100話【ミッション】
◇ミッション◇
背のウイングバインダーから赤い
「
本来ならば、先輩異世界人のローザから受けた
「!――
メルティナが謎の空間で選んだ
正確には押し付けられた、だが。
【
使い方も簡単で、元の世界で人工知能【
「これは……」
メルティナの
【解析結果】
・サクヤ/【忍者】
・【猛毒】・【
|LV:65
|HP:563/8567
|MP:0/449
|STR:670(+装備472)
|INT:238
|VIT:371
|MEN:277
|AGL:1125(+装備556)
・【
・【忍術】
・【
・【ジュエルスキル・
と、この様に
「マスター・ティーナがやっていたゲームがモチーフですか……確か【ドラゴニック・ファイナル】でしたか……」
戦争時の
「……
と、メルティナは自分にも【
【解析結果】
・メルティナ・アヴルスベイブ/【
・なし
|LV:87
|HP:14584/14584
|MP:523/578
|STR:897(+551)
|INT:675
|VIT:562(+460)
|MEN:336
|AGL:784
・【グラスパー・システム】
・【
・【ランデルングウェポン】
・【ジュエルスキル・
「……こういう物なのでしょうか……しかし、【ランデルング】の武装が
やはり、自分が人間の姿をとっていることが、
「それに。この姿はマスターの身体的
メルティナは、再びサクヤを
◇
太陽の光を受ける
更には数人もの男達が
なのに、屋根は底を抜ける事はなかった。何とも
一人の女性が、泣き
女性は
「きゃっ!――ボルザっ……!」
叩かれて
「お
隣接する
ボルザの一言で、
「ふざけるんじゃないわよっ……あんたたちに連れて行かれるくらいなら、
「――お嬢さんっ!」
ルーリアの父である、シュダイハ子爵から出された命令は『娘の
――殺害だ。命令を
「!!」
「ちぃっ。相変わらず
ボルザが
ルーリアの足首を
その手の
「マジかよ……牛が
サクヤはモソモソと動き、
「……――ふ……ふふっ、悪かったな……
倒れながらもニヤリと笑い、
サクヤの顔は青黒く、肩から首にかけて紫に
どう見ても毒が回っているその
「……このクソガキっ!ならば俺がっ!」
「やれるものなら、やってみろっ……ふっ!んんんっ!!」
サクヤは無理矢理立ち上がり。
肩に刺さった矢を
出血をこれ以上しないよう、矢じりが抜けない様にして、ルーリアを盾にして後ろに下がる。
「――サ、サクヤっ!?あ、あ、
盾にされたことよりも、サクヤが猛毒の矢を受けて平気なことに
サクヤはすっぽりと隠れている為、顔は見えない。
「……平気なわけがないだろぅ……なに、ちと毒には
ルーリアを盾にされ、ボルザは
「――ク、クソガキがっ!お
「ほっほぉ……それではまるで、ルーリアを
(ルーリア、ワザとでいいから
サクヤの小声に、ルーリアはわざとらしく
「――そ、そうなのぉぉっ……!?」
サクヤの声は、凄く通っていた。
毒が回っているとは思えないほどの
「――き、きさっ、貴様ぁ!!」
ボルザは初めて
目線だけで周りの
その
ボルザはルーリアをまだ好きなのだと。
――助けたいのだと。
おそらく、ボルザはルーリアを殺したと
それくらいの
(この男……見た目のわりに
「ふ、ふざけた事をぬかすなよっ……!ちびガキがっ」
剣を構えるが、
「――ふざけてこんなことが言えるか
(しかし……どうするか。この男がルーリアを助けたいのは分かったが……周りの男共は違うであろうしな……)
サクヤはルーリアの背に
今は屋根の
ボルザも
すると、
「おいっ、
「なっ!おい待てっ……契約したのは俺だぞ!?勝手なことを……」
「知らねぇよ。俺らはな、別口で子爵から
一人の男の
「……
くらくらする頭を必死に
屋根に上がってきた
「
「
「――うわっ!」
ボルザは
「ボ、ボルザっ!?なに?どうなって……」
仲間割れの様になっているボルザと
(……やはりこの男、ルーリアにまだ
逃げることは出来ない。ルーリアだけを逃がすことも、自分が逃げることも
サクヤの
矢を
完全に
(どうす――ちっ!
そしてリーダー格の男が、号令を出してしまった。
「放てぇぇぇぇぇっ!」
号令と共に放たれた
「――サクヤ!」
「ル、ルーリア!?」
サクヤは前に出てルーリアを
ボルザも「お
「――
「「……」」
「……ル、ルーリア?」
「な、何?……何ともない……」
ルーリアの悲鳴は聞こえず、
その
ボルザも、
屋根の上には矢の
「――これは……はっ!?――上かっ!!」
サクヤだけが、それに気づけた。
上空には、太陽を背に受け、緑色の髪を風に
「お……お
影はシュィィィィンと謎の音を鳴らしながら、ゆっくりとサクヤとルーリアの前に降り立ち、こう
「
それは、今朝サクヤがメルティナに対して言った事の
『隙は無いがいただくぞっ!!』
「――なぁっ!?」
思い出して、サクヤは赤くなる。
それは、メルティナなりの仕返しだった。
そして
銃口から放たれたエネルギーの
「ぐあぁ」
「ぎゃっ」
「うあぁぁ」
「ぐえっ」
と、
「
銃口にフッと息を掛けるという、実に人間らしい
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