第58話
「庭の整備は、主に何をしてらっしゃるの?」
「庭の整備は、このハサミなど機械を使って、樹木の剪定………綺麗な形になるように整備していったり、花の世話をしたりじゃな。」
「樹木のセンテイ………?今の所は、お花の世話なら、出来るかもしれませんね!」
これからは、庭師さんの業界用語、専門用語を学ばないといけないようですね。
今度、一番巨大な王都立学園の図書館で調べてみましょうか。ワクワクして参りました!
「レナートさん、もし宜しければ、庭師さんの本のおすすめ、今度、教えて下さらない?」
「ええ、もちろんです。おすすめの本の一覧を渡しますので、ぜひ、お読みください。」
「ふふふ。ありがとうございます!」
「では、もう一つの事務とエイギョウの方は、どのような感じなのでしょうか?」
「事務は、チラシ作りや庭師の評判を調査してまとめる仕事じゃな。事務もやる庭師見習いはあまりおらぬ故、試行錯誤になるじゃろう。」
チラシ作り……イラストを描いていくのかしら?
でも、わたくしは、絵が苦手。その代わりに、文章なら、得意な方だから、頑張ってみるわ!
庭師の評判………他にも、たくさん、庭師さんがいらっしゃるということよね?ラートのお弟子さんのことも気になるわ。
「営業の方は、富豪や商会など一般国民の家や男爵・子爵家などの門番にチラシを配る仕事といったところかの。」
「伯爵家以上の貴族には行かないのですか?」
「うむ。レナートおぼっちゃまいわく、あまり顔を知られていないから、であるらしい。」
「なら、わたくしは男爵家ならば大丈夫です。子爵家ですと、顔は知られてしまっているかもしれませんから。」
わたくしのことを、はっきり知っているリース子爵家(リラのご実家)には、わたくしから先にあらかじめ伝えておきましょう。
リース子爵家は信用できますから大丈夫です。
実は、わたくし自身は、公爵令嬢だとバレても構いませんのよ?
しかし、バレたら、やりにくいでしょうから。
「後は、たまに、枝葉の掃除も手伝ってもらうかもしれないが…………庭師の見習いは、チラシ作り、チラシ配りが主な仕事じゃな。」
「チラシ作り………チラシ配り……時々、枝葉のお掃除………いろいろとやることがたくさんね。チラシ配りは、どうすれば良いのかしら?」
「それは…………レナートおぼっちゃまに聞くと良いじゃろうて。儂も、たまに行くが、今は、レナートおぼっちゃまに任せておるからの。」
「レナートさんに………はい!わかりました!」
そういえば、レナートさんの後輩になるということでもありますよね!
あとは、ラートさんの愛弟子さんがどんな方か気になるわ。
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