弾奏
眠れぬ夜を喜ぶ矢先
雀の群れが朝を告げる
無情なあやとりに口を閉ざす時
ほうこうが新しい夜を誘う
複雑に絡まりあった、あらゆる意図を混在させて、糞尿をなげうち、大地を肥やす
やけどの跡と無事な箇所、絶頂は平静の頂にありて、求め登るのは濁りを嫌う
創だらけのからだ、鏡は正しく法令線を映し、初心を再び補い続ける
世に打って出れば、正気を疑うような程度の低さに
驚きを通り越し、あきれも過ぎ、畏怖へと不時着する頃
疑う正気など残っていなかった
そう気付くまで
また時間がかかる
時間を埋めるには
人々に紛れ正体を隠す
それが正論だとぬかす
まやかしの数式をたれながす
抜いた歯の痛みとヤクザが転覆し
窒息を堪える断末魔は
余波となり地表を蔓延する
五感を研ぎ澄ました結果
互換を避け口を閉ざす
開くのは過去の、その記憶のなかでのみ
そう約束すると、捨てると
水門をあけるように
ダムをつくるように
台風のあと俺たちに
しごとがあるように
椅子の取り合いに打ち解けて
言葉と共に匙を投げ
狂う馬のように
幻想と金が世界をつくる
隔たりに実現の合間
壊れた機械を治すのは腕
朝餉にはどこぞのしれぬ海の外の肉片交じり
首から下はそっちのけ
痛みにのたうちうじがわく
骨に表裏と電線を張り
鉄塔の塗装に余念なく
山から下り呪文つぶやく
後ろ指をさされ
また季節が巡る
蚊帳の外で塩をまき
虹色を辿る
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