第3話 奴ら、登場!

「皆さま、おはよーございます!白馬、白馬、白馬京介でございますっ!!


「あっ!きーくーん!おはよー!相変わらずいやらしい目つきしてるぅ!」


「あら、京ちゃんおはよう。ウグイス嬢なら時給2000円でやるわよ?」


「京くんおはよー!4月でもまだ寒いからあっためて…?」


この各々言いたい放題の女の子たちが朝から言っていた'奴ら,だ。


最初に頭のネジが何本か足りなそうな発言をしたのが、白羽(しらは)つばさ。こんなんでも整った顔とスタイルの良さ、ピンクベージュのボブにベレー帽を被った姿は見るものを引きつけ学園のアイドルと言われている。最初はそれっぽく取り繕っていたが、とある事がきっかけで素をさらけ出すようになった。軽音部でめちゃくちゃ歌が上手い。


次に破格の時給を要求してきた奴が、

白雪千冬(しらゆきちふゆ)。とんでもない記憶力とドSな性格でやたらと脅しをかけてくるが、実はしっかり者で女子力が高く、雪のような白髪に加えロリ巨乳とそのギャップにやられる奴も多い。2人の時はわりと普通で、なんだかんだ世話を焼いてくれる。演劇部に入っている。


最後に所構わず誘惑してきたバカが、

白咲愛華(しらさきあいか)。1番の常識人で俺と共にツッコミ役兼まとめ役なのだが、その異常なまでのスタイルの良さと、ミルクティー色のパーマヘアーと泣きぼくろに少し厚い唇のエロい顔でやたらと誘惑しては反応を楽しむ悪魔(もはやサキュバス)である。お料理クラブに入っていて、その実力は折り紙付きだ。意外にも攻められるのには弱い。


ちなみに愛華とは1年の時に一緒のクラスでその繋がりでこいつら3ホワイトと呼ばれる学園の有名人と知り合った。そーいやもう1人いたはずだが…


「お探しかな?同志?今年も1年、爆発させてこうではないか!!」


「いきなり背後に立つなよ!このボンバーマン!」


この爆発させてこうではないか!が口癖のボンバーマンが一応俺の親友、白雲慎二(はくもしんじ)。

中学からの同級生で呪われたかのように同じクラスになり気付いたら仲良くなっていた。中身を知らなければ頭脳明晰、スポーツ万能、金持ち、イケメンメガネ男子と、とことんラブコメの主人公の親友ポジだ。俺は主人公のつもりはないのだが…


出会った日。不思議な縁で、俺たち5人の名字の最初が白である事で5Wと言われ一気に意気投合したのは懐かしい思い出だ。

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