十九話 穴掘りゴリラ
ショッピングモールにモンスターが集中している以上、その周囲での物資調達は安全に行えると信じていた。
しかし目の前に居る猛獣『マウンテンゴリラ』と遭遇してしまい、それは根拠の無い幻想だと思い知らされた。
「とは言え、モンスターとエンカウントするよりはマシか……」
猛獣と遭遇した時の対処法その1。
対象を刺激しないよう、目を逸らさずゆっくりと後ろに下がる。
それを忠実に実行する俺であるのだが、一歩下がれば一歩近づくマウンテンゴリラの姿に、俺を逃す気は全く無い様に見えた。
殺り合うしかないのかよ……!
何の力を持たない
それより2メートルを優に超えるマウンテンゴリラなんて、自然界&動物園でもレアすぎる存在じゃね? つーか、ホントにただの猛獣なんだよな? 真っ赤な口紅を引いた唇と、両目が恋の証『ハート』を浮かばせるマウンテンゴリラ。ビジュアルがパンク過ぎるぞ……。特にオスの証拠でもあるアレが天を衝いてる……おぇ。
『残念ですが、ただの動物ではありません。マスターの正面に立つゴリラは、『穴掘りゴリラ』と呼ばれるモンスターです』
マウンテンゴリラを値踏みする俺の脳内に、神使の念話が飛び込んできた。
モンスターだと?
あの発情期に入っているであろうマウンテンゴリラが?
それに『穴掘り』ってどう見ても普通のゴリラ……には見えないな。体がデカすぎるし、ビジュアルがある意味凄まじい――と言うより、直視したくない!!
頬を染める顔だけでもキツイのに、股間にぶら下げているブツは、同じオスでも見たくねぇんだよ!!
『正真正銘モンスターです。それも男性であるマスターにとっては、最悪の相手とも言えるでしょう。なので速やかに逃げる事を強く勧めます……いえ、逃げてください!!』
神使の強い警告を受け取った瞬間。
俺と相対する穴掘りゴリラが、両腕を大きく広げた。
「ウホ―!!」
鳴き声を上げながら突っ込んでいく穴掘りゴリラは、毛むくじゃらの両腕で俺を抱き付こうとする。
「ぬぉぉぉぉ……!?」
穴掘りゴリラの暑苦しいハグをするりと回避する事に成功した。
いきなり何しやがるんだ、コイツは……!?
両腕を広げて体当たり――かと思えば、ゴツイ両腕でのハグを仕掛けやがったんだけど……!!
幸い俺の速さが穴掘りゴリラより上だったお蔭で何とか回避でき――
「ウホホー!!」
「うぉ……!? って、またかッ!?」
穴掘りゴリラの連続攻撃……もとい連続ハグを仕掛けており、それらを紙一重で回避し続ける。
クソッ!!
攻撃のチャンスがぜんぜんやってこねぇ……!
もっともチャンスが来ても、俺の攻撃が通用するとは思えない……逃げるか?
