第9話 ファミレスと言えば、あなたはどこ派?
「はあー可愛いー…保存用と、観賞用と、飾る用に3枚ずつ現像しよっと!」
「くす…ありがとお兄ちゃん。ちなみに私は待ち受けにしてるよ?」
「その手もあったか!」
「さっさと注文しなさいシスコン。姫沙。制服似合ってるわよ?」
「ほんとかわゆー!!きーくんときーちゃんはほんと絵になるなぁ!むしろもはや絵だね!!」
「つーちゃん…言ってることわかんないから…京くん。私ならいつでもキャンバス代わりにして白い液…」
「千冬って…なんだかんだ1番まともだよな…」
「あら、私の事キャンバスにするつもり?それじゃあ早く出しなさ…」
「先輩はコーラですか?だったら私は先輩のカ、ル、ピ、ス。飲みたいで…」
「すいませーん!お会計お願いしまーす!もう帰らして下さーい!」
放課後。校門にて散々っぱら写真をとった俺たちはファミレスに来ていた。予想通り収集がつく訳もなく、言いたい放題のこいつらに俺はひたすらツッコミを入れつつ姫沙の写真と姫沙を繰り返し眺める事で消化していた。ちなみに俺たちがいるファミレスはびっく○ドンキーである。
「話がまとまったところで同志よ。新歓の事だが、今年も派手に爆発させていくぞ!いくつかの企画を用意したから目を通してくれ。」
「まとまるとは…?まあいい!どれどれ…人間ロケットにサバゲー(チョップのみ)。空飛ぶ自転車でGO!に、放送室にて急募!とにかく上手い、君が代求む!。全校生徒でリアル人生ゲーム(笑)って、何からツッコんでいいかわからんけど最後(笑)が気になるなおいっ!今お前が人間ロケットにならんかいっ!」
「おー!楽しそうだねー!ところできーくん!軽音部も色々お手伝いがほしいなぁ?」
「京ちゃん。演劇部も衣装やら諸々頼むわ。」
「京くん。お料理クラブもお願いね?」
「俺。生徒会の手伝いやら他にもいろいろ依頼受けてっからとりあえず方針まとめて、俺にくれ。飛び込みで来ることもあるからな。」
「先輩って普段はふざけてますけど、ほんとここぞの時は頼りになりますよね?何でも屋の評判も中学の時から良かったしなんだかんだハイスペックだし。先輩みたいな人が彼氏だったらなー…チラッ?」
「おい!普段ふざけてんのはお前らだよ!あざとさ出すなら最後の効果音やめい!まあ単純にビジネスだしなんだかんだ楽しいしな。はー、まじイケメンすぎ俺。」
「すいませーん!!マヨネーズも下さーい!あとみんなもパフェ食べるよねー!?つばさメリゴーランドにしよっと!」
「聞けよ!ボンクラども!」
「くす…お兄ちゃんよりかっこいい人いないよ?はい、パフェのポッキーあげる。あーん…」
「あーん!!」
姫沙はいつもポッキーは単体で食べたいからパフェのポッキーは食べないとか言ってた気がするが、気のせいだろ!幸せの極み!!もはやポッキーになりたい!
「話をまとめると同志には空飛ぶ自転車でGO!が良さそうだ!ふっ。お目が高いな。」
「まとめるとは…?」
京介は慎二の話しにツッコミをいれつつも、悪くは無い。と若干思っていたのであった。
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