自己紹介カード・進路調査票 議事録+エピローグ 吉田春樹編

〈自己紹介カード〉


名前:吉田春樹   生年月日:二〇二五年 六月二五日   血液型:B型

好きな教科:理科 数学   苦手な教科:社会 

苦手な教科の理由:歴史や地理、世界に日本など、勉強して将来使えなさそうなものばかりな教科で、興味がないから。

長所:分からない   短所:感情がない   部活動:Problem child Corrected

PR:英検一級合格。動物の感情が分かる。


〈進路調査票〉


自分の長所を書きなさい:理科、数学に関しては、通知表で五

            以外、取ったことがない。

自分の短所を書きなさい:感情がない。

将来、どういう大人になりたいですか:感情のある、優秀な大

                  人になりたい。

将来なりたいもの、夢を三つ書きなさい。

第一志望:小説家

第二志望:教師

第三希望:フィールドワーク又は、生物研究者(海洋関連)


第一志望と第二志望のみ、希望する理由を書きなさい。

第一志望:僕の父が小説家で、尊敬をしていて、憧れているか

     ら。担任の高橋京子先生に身近な事から、頑張って

     みるように、アドバイスをもらったから。

第二希望:担任の高橋京子先生に憧れたから。高橋先生のよう

     な憧れる教師になりたいから。


担任から:吉田君が私に憧れるなんて、先生、嬉しいです。こ

     れからも頑張ります。

     なかなか、提出をしないので、本当に心配でした

     が、しっかりと目標が

     決まったようで、よかったです。

     先生は吉田君の夢を叶えるように、いろいろ調べて

     おきます。

     質問があったら、なんでも聞いてください。

     しっかりと、調べておきますから。

     これは、吉田君が決めた、進路です。

     吉田君が、好きな事を選んだもです。頑張って、

     才能に磨いていきましょう。


生徒から追記:先生に任せると不安しかありません。

       でも、時に質問に伺うかもしれません。その時

       は、お願いします。


                そんなことを言わないで‼

                質問なら、待っています。


    進路調査はこれで終了です。お疲れさまでした。  


〈議事録〉


今回の依頼は行方不明のココアちゃんを探すと、体育倉庫密室事件です。

この依頼は修正部、吉田春樹が引き受けました。

まず、ココアちゃんの件は、反省点は特になく、自己満足しています。

それに、修正部の愛犬が誕生した。

名前は「リーク」。世話は主に僕がやっています。

清水、しっかり世話をしてください。僕も忙しいときはあります。

リークはまだ、一人ミルクは飲めません。しっかり抱っこして、ミルクを喉に詰まらせないように飲ませてあげる。これさえ注意しておけば、特に問題は起こりません。

仁先輩や詩穂先輩も時には修正部の愛犬のミルクを上げえください。

詳しいことは僕に聞いてください。

次に密室事件です。

今回の事件は大きな事件となりました。それぞれ反省点があると思います。

しっかりと反省して、次に生かしてください。

この事件に関しては、重要なので詳しく書かせてもらいます。

体育倉庫に倒れていたのは、斎藤。野球部です。僕たちは最初、伊藤先輩をかばって嘘をついていると勘違いました。

僕たちは、一つの事だけを見すぎてしまいました。ここは反省するべき点になります。これから、いろいろな角度で調べることにします。

そして、その勘違いをしていたことに気が付いたのは、犯行に使われたボールを探しているときです。犯行に使われたボールは籠の中を探しても見つからなかった。

そして、体育倉庫内を把握しておきながら、あのボールをつるすと、起点となる天井の木が折れてしまう事に気が付くのに遅かった。ここも反省するべき点です。

そして、僕たちは伊藤先輩ではない他の、犯人がいることに気が付いた。

そして、凶器に使われただろう、ボールは体育倉庫から見つけ出し、証拠はそろったが、犯人が分からないままだった。だが、伊藤先輩の協力してくれたおかげで犯人は分かった。これは、これからも続けるべき点です。

そして、犯人を貶めるための演技、皆さんよかったです。とても素晴らしい演技のため、スムーズに事件解決に繋がりました。

伊藤先輩の彼女さんのお父さんが、刑事さんだったのはすごく驚きです。

いつか本人に会ってみたいです。

そして、今回の事件の影響で、世間が騒いでいます。いろんな新聞、ネットに僕たちの事で話が持ちきりです。先生が話していた通り、調子に乗らずこれからも頑張りましょう。そして、僕たちは誇りをもって、青春を謳歌しましょう。

先輩たちは今年で岸川国際高等学校を卒業します。悔いのないようにしてください。

修正部は、僕たちが支えますが、卒業するまでは僕たちの先輩で、僕たちを支えてください。

今後もよろしくお願います。

話が変わります。新しく正式に部員となった、普通科一年、吉田詩織と普通科三年、伊藤拓先輩。

個性的で問題児ですが、これからは二人も問題児の仲間です。

ようこそ、修正部へ。

                      吉田 春樹


 追記:えらく長い議事録だな。もっと簡潔に書いたらどうだ。別に構わないが。それより、拓斗の彼女だが、聞いていたのとは少し違うから、期待していいぞ。

事件に関しては、春樹後輩の言う通りだ。反省点はまだまだある。

だが、俺たちは今年で卒業だ。だからこそ、俺は後輩のみんなを支えるよ。

後輩に頼まれたら、断れないし。青春!謳歌しようぜ!

