第5話 高校生の時って年上かギャルがやたら好きだったよね

「少しよろしいでしょうか?京様?」


「さっきの京介くんと白雲の仕業でしょ?まぁ面白かったから許してあ、げ、る」


「何の事でしょうか?生徒会長様と副会長様」


いきなり来たが、この人達が千冬が言っていたせ、ん、ぱ、い達だ。


言葉使いが丁寧ないかにもお嬢様は、

生徒会長の金城(きんじょう)エル。金髪青目のハーフ、社長令嬢、スタイル、頭脳、運動、その他諸々絵に書いたような超人だがなのだが…


「エル先輩ネイル変えました?」


「あ、うっそーやぱわかったぁ?このネイルマジパないよねー!てか気付いてくれたんだ!マジあげぽよー!」


このように気を許した瞬間にギャル言葉を使う。見た目もハーフなのにどっからどう見てもギャルである。しかしエロいからあげぽよー!!


「あら。私の事は褒めてくれないのかしら?さっきからエルのおっぱいばっかり見てるわよ?私のも見る?む、し、ろ。うふふ…」


続いて色気全開で迫って来る、黒髪美人のお姉様は

生徒会副会長の銀妃奈子(しろがねひなこ)。千冬と愛華を、足して2で割ったようなヤバい人だ。少しでも気を抜くと骨抜きにされてしまう。エル先輩同様全てを兼ね揃えるのだが…


「あ、ひな先輩そのパンダのキーホルダー可愛っすね?」


「でしょー!?これゲーセンで苦労して取ったやづなんだげど、わやめんこいっしょー!?」


このように気を許した瞬間に故郷の北海道弁(の中でもキツめ)が出てきてしまうのである。文章ではわかりにくいがイントネーションガタガタプラス早口である。だがそのギャップがなまらいいっしょ!!


「おっと失礼しました。まぁ今回の件はわかりました。今度また生徒会の仕事のお手伝いをして頂く事で手を打ちます。」


「あと姫沙ちゃんの写真。私にも頂戴ね?ふふっ…めんこだったなぁー…」


「はいはい。今回は俺にも非があるのでやりますよ…それじゃ俺は行きますね?まだホームルームもありますので」


「オッケー!オツー!」


「したらねー!」


俺の周り…キャラ濃すぎだろ…もはや隠す意味なくね?まぁ俺にはもはや隠す気もないらしいが…

先輩達とどう知り合ったかはまたいつか…

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