神使から『逃げろ』と警告していたし、このままでは敗北しかねない。
なので穴掘りゴリラのハグを避けると同時に――
「――そこだ!!」
ちょうど良いタイミングが訪れた俺は、穴掘りゴリラとすれ違う形で逃走した。
「ウホ……。ウホホー!!」
逃走する俺の背後から穴掘りゴリラの足音が聞こえ始める。
それは穴掘りゴリラと『鬼ごっこ』のスタート音でもあった。
「俺を追うのは当然と言えば、当然か……! だが相手が悪かったな! 何故なら昨日ゴブリン共から逃げる事に成功し、先程まではヤンキーJKを撒いた俺だぞ! このまま3連勝を頂いてやる!!」
穴掘りゴリラに向かって挑発する俺は、曲がり角を何度も利用する。それが追跡者を撒く手段としては有効であると思ったからだ。現にヤンキーJKを撒くのに効果的であった。
よって俺はジグザグに逃げ続ける。
すると他の穴掘りゴリラの姿や、それに追われる男達を発見した。
「誰か助けてくれー!!」
スーツ姿の男性が穴掘りゴリラに追われている。まるで俺と同じ状況の様だ。ただし男性の顔色が優れない。おそらく体力の限界が近いのだろう。
「た、頼む……! 見逃してくれぇぇぇぇ……!!」
学生服を着用する男子が、複数の穴掘りゴリラに囲まれている。逃げる隙間も無い様に見えた俺は、絶体絶命の危機に陥っているのが分かった。
「放せ!! クソゴリラ!!」
複数の穴掘りゴリラに捕まった不良は、体を捻るなどの抵抗を続けている。
しかし穴掘りゴリラの力は凄まじいのか、拘束された両手両足はビクともしない。
そんな身動きできない不良の元に、一体の穴掘りゴリラが近づく。
「や、止めろ――って、なんで服を……ま、まさか!?」
制止を求める声、布地が裂かれる音、そして驚愕と言った声音を聞き取った俺は、不良と穴掘りゴリラの動向に興味を持ってしまう。
「俺はソッチ気は無い!! ノーマルだ!! だから物騒なアレを俺に向け――」
「ムホー!!」
強制的に素っ裸にされた不良は、『絶望』の表情を浮かべている。
また不良の服を引き裂いた穴掘りゴリラは、『ハァハァ』と鼻息を荒くしている。
ソッチの気は無い? ノーマル? 一体何を言っているんだ、お前は……?
まるで穴掘りゴリラに『犯される』みたいに聞こえ――
「アッ――!」
「んなぁ!?」
不良と穴掘りゴリラのランデブーを直視してしまった俺は、あまりのインパクトに足を止めそうになった。
同じオス同士の合体。それも人類とゴリラとの組み合わせ。そんな『誰得』の光景を網膜に焼き付けてしまった俺だが、逃げ足を停止せずにいられた。ある意味『奇跡』だ。耐性の無い自分が吐瀉物を撒き散らさなかっただけでも、『良くやった!』と自画自賛しても良いぐらいだ。
「嫌だー! 僕には可愛い彼女が、アッ――!」
「や、止めてくれ!! 私は妻子持ち、アッ――!」
「ワシには死んだ婆さんが、アッ――!」
純潔を散っていく男達の叫び声が、穴掘りゴリラの毒牙から逃げ続けている俺の耳に入った。
阿鼻叫喚の地獄絵図だな……。
獰猛なモンスターである穴掘りゴリラに捕まった挙句、人類の比ではないアレで掘らされる光景は――って、『穴掘り』ゴリラってそういう意味かッ!?
『肯定。ちなみに穴掘りゴリラは女性を襲いません。男性だけ襲うそうです』
ふざけ過ぎだろ……!!
RPGに出てくる雑魚モンスターである『ゴブリン』とか、迷宮に出没する定番モンスターの『スケルトン』なら理解出来るが、男性の純潔を狙う『穴掘りゴリラ』なんて、登場する世界線を間違えてるだろ!! キワモノ系のエロゲの世界に帰れ!!
穴掘りゴリラの毒牙に掛かった哀れな男達を視野に収めながら走り続ける。俺の純潔を狙う穴掘りゴリラが、未だに追跡者を務めているからだ。
「チィ……ゴブリンかッ!?」
しばらく逃走を続けていた俺は、三体のゴブリンの姿を確認した。それも十字路のど真ん中に
そして逃げ道はゴブリンが居る十字路しかない。
つまり『前門の虎(ゴブリン)、後門の狼(穴掘りゴリラ)』の状況に陥ってしまった。
「ゲビ……!?」
「グギ……!?」
「ギロ……!?」
前門の虎こと三体のゴブリンは、驚きの表情をしている。
気付かれたか……!
とは言え、今のレベルなら余裕で倒せる筈だし、全て始末する必要は無い。ただ逃げ道を確保すれば良いだけだ。
「オラオラ……! 死にたくなければ道を開けやがれ!!」
十字路の中央に居るゴブリン×3に警告を発する俺は、ボストン型の学生鞄からコンバットナイフを取り出そうとする。またヤンキーJKのブラジャーは鞄に入れる事にした。
早くも試し切りの機会が訪れたか!
