02:演習

私「ちょっと休憩、酔った、お尻痛い」


AI「了解」


私「ほかの人たちは」


オペレータ「もうすぐポイント2に到着します」


私「そっか・・・ほかに女の子2人いたでしょう?」


オペレータ「そうですね・・・一人は身体能力が高くて、もう一人は・・・アンドロイドですね」


私「はぁ?ロボットにアンドロイドが乗るの?」


オペレータ「それも実験みたいですね」


私「ん・・・ちょっとまってその機体ってAIとAIが会話してるってこと」


オペレータ「そうなりますね、オペレータと3人になりますが」


私「アンドロイドのAIに決定権はないんじゃない」


オペレータ「はい、オペレータの指示で動いているようです」


私「人いらないじゃん」


オペレータ「それも含めてテストみたいですね」


私「それにしてもコクピット狭いな~息苦しい。空気いれかえて」


AI「了解」


ハッチが空く


私「4点式のシートベルトもきついんだよね」


お腹の真ん中にロックがあって左右の腰と肩からベルトが伸びていて胸が潰される


私「この肩から伸びるベルト胸の真ん中で交差して腰に固定できるやつとかないの」


オペレータ「きいてみます」


私「あ~けついて」


ベルトを外してコクピットから顔を出して深呼吸をする


私「さてと、いきますか」


AI「了解」


私「それで、ポイント2はなにするの?」


オペレータ「機体のジャンプと着地の衝撃とダッシュです」


私「は?尻が砕けるじゃん」


オペレータ「ん・・・あれシートって両足の太もものあいだにコンソールユニットありますよね」


私「うん、邪魔くさいのがいるね」


オペレータ「それを、太ももで挟んでお尻を浮かせてください、バイクのタンク挟むニーグリップみたいなやつです」


私「バイクはスクーターしか乗ったことない・・・あ、なるほど、って最初にいってよ」


オペレータ「やってるもんだと思ってました」


私「これつらい」


オペレータ「よく試験通りましたね」


私「たしかに、人選間違えてる感がハンパないね」


ポイント2で機体に振り回されて必死に耐えた


私「あ~だめ、吐きそう」


AI「・・・」


オペレータ「中で吐くのはがまんしてくださいね」


私「ごめん、ハッチ開けて」


AI「・・・了解」


私「あ~死ぬ」


オペレータ「・・・」


AI「・・・」


私「さてと、いきますか」


オペレータ「大丈夫ですか?」


私「ほかの人は?」


オペレータ「もうポイント3の演習を開始したみたいです」


私「だよね」


オペレータ「データを取ることが目的なので気にしないでください」


私「そっすか、でポイント3でなにするの?」


オペレータ「自動制御の機体があるので戦闘をしてください」


私「は?どうやって」


オペレータ「なんでもいいみたいですよ、機体同士で近接戦闘ですかね?装備があるので確認してください」


私「了解ってAI頼みか・・・」


オペレータ「パイロットとAIがコミュニケーションを取る練習みたいですね、指示しないと攻撃しませんよ、その子」


私「でしたね・・・武器は・・・ロッド?」


オペレータ「棒?」


私「棒だね」


オペレータ「それで殴りんでしょうか」


私「でしょね」


ポイント3に到着して目に入ったのは壊れた機体だった。


私「ん」


自動制御の機体はカラーリングが違うのですぐにわかったがテスト用の機体が2機が転がっていた


私「ガチなの?」


オペレータ「みたいですね」


6機目の機体が目に光を灯して動き出すのが見えた。

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