176話【ショック!】
◇ショック!◇
装甲車【ランデルング】を再び
帰り道は更に
その結果、帰った時にはほぼ全員が
中でも、運転していたローザが一番
運転している間は、それはもう気持ちよさそうにしていたのをサクラが目撃しているが、王都北門まで
「ぁぁ……私はもうダメだわ」と、音を上げた。
自分の魔力も【消えない種火】の魔力も回復しきっていないからか、ローザの顔は青ざめていた。
今までにないくらいに具合を悪そうに、果てには「もう二度と運転はしない」と言い出すくらいには
しかしサクラは「このタイプは、また
そして、全員で
なんと――十日だ。
十日間、ローザは寝込んだ。
フィルヴィーネとメルティナが、魔力以外の、何か別の
これに一番ショックを受けたのは、
多少回復したと思った数日前は、恥ずかしがって部屋から出てこなかった。
その間の数日で、フィルヴィーネをメイリンに
ローザはまるで反応しなかった。
出てきたのは、サクヤと仲良くなったルーリア・シュダイハが【福音のマリス】に遊びに来た時に、
それを見たサクラが「
どうやらサクラの世界の“神”様のお話らしい。
エドガーは
本当は、ローザが元気がない事に対して、自分自身も
帰宅して
まるで
申し訳ないと
202号室はローザ、隣の204号室はサクラとサクヤ、さらに隣の206号室はメルティナとなっている。
分かりにくいが、
フィルヴィーネの向かいがローザの部屋となり、サクラ達の部屋である204号室の向かい側が、203号室、空き部屋となっている。
「分かりにくい!なんで数字で並んでないの!?」とは、サクラが“召喚”されて初日に言った言葉だったりする。
順番に数えていくと、左201、203、205、207、209となり、右202、204、206、208、そして通路となっていた。
これは二階で、一階の
客がよく入っていた昔も、「あれ?201の隣が202じゃないの?」と変な
その時マリスは「面白いでしょ?」と、ケラケラ笑っていた。
それを、エドガーはサクラのリアクションを見て思い出していたりした。
◇
そんなこんなで、フィルヴィーネとリザが【福音のマリス】に住み始めて、あっと言う間に十日が
【火の月64日】、【ルノアース荒野】でローザ、メルティナがフィルヴィーネと戦ってから十日。
この間にもいろいろあるのだが、ローザに言えない事だったり、エミリアやアルベールが未だに来なかったりと、時間は本当に一瞬のようだった。
この十日間の
そして次の日。
王城からの
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