新たな世界
拝啓 お世話になった家族へ。
お父様、お母様。いかがお過ごしでしょうか。
お父様はキャバクラの行き過ぎには注意してください。いつかお母様にぶん殴られますよ。お母様は、あまりへそくりをため過ぎないようにしてください。この前タンスの中に一万円札が推定百枚以上入っているのを見ました。そのお金を使ってもう少しご飯をましなものにしてください。三食卵かけご飯なんてお父様がいつか壊れますよ?
ちなみに私はいま元一国の王女とともに街づくりをしながら、ゆっくりと異世界を楽しんでいます。まあ、戦争に巻き込まれたりしてそこまでゆっくり出来てませんが。
さてお母様たちは異世界ってどういうことか?と思ったことでしょう。なんでも私、この前、家から出た瞬間、目の前が草原だったんですよ。後ろを見たらさっきまであったドアがないんですよ。まあ異世界召喚系の王道的なパターンですよね。
さて何か使命があるのか・・・・・・と思ったら何にもなかったんですよ。ほんとに何もなかったんですよ。なんでその時に見つけた【収納】ってスキルでサバイバルをしていく準備をしていたんですよ。
そしたら、木に魚が実っているんですよ。木に・魚ですよ。いくらなんでもおかしいだろうと思って名前を確認したら『さわら』っていう木だったんだよ。・・・・・・うん。
そんなことがあり植物採取をしていたら剣の勇者が放ったスキルが俺の方向に飛んできたんですよ。さすがに死ぬなと思って思わずそれに向かって手を伸ばしたら・・・・・・なんと収納できてたんですよ。便利ですね【収納】。
そしてその剣の勇者様こと王女様から『仲間にならないか』と誘われたんですよ。
いやー。やっぱり王女様は自宅警備員の俺とは違いますね。性格・人望・知識・能力。どれをとっても俺より格段上です。
さてそんなことがあり勧誘された私ですが、頭がおかしくなった貴族と王族(王様、王子)に嵌められてしまい、国から追い出されてしまいました。俺何かしましたかね?しかも国から出るとき殺されかけたんですよ。本当になんなんですかね。
でも殺されかけた時王女様が助けに来てくれたんですよね。やっぱり王女様は優しいですね。
さて国から追い出されてしまった私。追い出されてしまったんで王女様の親友である他国の王女様に頼み、土地を貸してもらって町作りを始めることにしました。
どんなところかというと、簡単に言えば鎌倉みたいな感じですかね。そこはとにかく静かで落ち着けます。
そこで王女様たちとゆっくりスローライフを送りたいと思ってたんですが。いやがらせですかね?魔王軍幹部と戦う羽目になったり、戦争に巻き込まれたりと全くゆっくりるできません。
でもそんな世界が俺は好きです。この世界には王女様もいてその他たくさんの人がいますからね。あっ、日本も普通に良かったからね。
王女様に殴られている俺ですが、自宅警備員は卒業しました。
まだ話したいことはたくさんあるんですが、王女様がかまってくれと言わんばかりに殴ってきていて、そろそろ背中が死にそうなのでこれで失礼します。
敬具
追記・・・・・・今思い出したんで行っときます。お母様がためていたへそくり。限定グッツが買いたかったんで七十万ぐらい使ってしまいました。
万能スキル【収納】を使って新たに始める異世界生活 霜月 りんね @tubuan2238
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