第14話



「レインさん、レナートさんは、普段は、何のお仕事をされているのですか?」


わたくしは、疑問に思ったことを聞きました。


伯爵が騎士団に所属しているのは知っていますが、息子達は、何のお仕事を………?


「父と同じく騎士団に所属をしております。」


「まあ!レインさんは伯爵と同じなんですね。上司としての伯爵は、どんな感じですか?」


騎士団の部隊は、たくさんあります。その中で有名なのは、第五部隊です。


騎士団の第一部隊は、王室を守る近衛兵と連携している仕事ですね。王室や重要性の高い場所などの警備・警護をしています。


第二部隊は王都を見守る警護部隊。第三部隊は地方警備。第四部隊は辺境の警備。第五部隊は辺境伯での国境警備、国防強化をしています。


あちこちで、国防と治安を守っておりまして、我が国は、戦争はないですが、万が一の時は、騎士団や近衛兵が国防強化をして、自国を守るという役割があります。


「家では優しいですが、仕事内で、父は非常にストイックなので、非常に、厳しいですよ。」


「まあ!初対面の時から、お優しそうな方で、そう見えませんね。」


噂通り、厳しいのですか。見えないんですが。


今、伯爵本人は、娘ミーアちゃんと孫娘フィーちゃんを可愛いがって、ニッコニコですよ。


「ちなみに、どの部隊に所属していますか?」


「私は、補佐部隊の部隊長を務めて、早くも、8年になります。部署自体は、あまり知られていませんが、知っておられますか?」


「聞いたことがあります!一番忙しい部隊で、優秀な人材を揃えた部隊と。その部隊長さん!凄い立場にいらっしゃいますね!」


補佐部隊は、国王陛下が外国に行く時に警護をする役割があります。


あとは、辺境伯の方々と連携して、危ない独裁国家や戦争になりそうな場所を特定したりする役割もありますね。


「ありがとう存じます。ぜひ、次の祭りでは、部下が剣舞を披露するので見に来て下さい。」


「まあ!剣舞を!素敵ですね!行きましょう!リラ、予定表に書いておいで下さいな!」


「はい!かしこまりました!書いておきます!次の祭は、冬の建国記念日、平和祭ですね。」


寒い寒い真冬にあります。寒い真冬でも、雪が振り続けていても、国のあちこちで、賑やかになるお祭りのひとつです。


信心深い巫女さん達による美と信仰を探究した舞の披露。子ども向けの神話講義もあります。


騎士の方々が、王国の平和と繁栄を神にお祈りする剣舞。


あと、国王陛下、王太子のご挨拶があります。













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