Act:44『ウチやで!』

 

京「ウチやで!」

蛍「なんだその挨拶」

京「これな、ウチが電話する時に最初に言う言葉やねん!」

蛍「そうなのか」

京「にひひっ、ウチからの電話ってわかりやすいやろ?」

蛍(……安易に想像できる……)


――――――――――


唯「ハンバーガーを食べてる女の子っていやらしいよね」

蛍「なんでだ?」

桜「いただきまーす。あーん……な、なに?」

唯「普段あんなに大きく口を開けない桜さんがあんなに口を開いて

  ……ああっ……!!!」

蛍「桜、コイツが言ってることは気にせずに食べろ」

桜「う、うん……?」


――――――――――


唯「おや、今ムラっとしたね」

蛍「急になんだ」

唯「よくあるんだよ、いきなりムラっとする時」

蛍「わけがわからん」

唯「つまり、気持ちの昂りによって、心身共にムラムラして性行為をしたくな――」

蛍「詳しく言わんでいい」


――――――――――


唯『やあ』

蛍「なんだよ、いきなり電話して」

唯『今ナニをしてるんだい?』

蛍「変換がおかしいぞ。部屋の整理だ」

唯『へえ、生理』

蛍「変換がおかしい!!」


――――――――――


悠「えいえい」むにむに

智「うっぜーです。ほっぺたつつくなです」

悠「智ちゃんのほっぺた柔らかいんだもん」

智「じゃあ私にもさせるです」

悠「いいよー」

  ぺちんっ

悠「痛っ! 軽いビンタでも痛いからやめて!」

智「もっとさせるです」

悠「やめてー!!!」


京「携帯ええなー!」

蛍「持ってないんだっけか」

京「せやで! ウチも携帯欲しいわー! なぁなぁ、ちょっと見せて!」

蛍「ああ、いいぞ」

京「電話帳、女の子ばっかりやん!」

蛍「う、言われてみれば……わ、悪かったな……」

京「あ! ゆめっちのアドレス! ……」カチカチカチ

蛍「ん? ってお前何やってんだ!」

京「そうしーん!」

蛍「おいぃ!?」


――その頃――


夢「……最近学校行けてないなー……」

 (せっかく蛍くんとアドレス交換したのに、メールも来ないし……)

 「はぁ……」


ピロリーン


夢(! 蛍くんからメール……!

  か、開封……っと)


ピッ


 『う〇こ』


夢「!?」

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