もっとも時間を掛けるつもりは無い以上、コンバットナイフの品評をする余裕は無いが――
「……(ダッ)」←十字路の右側に逃げるゴブリン。
「……(ダッ)」←十字路の前方に逃げるゴブリン。
「……(ダッ)」←十字路の左側に逃げるゴブリン。
【ゴブリン×3は逃げ出した!!】
「何故逃げるんだ……!?」
コンバットナイフを取り出す間も無く、バラバラに散っていくゴブリン×3の姿に、驚きの声を上げずにいられなかった。
俺に勝てないと判断したのだろうか?
それとも俺の気迫に怖気付いたのだろうか?
どちらにしても障害が取り除かれたので、そのまま十字路を直進するとしよう。
「ハロー、ゴブリン」
「グギギ!!」
逃げ出したゴブリンに追い付いた俺は、取り敢えずゴブリンと並走する事にした。
さて、どうしようかな?
相手は人類を抹殺する事を厭わないモンスターだし、このまま経験値に加工してやるか? 手を伸ばせば余裕で刈れるだろうし――
「ウホォォォォ……!!」
「シャァァァァ……!!」
ゴブリンの上位種である『ホブゴブリン』と、そのホブゴブリンを襲う穴掘りゴリラが、俺と並走するゴブリンの前を横切った。
「「……!?」」
突然のイベントシーンに絶句する俺とゴブリン。そしてそのイベントシーンを凝視する両者でもあった。
モンスター同士の殺し合いだと……!?
それも穴掘りゴリラの方が優勢に見える……という事は、穴掘りゴリラはホブゴブリンより強いのだろうか?
現にホブゴブリンを地面に抑え付け、オスの象徴であるアレを……ま、まさか!?
「ムホー!!」
「アッ――!」
「「!?」」
モンスター同士の行為に顔を青ざめる。
相手がオスなら何でも良いのかよ……!!
だったら穴掘りゴリラ同士でやれば良いのに、わざわざ他のオスを狙うなんて――うん? 他のオスだと……。
「グギッ!?」
俺の視線の意図に気付くゴブリン。
勘の良い奴だな……だが、もう遅い!!
「オラァ!! 俺の身代わりを務めてきやがれッ!!」
俺の後を追う穴掘りゴブリンから逃れる為、すぐ横で走るゴブリンの腕を掴むなどの妨害行為を働く事にした。そしてそれは上手くいったのである。
「グギィィィィ……!?」
涙目を浮かぶゴブリンと目が合った気がした。
しかし相手は人類の天敵『モンスター』なので、振り返る事なく全力疾走をする。
「ムホー!!」
「アッ――!」
興奮する穴掘りゴリラの鳴き声と、純潔を奪われたであろうゴブリンの声が、走り去る俺の耳に入った。
許せ、ゴブリンよ……。
お前は立派なモンスターだったと、記憶の片隅に仕舞って置こう……直ぐ忘れると思うけど。
****************************
「ぜぇぜぇ……もう追って来ないかな?」
スタミナゲージが半分ぐらい消費したんじゃないだろうか? そう思わせるほどの疲労を感じている俺は、小さな路地裏で息を整えている。また水分補給も今の内に済ます。ちなみにペットボトルの緑茶であり、予め学生鞄に入れて置いた物だ。
かなりヤバかったな……。
男性のみ襲うモンスター『穴掘りゴリラ』の存在は、流石の俺でも肝を冷やしたぜ……けど、もう大丈夫だろう。新鮮なエサ《ゴブリン》を提供したからな。
「ふぅ……。そろそろ移動を開始するか」
空のペットボトルを鞄に仕舞い、ゆっくりと移動を再開する。
目的地は特に決まってないが、限られた物資を奪い合う状況の最中、ダラダラと時間を潰す訳にはいかない。
特に今日の収穫はまだゼロなので、ここからは本気で活動した方が良いだろう。手段を選ぶなどの甘い考えを捨てた上で。