                        梶野 仁


 仁の言う通りだぞ。みんな青春を謳歌するぞ!個性的で愉快な仲間たちが新しい仲間のお陰で、修正部はグレードアップ!私が卒業するまでに、レベル九九にするぞ!任して!

                        小池 詩穂


 今日から、修正部員になった、伊藤拓斗だ。この議事録は議事録と呼んでいいのか。俺にはグループメールと変わらないと思うぞ。

でも、修正部は最高だ。個性的で、バカで、問題児で、人間離れしていて、もう人間の形をした宇宙人のような人ばかりだ。

だからこそ、俺は嬉しい。

これからよろしく。

                         伊藤 拓斗

 

 よろしくお願いします。伊藤先輩。

                         吉田 春樹


 よろしく。今度、木村との感想聞かせてくれ。期待してるぞ。

                         梶野 仁


 誰が、話すか!

                         伊藤 拓斗


 たっくん!よろしく!私は大歓迎だぞ。今度、きむりんに会わせてね。顔は見たことあるけど、話したことがないんだ。たっくん頼んだどーーーーーーー!

                         小池 詩穂


 

 陽那花に言っておく。話してくれるかどうかはわかないぞ。

                         伊藤 拓斗


 わかったどー

                         小池 詩穂


伊藤先輩と同じく今日から修正部に正式に入部させてもらいました。吉田詩織です。

今回の事件は、手も足も出ない状態だったので、しっかりと学校や地域の依頼を責任もって解決できるよう、頑張ります。よろしくお願います。

                         吉田 詩織


 よろしく。無理はしないように頑張ってくれ。

修正部に入部したのは良いが、テニスの大会が近いのなら、そっちを優先して構わないから。

                         吉田 春樹


 よろしく詩織君。春樹後輩の言う通り、無理はせず。

何か困ったら、俺たちを頼っていいぞ。

                         梶野 仁


 ありがとうございます。無理のないように頑張ります。それと困ったときには、お言葉に甘えて、頼らせてもらいます。 

                         吉田 詩織


 よろしく!しおりんの胸はこれから成長するぞ。私が言う事は絶対だよ。

信じて! 

                         小池 詩穂


 からかわないでください。全然気にしてませんから!

                         吉田 詩織


 皆さん、自分たちが問題児だと自覚を持ってください。そういう意識一つで人は変わりますから。新しい部員も増えましたけど、これから頑張っていきましょう。

                      顧問 高橋 京子


 なら、先生は自分が天然だと自覚を持ってください。 

            吉田 春樹  梶野 仁  伊藤 拓斗  


 三人とも酷いです!自覚はあります!これから改善していきます! 

                      顧問 高橋 京子


 頑張れ!応援してるぞ!

                         小池 詩穂

  

 春樹、ご飯が食べたいわ。

                         清水 唱


 それは、議事録に書く事ではない。直接言ってくれ。

                         吉田 春樹


 ハリセン、気持ちよかったわ。スッキリしたわ。

                         清水 唱


 これは議事録だぞ。グループメールとさほど変わらないではないか。

何のために、この議事録アプリを作ったと思っているんだ。

まあ、暇だったから構わないが。

もうすぐ、俺は学校に登校する。高橋先生、そういう事だ。

よろしくお願いします。

                         坂本 太助


 わかりました。いつでも待っています。

                      顧問 高橋 京子



         ******エピローグ******


僕は、なかなか寝れない夜を過ごしていた。体は疲れ切っているのに、何か落ち着きがない。

僕のまわりにいるペットたちはみんな、すやすやと寝ていた。

僕は太ももで寝ていたリークをリークのマットに寝かして、僕は外の景色を窓から見ていた。

「まだ、起きていたんだ」

と背後から詩織に似た声が聞こえた。

「誰だ?」

僕は振り返って声の主に尋ねる。

「安心して、怪しい人じゃないわ。それより、これから気を付けてね。君はここから、進んで行くから。じゃあ、私はここで。じゃね、圭介君。あ、今は春樹君か。

また今度」

そう言って、彼女は消えていった。まるで幽霊のように、または合成映像のようだった。

彼女は俺の事を知っている。でも、彼女はこの世界の存在ではないのが確かに感じ取れた。不思議な事があるものなんだ。

それに、僕は彼女の事を知ることが出来なかった。彼女は声は詩織に似ていたが、顔は清水に似ていた。僕は夢を見ているのかと思った。もしくは幻覚に幻聴。

僕は窓のから、綺麗に沢山の星たちを見た。それぞれ、一つの星として輝く星たち。月とは違って、自分で光っている。僕も星のようになりたい。いや、これからなれるように頑張るんだ。僕が僕であるために。

それより、彼女の事が気になる。彼女が言っていた、これから気を付けてねってどういう意味だ。未来の人間なのか。

この世は科学では説明できない事が存在する。

本当に彼女は何者なんだろう。どこかで見たことがあるような気がする。

もしかしたら彼女は――

人は沢山の細胞から作られた生物。この世界には謎に包まれた事、まだ、眠ったままの物、沢山の発見が存在する。

僕は、この修正部のみんなでそれを探し出したい。

僕は、そんなことを考えながら、リークを抱いて横になった。

ワクワクして眠れないと思ったのに、逆に僕はすぐに眠りの世界へと行った。

明るい月と自ら光る星の下で、みんなと――。

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修正部の無感情推理Ⅰ 慶田陽山 @yozan-yoshida

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