第12話 訛りって、凄く可愛いよね?
「そう…そこ…京介くん…はぁー…」
「……」
「右を押したら、イけるから…はぁはぁ…あん。もうちょっとだから…」
「……」
「もうちょっと、し、た…確認するから、み、せ、て?はぁはぁ…」
「集中できるか!?右押したらってマウスだからね!?下って、ただスクロールしてるだけだからね!そこまでしたら逆に押させろこのエロ大魔王!」
京介は生徒会室に戻り、次は妃奈子と共に、作業を進めていたのだった。
「もう…焦らすんだから…ところで見回りどうだったの?屋台の焼きそばってなんでか食べささるわよねー。」
「○○ささるって北海道弁便利っすよね。」
「んだべ!?例えばー、ムラムラするとか…
ね?うふっ…」
「何もささってねんだよ!この万年発情期!」
「そいえば姫沙ちゃんの写真見たわよー?ほんとめんこすぎて…写真といえば、今年もパンフレット用の写真撮影頼むわよ?ブスも可愛くかっこよく撮ってね?」
「毒の吐き方がストレートすぎんだよ!まぁ、姫沙が可愛いのはいつもの事ですから。フィルムたんねーっすよ。目に入れても痛くないっすねー。」
「えっ…京介くん目に入れたいのー?うーん…ちょっと怖いけど…出すときはせめて顔に…」
「姫沙の話だよ!!確かにこの間彼氏が目を舐めたがる性癖だって女友達が…ってなんの話だよ作者!!」
「ところで京介くん。写真部は展示だけだと思うけど、他に新歓なんかやったりするのー?」
「当日はやる事はないっすね。つばさとまたバンドするかも知んないすけど、進み具合によりけりっすかね?」
「あー…あの放送室にて急募!1番上手い君が代求む!ってやつだべー?」
「あのボンバーマン!マジでそのまま提出してんじゃねえ!」
「だったらさぁ?私と、見回り(デート)しなぁい?特別にサービスしちゃうわよー?エルにはな、い、しょ、で!」
「おー!いいですなぁ!ギャルもたまらんけど、お姉様に特別サービスしてほしいもんですなぁ!!」
「うっそー!マジィ!?そんじゃ特別サービスで京様とひなにはこのたこ焼きの汁だけ焼いたやつあげぽよー!」
「究極の素焼き!!いつからいたんだ!この胃袋2次元ギャル!」
「…ったく、エルがいたらあずましくねぇから私も見回り行ぐわ。たこ焼き美味しかったわ。ゴミは投げといてねー京介くん。」
「…なんて言ったかあんま聞き取れなかったけど、俺も行きますね…また依頼あったらLIME下さい。」
「オッケー!ありがとー!ちなみにあずましくないは居心地が悪い的な意味で、北海道の人はゴミ捨てるを投げるって言うらしいですわよ。」
「……方言なまらいいっしょ!!」
京介はエルの解説を聞きながら生徒会室を後にするのだった。
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