第13話 モテたくてギターをやるけど挫折してベースにいきがちだよね?
「これがオリジナルで、こっちがオリジナル!そんでこっちがオリジナルでーこれが君が代!」
「結局全部オリジナルじゃねえかよっ!もういい加減君が代から離れやがれ!」
生徒会の助っ人を終わらせた京介は、次は音楽室にてつばさと打ち合わせをしていたのである。
「えー?どうせきーくんと2人なんだし何やっても大丈夫じゃない?もういっそミュージカルやろっか!?」
「思いつきで提案すんのやめろよこのバカ座の怪人!」
「うーん…いってもつばさもきーくんも去年もバンドしてるしーもうやる事ってヤるぐらいしかなくなーい?」
「まだ昼の11時なんだから自重しろよ!殺ってやるぞ!」
「おっ!やるってぇのかい!?今日こそは因縁の輪ゴム飛ばし対決で決着だ!あっ、ゴムって言ってもあのゴム…」
「地味!!しかも因縁のってやった事ねえ!しかも輪ゴムって最初に言ったろこのゴムゴムの脳味噌アイドル!」
「たはー!やっぱりきーくんのツッコミは最高だ…
きーくんに出会ってなかったら今でもアイドルって言われて調子乗ってたんだろうなー…」
「見た目は可愛いが最初は取り繕い方が尋常じゃなかったからな。愛華のおかげで普通に話せたが、俺は仲良くなりたい奴に気を使わんてだけだ。外面よくても女子はそれが普通だろ。」
「あいにゃんいなかったら、やっぱりきーくんも男だから警戒しちゃってさ…見た目がタイプ。下心丸出しって別に男女じゃ当たり前のことだけど、こんなんでもやっぱりつばさは素を出したかったんだよねー…」
「結果出せてるだろ。別にガッツリ仲良い奴が数人いりゃいいのさ。」
「そうなんだけどねー…ほんとずるい…ボソッ」
「最後なんて言ったか聞こえなかったんだが…ってテンプレは言わん。普通に聞こえるし、俺はみんなが好きで、みんなに好きでいてほしいから…間違った。俺は義妹さえいれば常にハッピーだからな。」
「聞こえるようにボソッ…まで言ったからね。きーちゃんが羨ましい…でも。ありがときーくん…改めて、同じクラス、クラス委員。よろしくね?」
「はいよ。ったく、5人一緒になるなんて俺はツッコミ過労死しちまいそうだが…悪くはない。」
「みんなそんなにボケてんのー?大変だねきーくん!ビックマックのピクルスあげるから元気だそっ?ファイトー!いっぱーつ!」
「そのボケの主犯が好き嫌いしてんじゃねえ!そのビックマックのパティピクルスにすんぞこのハッピーセットバカLサイズ付きアイドル!」
「マッ○のポテトの150円セールであえてMサイズ頼む人って捻くれてるよねー?LLサイズ作ってくれないかなー?…という訳で今年もバンド頑張ろーぜい!!」
「偏見だよ!どういうまとめ方だよ!LLサイズは確かにほしいけどな!!…ったく退屈しねーな…ふっ…んじゃまたな。」
「ふふっ…バイバーイ!」
つばさは京介に満面の笑顔で応え、なんだかんだでつばさの笑顔に弱い京介は、いつものやりとりに笑みを溢すと、音楽室を後にするのであった。
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