さみしいなにか【c】

瀞石桃子

第1話


「だって先輩たちはヒツジドシの生まれなんだから、羊の贈り物でもいいじゃないですか!」

「言ってなかったけど、櫻井先輩はヘビドシ生まれだよ」

「ヘビってことは、ネ・ウシ・トラ・ウ・タツ・ミ・ウマ・ヒツ...んあっ⁉︎」

「鞠谷さんもヘビ」

「!」

「楠田さんはウマ」

「はぐっ!」

「杉野さんもウマ」

「まっ!」

「あの学年、みんな浪人生なんだよ。追いコンの企画で張り切るのはいいけど、千葉くんだけがはしゃぐイベントじゃないってこと、忘れないでね」

「くっ、出直してきます」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

さみしいなにか【c】 瀞石桃子 @t_momoko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