第3話 俺のこいつは聖剣なんだろうけど、手荒に扱って欲しくない。
あれから数日が経った。
あれが事実で俺の股間は聖剣で俺の身体が剣になっちまうのは納得した。
だが、それだけしか知らない。正直、知らない事が多すぎる。
それは不安にしかならない。
だから、もっと詳しく知る為に真由に会いたいと思ったが・・・。この数日、学校を休んでいる。
あんな事があったせいで、この数日間、自慰行為をしていない。普段なら、一日一回は必ずしているのだが、ひょっとして、聖剣になってしまったらと不安が過り、行う事が出来なかった。
「今日こそはちゃんと説明して貰わないと」
溜まりに溜まっているせいで、ちょっとの刺激でギンギンになる股間を気にしつつ、真由の家へと向かった。
真由の同級生に何とか聞き出した住所(学食でスペシャルランチを奢った)に辿り着いたはずだが、そこは何処までも続くような和風な屋敷の塀があった。
「この・・・住所、合ってるだよな?」
不安に思いながら、どこまでも続く塀を辿って行くと、恐ろしく立派な門が姿を現す。それは神社とかにあるような山門のような造りで、大型の車でも楽に出入りが出来そうな大きな門であった。
「本当に・・・ここなんだよな?」
門を眺めると表札があった。確かに真由の苗字である がそこに表示されている。その下にはカメラ付きのインターフォンが設置されている。
「押す・・・のか?」
あまりに不安になる。さっきまでギンギンだったはずの股間も今は萎びている。
「きょ・・・今日は止めておこうか」
転進を決めた。これは決して臆したからではない。時期早々だと判断したからだ。
「ほぉ・・・お前、立派な物を提げているな」
突然、女の声が掛けられた。慌てて振り返ると、和服の女性が立っていた。年齢はよく分からないが、かなり年上である事は間違いが無く、熟女特有の色気が溢れ出ている。色白でとても美しい美魔女であった。
「あ・・・あの・・・」
突然、そんな綺麗な年上の女性に声を掛けられて、まともに反応など出来ず、動きを止めた俺の股間を彼女は無造作に掴んだ。棒だけじゃない。玉もだ。巧みな指の動きは荒々しいながら、細やかで、まるでマッサージをしているかのような刺激を与える。
一瞬にして、萎びていた股間はギンギン。否、ガチガチになり、勃つだけじゃなく、反り返った。
「凄いな。まるで物干し竿。これなら、いかなる鬼も討てるな」
女性は手早くチャックを下ろして、大きくなったそれを剥き出しにした。
「や、やめてください!」
路上で股間を剥き出しにされて、恥ずかしくなる。だが、女の手の動きに抗えない自分がそこに居た。
「ははは。こいつは自慢の持ち物だ。娘も気に掛けるわけだ」
「む、むすめ?」
「娘に会いに来たんだろ?真由に」
「真由さんの・・・お母さん?」
「そう。母の佳奈美よ。私も巫女だったけど、もう引退しちゃったからねぇ」
しっかりと棒を掴まれ、何もする事が出来ない状態になった。
「あ、あの聖剣って・・・」
「そうそう。本当ならば、こうして、握るとあなたの身体が聖剣になるんだけど、巫女の力が無いとその力は発動しないの。大抵は10代から20代までの巫女にしか使えない力だし、子どもを授かると、失われるのよ。だから、私にあなたを聖剣にする力は無いの」
今にも爆発しそうな棒の先からは我慢汁がチロチロと溢れ出す。
「お母様!こんな場所で何をやっているんですか!」
突然、悲鳴に近い叫び声が聞こえた。我慢の末、意識が飛びかける僕はそちらに目をやる。そこには真っ赤な顔をする真由の姿があった。
「ま、真由さん!」
驚きのあまり、彼女の名前を呼んだ瞬間、白い液が飛び散った。そして、意識は平静へと戻り、賢者へとなった。
「あ~あ。真由を見て、イッちゃった」
佳奈美は上品に笑いながら、賢者モードに入った僕を見る。僕はおずおずと股間をしまい込む。
「あ、あの、家に入って、すぐに・・・」
真由に言われて、門の中へと入った。
門の中は立派な庭園が広がり、門から屋敷までもそれなりに距離があった。
隣を歩く真由は恥ずかしそうに俯いている。それとは正反対に母親の佳奈美は俺の腕に絡み付き、笑顔で歩いている。
「あの・・・おば・・・」
一瞬、おばさんと言いそうになったが、それは失礼だろうと思い口籠るも、佳奈美にどう声掛けをした方が良いのか悩んでしまった。
そうこうしている間に屋敷の玄関へと到着する。
「お母さま、離れてください」
真由は明らかに怒った感じで佳奈美に言う。「おおこわっ」と言いながら佳奈美が離れて屋敷の奥へと消えた。
「ごめんなさい。母は普段はああじゃないの。あなたが聖剣だと聞いたらはしゃいでしまって」
申し訳なさそうにする真由を見ながら、客間へと通される。
お茶を出され、真由が机を挟んで対面に座る。
「あの・・・聖剣の事なんだけど」
僕は恥ずかしそうに真由に尋ねようとした。
「解っている。いきなりだったし、ちゃんと説明が必要なんだよね」
真由はそう言うと、巻物を取り出した。
「これが代々、我が家に伝わる鬼退治の絵巻物よ」
そう言って、広げた巻物には色鮮やかな絵が描かれていた。
「我が家は平安時代より鬼退治を生業にしてきました。鬼とは今の悪魔。異世界より姿を現すこの世を脅かす存在です。鬼には物理的な攻撃は一切効かず、平安時代まではただ、鬼から逃げ、隠れるしか無かったそうです。だが、平安時代前後に人は鬼を倒す術を見付け出すのです。方法は様々で、有名な所では陰陽師だったりしますが、その中で最も効果的であったのが、我が一族が編み出した巫女による剣技であったのです」
「巫女による剣技・・・それが聖剣なんですか?」
「はい。性は人間の最も強い力。私達、巫女はその力を操る事が出来るのです。それが聖剣。私の一族では鬼斬りと呼ばれます。何故、刀の形に変化させるのかはまだ、不明でありますが、聖剣になる方の・・・あそこの形や性質に合わせた形だと思われます」
「ぼ、僕が大剣になるのも・・・僕のあそこの・・・」
「そうよ。多分。きっと大きいから・・・比べた事がないけど」
真由はとても恥ずかしそうだった。
「大きいわよ。とっても!私だって見た事がないもん」
突然、佳奈美が入ってきて、俺の股間に手を突っ込む。
「な、なにををぉおおお」
突然の事に驚く。それは真由も同じだったようで、一緒に驚いている。
「これなら凄い刀になるわ。ねえねぇ!真由、見せてちょうだいよ!」
佳奈美に荒々しく握られて、落ち着いていたアレは再び大きくなっていた。
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