憧れの職業

 子供が憧れる職業というものは、時代によって変化する。

 たとえばスポーツ選手の場合、昔はプロ野球選手一択だったのが、プロサッカー選手やプロバスケットボール選手という選択肢が増えた。

 また、新たにユーチューバーという職業が増えたりもした。

 しかし、根強い人気の職業もある。

 科学者や発明家も、そのひとつだ。

 

 新しいものを発見する。

 新しいものを作り出す。

 

 子供の頃に、誰もが一度は憧れるのではないだろうか。

 

 好奇心を満たされる。

 第一人者として有名になる。

 

 理由は様々だが、子供はみんな憧れる。

 勉強のやる気にも繋がるから親も喜ぶ。


 そんな職業ではあるが、実際になるとなったら大変だ。

 新しいものを発見したり作り出したりするには、当然のことながら高度な知識や技術が必要となる。

 それが原因で、諦める子供も多い。


 だが、大変なのはそれだけではない。

 せっかく新しいものを作っても、特許を取らないと、あっという間に真似をされてしまう。

 だから、東京特許許可局へ行って、真っ先に特許を申請する必要があるのだが、それには安くないお金がかかる。

 つまり、ある程度の資金力がないと、特許の申請はできないのだ。

 

 憧れだけではなれない職業。

 それが科学者や発明家だ。

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