あんたいとる！-untitled!- 2

Act:20『ボクと君の仲じゃないか』

悠「アイスクリーム美味しいね！」

智「あんまりはしゃぐと良くないです」

悠「だって美味しいんだも～ん……あっ！」

　　べちゃっ

智「落ちたです」

悠「う、うわああん！」

智（自業自得です）

悠「うう、アイスクリーム……」

智「自分の責任です」

悠「アイスクリーム……」

智「……」

悠「アイス、クリーム……」

智「……ちょっとだけならやるです。次は落とすなです」

悠「わーい！　智ちゃん優しい！」

智「やれやれです……」

唯「アイスクリームのチョコってうん――」

蛍「いやー！！！　美味いなー舞！」

舞「うん！」

唯「う――」

蛍「うるさい！　かき消したのにもう一回言おうとするな！」

唯「残念だ……」

＊

悠「先輩！」

蛍「ん？」

悠「おっぱい！」

　　ぽよんっ

蛍「っ！？」じっ

悠「えへへ、見つめられたら恥ずかしいですよ？」

蛍「あ、いや、これは……」

智「……最低です」

蛍「と、智！？」

＊

舞「あの、悠さん」

悠「なんですか、舞ちゃん！」

舞「どうしたら、悠さんみたいに大きくなれますか（胸）？」

悠「え？　舞ちゃんも私くらいになったら大きくなれるよ（身長）？」

舞「そ、そうなのかな……」

智「妹さん、ならなくていいです（胸）」

舞「と、智さん……」

悠「えー？　智ちゃんは小さいからなぁ（身長）」

智「……」ぺちっ

悠「痛いっ！」

蛍「ただい……ま？」

悠「あ、先輩！」

智「先輩さん、どもです」

蛍「なんで普通にいるんだよ！？」

悠「今日は舞ちゃんに会いに来たんですよ～！」

智「悠は来なくても良かったです」

悠「ひどーい！」

蛍「まあいいけどさ……舞、ただいま」

舞「おかえりなさい！　お兄ちゃん、ガールズトークの邪魔しないでね！」

蛍「……」がーん

蛍「はぁ……あんな言い方しなくてもいいのになぁ」

唯「うん、まったくだね」

蛍「だよな？　……ってうおお！？　お前なんで他人の部屋に勝手に！？」

唯「ボクと君の仲じゃないか。まあ、自慰の現場に遭遇したらボクも考えるけれど」

蛍（俺にプライバシーは無いのか？）

舞「智さん、抹茶どうぞ！」

智「いただくです」

悠「あれ、これってすっごく高いやつじゃない？」

舞「はいっ。智さんに美味しい抹茶、飲んで欲しかったから」

智「……」じーん

舞「えへへ」

悠（あれれ、もしかして私いらない感じ……？）