第48話



騎士達による剣舞が始まりました!




まず、レナートさん、ビオーン様のお二人。


静寂の中、池から咲き誇る蓮の花のイメージの剣舞を披露されました。


白い蓮の花が、ぶわわわあと大きく咲き誇り、花びらが舞う姿を現しているそうです。


神様は、静かに、いつも見守って下さっているということへの感謝を表しています。


「剣を素早く振り回しているのに、音が聞こえない………!なんて素晴らしいんでしょう!」


「ふふふ。二人とも、幼い頃からの親戚同士の関係だからかしら?息ぴったりよね。」


「はい!もうこれは、美しすぎて、わたくし、泣いてしまいそうです………!」


剣舞を見て、泣きそうになるなんて、本当に、素晴らしいでございます………!


こんなに美しく………どれほど努力されたのか!気になりますね!





次に、エトーレ様とレナータ夫人のお二人。


夫婦で共に、純粋無垢な百合のイメージをした剣舞を披露されました。


凛とした佇まいの白百合がゆったりと穏やかに咲いて、非常に優雅な様子を現しています。


純粋で謙虚な巫女さんの少女を表しています。


「ふふ。思わず、白百合を買って飾りたくなるほど、美しいわね?オリヴィエちゃん!」


「お母様、剣舞の帰りに買いに行きますか?」


「そうしましょうか。ちょうど、似合いそうな花瓶があるわよ。」


「ああ、あの薄水色の?確かに似合いそうで、とても素晴らしいでございますね!」


薄水色の美しい花瓶が、我が家には、みっつ。


わたくしの部屋、お父様の書斎部屋、お母様の部屋に飾れば、ちょうど良いですね!





そして、最後に、エジリオ様。


誇り高き神秘に満ち満ちた青き薔薇をイメージした剣舞を披露されました。


神秘的な壮大すぎる宇宙を星々を、わたくし達人間を、動植物を、至高の神様が造られたことそのものへの感謝の剣舞です。


「主よ、いつも見守って下さって、ありがとうございます。」


そういったような信仰心溢れる思いが結集して出来たのが、この剣舞でございます。


なので、本当に、素晴らしく、涙が出てきて、もう本当に美しいのです。


「主よ、争いが起きている場所は、この星に、まだあります。人々の自由、民主主義、信仰が守られて、平和な世界になりますように。」


「主よ、この星の国々が豊かで発展繁栄して、平和が訪れますように。」


そう願って、祈りを捧げていく、それが剣舞や巫女の舞に込められた意味でございます。


美の中に、そういったものを込めていくので、美しい舞が、さらにさらに美しくなります。


素晴らしいことでございますね。

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