第7話


「改めて、いらっしゃいませ。オリヴィエ様。我がリュネット伯爵家一同、歓迎いたします。よろしくお願いします。」


「はい、ありがとう存じます。リュネット伯爵夫人。皆さま、よろしくお願いいたします。」


伯爵ご夫妻に、4人の御子息御令嬢、さらに、長男らしきお方に抱っこされているお孫さん。


皆さま、雰囲気も柔らかく、素敵な方々です。


もっと早く、従弟に紹介してほしいと頼むべきでしたかしら?いえ、今だからこそ、関われる縁を大切にしていかなくてはなりませんね!





「お初にお目にかかります。リュネット伯爵が長女、イリーゼにございます。」


「まああ!貴女が、イリーゼ様なのですね!」


イリーゼ様は、伯爵に似た銀の長髪に黒の目の美少女です。なんて美しいのでしょう!


この方からは、18歳とは思えないほど冷静な大人びた雰囲気がします!


「アンジェロ王子から貴女の事を伺っていたので、ずっとお会いしてみたかったのです!」


「はい、ありがとう存じます。まだ3歳の頃、アンジェロ様に、お声をかけて頂いた時からの幼馴染でございます。」


3歳の頃からの!なるほど。アンジェロ王子にとって、大切な方なのですね!


アンジェロ王子は、とてもシャイな方なので、友人関係も割と狭く深くを選びますから、長く幼馴染をしてるということは………


「オリヴィエ様は、確か、アンジェロ殿下とは従姉弟同士になられるのですか?」


「ええ。弟のような大切な家族です。だから、こちらこそ、ありがとう存じます。」


「弟のような………いえいえ、私は、ただ、お話相手にしかなりませんので………」


「ふふ。これからも、アンジェロ王子と仲良くして下さいませ。よろしくお願いします。」


王族は身分をあまり気にしない人が多いので、大丈夫だと思いますよ。イリーゼ様。


わたくしは、こっそりですが、イリーゼ様を、応援しています。


こんな可愛らしい義理の従妹が出来ましたら、可愛いですわね!





「アンジェロ様、初めまして!」


「ふふふ。ええ、初めまして。」


こちらは、伯爵夫人に似て、紺色の長髪を持つ可愛いらしい少女。


伯爵の末っ子なんでしょうか?長男が30歳のはずだから、だいぶ年が離れていそうですね。


「リュネット伯爵が次女、ミーアといいます!よろしくおねがいいたしますっ!」


「まあ!可愛い!ミーアちゃん、よろしくね?今は、何歳ですか?」


「今年で12歳になりましたっ!」

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