第18話 メイド喫茶って今でも人気なの?
「ここにはバナナの皮を仕掛けよう。あと緑の甲羅も欲しいところだが…」
「マ○オカートかよ!!トゲゾーの甲羅ぶつけんぞ!だいたい、バナナの皮なんてんな典型的なもんで誰が…」
「うわっ!?いってー…誰だよこんなとこのバナナの皮仕掛けたの!?俺にも食わせろよな!?」
「ひっかかるんかいー!!怒るところそこじゃねえんだよボケ生徒!」
「うむ。やはりバナナの皮はいい。ところで、京殿のバナナの皮は私が剥いて…」
「バナナ出てきたあたりからいつか言うと思ったよ!!」
「なんだ。京殿も期待してたのではないか?するのはもちろん初めてだが…大丈夫だろう。京殿、早そうだし。」
「おいー!その流れでディスんじゃねえよ!?試してやろうか!?」
京介と紫季は学園中にトラップを仕掛けている真っ最中である。
「ところで京殿、新聞部だが表向きは冥土喫茶をやるのだが…来てくれるだろうか?」
「怖えよ!?死神のコスプレでもすんのかよ!まぁでも、もちろん行くが、その口調でメイドなんか出来んのかよ?」
「…お帰りなさいまへ〜ご主人様ぁ〜!ご飯にしますかぁ〜?お風呂にしますかぁ〜?それとも…わ、た、が、し?ふわふわぁ〜!いや〜ん!」
「器用だなおい!可愛いけど綿菓子なんていらねえよ!?やっぱり冥土喫茶でいいよ!!」
「…おかえりなさいませ閻魔様…人を食いますか…?マグマ風呂にしますか…?それとも…た、ま、し、い?…呪呪呪…」
「器用だなおい!だけど怖えよ!?ぜってえ行かねえよ!!」
「うむ。冗談はさておき。メイド服の作成を頼みたいのだが…ちなみにわたくしはミニスカートにニーハイの絶対領域でカチューシャにピンクのピンとリボンをしたこのキャラになろう。京殿もその方が嬉しいだろう?」
「…!?レムたそになってくれんのか!?わかってるじゃねえか!紫季は話しが分かるなー!」
「そうであろう?わたくしもコスプレは好きだし、それで京殿が喜んでくれるのであれば、喜んで都合の良い女になって性欲の捌け口になろう。」
「言い方!!最低男になってるじゃねえかよ!喜ぶのは否定出来んがな!」
「ふっ…やはり京殿と同じクラスになりたかったものだな。部長達が羨ましいな…」
「…まあこればかりは仕方がないさ。それに隣のクラスなんだし、なんやかんやでいつの間にか輪の中にいるじゃねえか?」
「そうだが…授業中の京殿を見れないし、行事も一緒じゃないではないか…それに…わたくし達が起こした騒ぎを京殿のせいに出来ないではないか!!」
「いい流れが台無しだよ!やっぱりお前らだったんかい!身に覚えのない罪で怒られたもんなぁ!?」
「おっと。名残惜しいがそろそろメイド喫茶の準備に向かわなければ。京殿ありがとう。わたくしの行動はTwitterで逐一報告するからな?ちなみにインスタも連動してるからインスタに逃げても無駄であるぞ?それでは!!」
「…ブロックしようかな。」
京介はそう思うが、紫季相手に無駄な抵抗だと悟り無視を決め込むことにする。しかしメイド姿だけは必ず見に行こうと誓い、部室へと戻るのであった。
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