第10話 実は俺。ツッコむよりツッコまれたいのに…(下ネタではない)
「はー…バカどもはあれだったが、やっぱび○ドンは美味いな!マヨネーズが上手いんだよなぁ…カラオケでの君が代大会は2度としたくないがな…つばさ上手すぎなんだよ…」
「くす…まあまあ。皆に会えて楽しかったよ?莉菜ちゃんとも同じクラスだったし。お兄ちゃんも皆と一緒でよかったね?」
京介と姫沙はファミレスでのお昼を終えた後、皆でカラオケに行き、今は解散して帰路についていたのである。
「そういや今日の夜はお祝いだから姫沙の食べたいもの作るぞ?何がいい?寿司でも握っちゃう?らっしゃい!!」
「くす…お寿司もいいなぁ。けど私、オムライスが食べたいの。お兄ちゃんが1番最初に私に作ってくれた料理だから…」
「覚えてるんだな…最初はぐちゃぐちゃのオムライスだったのに全部食べてくれたよなー。ほんとにいい子が義妹になってくれて幸せもんだよ俺は。」
「お兄ちゃんが私のために、皆のためになんでも出来るように努力し続けてる事。私が1番知ってるから…ねえお兄ちゃん?ずっと私のお兄ちゃんでいてくれるよね…?」
「…当たり前だろ!…やめやめ!シリアスなのは俺には合わねーよ!平凡に楽しくがモットーだからな!」
「くす…そうだね!やっぱりお寿司も握ってもらおうかなー。」
「まいどっ!姫沙のためなら値段はプライスレス!!」
「くす…ありがとお兄ちゃん。そういえば莉菜ちゃんがクリームパン御馳走様でしたー!今度はクロワッサンがいいです〜!って言ってたよ?」
「あの野郎!勝手に奪っといて要求までしやがって!俺はジャムおじさんじゃねんだよ!次会ったら新しい顔に変えてやる!」
「くす…みんなお兄ちゃんのツッコミが面白いからボケたいんだよ。いいなー。」
「あのな姫沙…けっこう姫沙もボケかましてるからね…ほんとはおれツッコむよりツッコまれたいのに…ツッコまないと終わらないんだよ…」
「それじゃあ、私にツッコんでも…」
「アイツらのせいで下ネタに聞こえるからやめてくれよー…姫沙はひたすら可愛くあれ!しくしく…」
「くす…ごめんねお兄ちゃん。お詫びに…」
「なあ、これって、あたってるんだが?だってあててるんだもん。って言うあの夢の鉄板の?」
「くす…どーだかね。」
姫沙は京介の腕に抱きつくと胸を当てながらすかさずその後に耳元で、「だってあててるんだもん。」と呟き。京介をノックアウトするのであった。
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