた……」

蛍「なんだ」

京「たこ焼きの『こ』を横にすると、たい焼きになってまう！」

蛍「……そうだな」

京「っちゅーわけでお好み焼き食べたいわー」

蛍「せめてたこ焼きかたい焼きにしろよ！！」

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夢「蛍くーん♪」ぎゅっ

蛍「ぬわっ、い、いきなり抱きつくな！」

夢「えー、だって久しぶりに学校来れたんだよ？」

蛍「だからってなんで抱きつく？」

夢「えー……それはちょっと……」

蛍（どうして照れる……！）

＊「おい宮澤！」

蛍「！」

＊「なんでゆめっちがお前なんかに抱きついてんだ！」

＊「ふざけんな！」

蛍「え、いや、そういわれても……」

夢「あ、やば……」

蛍「……お、俺と夢は、その……そうそう、親戚なんだよ、親戚！

　　む、昔からこんな感じでな！　な？」

夢「えっ！　あーうんうん！　そうなの！」

＊「し、親戚だと……？！」

＊「ずるいぞ、宮澤……ずるすぎる……」

蛍（ほっ……）

＊「でも似てねえな……」

＊「親戚っていってもすげえ離れてんじゃね？」

＊「ゆめっちとお前じゃ月とスッポンだろ」

蛍（ひでえ言われようだな！）

＊「そもそもお前、夢ちゃんのこと知らなかっただろ！」

蛍「あ、アイドルやってるなんて知らなかったんだ！！

　　とにもかくにも、お前らには関係ねー！」

＊「ちぇっ」

＊「ずりーなー……」

夢「蛍くんっ」ぼそぼそ

蛍「ん？」

夢「ありがと。……これでいつでも抱きつけるね？」

蛍（照れることを平気で言うな！！！）