非合法問わずに物資を手に入れるとしたら、どんな方法が一番リスクが少ないかな……? ひったくり? 空き巣? 詐欺? 強盗……は、返り討ちの可能性があるので却下だ。
「やるとしたら空き巣だな。職業スキル『鍵開け』を持ってるし、人と鉢合わせになる危険性が少ない……とは言え、あくまで最後の手段のつもりだ」
独り言を呟きながら路地を歩く俺は、いくつかの曲がり角を適当に進む。
するとその先にはなんと――
「ウホ―!」
「ウホホ―!」
「ウホホホー!」
「ウホホホホー!」
穴掘りゴリラがドラミングをして居た。
それも20体以上の群れであり、その全てがハイテンションの様だ。
『未開地に住む蛮族の宴みたいだ』そう思い浮かぶと同時に回れ右をする。
「ウホッ」
毛むくじゃらの黒い絶望と目が合った。
オスの天敵と言っても過言ではないモンスター『穴掘りゴリラ』である。
「い、嫌だァァァァ……!!」
「ウホー!!」
「ウホー!!」
目の前に立つ穴掘りゴリラの横をすり抜けようとする俺であったが、一人vs群れの状況はあまりにも厳しく、敢え無く囚われの身に落ちぶれてしまった。
「ウホホー!」
「止めろォォォォ……!! 俺はモンスターとヤる趣味は無い!! 他の……他のオスを紹介するから!! 俺よりイケメンなオスを連れて来るからッ!!」
アイアンクローならぬゴリラクローを食らい続ける俺は、穴掘りゴリラの太い腕を引っ掻くなどの抵抗をする。
しかし穴掘りゴリラとの力量の差は歴然な為か、俺の頭を掴む手は1ミリも緩められなかった。
クソッ……ゴリラクローで宙吊り&目隠し状態なので、まともな抵抗が出来ない!! つーか、ゴリラクローから抜け出す事に成功しても、穴掘りゴリラの群れから脱出する策が思い浮かばねぇんだけど……!! そんな絶望的とも言える状況に陥った俺の元に、守護神を自負する神使の念話が飛び込んで来る。
『煙玉を使ってはどうでしょうか?』
それだッ……!!
八百万の神が作り上げたマジックアイテム『煙玉』の効果ならば、八方塞がりの状況を打破する可能性があるだろう!! 特に煙玉から発生する煙幕は、状態異常『幻視』にさせる効果を持っている!!
「ムホホー!!」
「ムホホー!!」
「うおおおおぉぉぉぉ……!!」
俺の衣服が乱暴に引き裂かれる。
汗ばむ素肌が外気に触れる心地良さを感じる俺だが、その内心は恐怖の感情に渦巻いている。それは処刑台まで連行されているのと同じであり、恐怖の感情に支配されるのは当然でもあった。
それでも俺は肩に背負う学生鞄に手を突っ込む。
この状況――『土壇場』から逃れる可能性を秘めたマジックアイテムを取り出す為に。そして――
「これでも食らいやがれ!!」
学生鞄から煙玉を取り出す事に成功した俺は、そのまま真下のアスファルトに強く叩き付ける。
すると煙玉の破裂音が真下から聞こえ、火薬の匂いと共に甘い香りが鼻腔をくすぐった。
またヤンキーJKのブラジャーも引っ掛かる形で一緒に投げてしまったが、処分に困るブツなので気にしない事にした。
「ウホッ……!?」
「ヌホッ……!?」
動揺の声を漏らす穴掘りゴリラ達。
それと俺の頭を掴むゴリラクローの握力が緩むのを感じた。
チャーンス、到来――っと、
「オラァ!!」
コンバットナイフを学生鞄から素早く取り出し、俺の自由を奪い続ける腕を躊躇せずに刺す。
「ウホ!?」
穴掘りゴリラの驚きの声が耳に入ると同時に、俺の頭を締め付けるゴリラクローの威力が弱まる。
そしてするりと宙吊り状態から地面に降り立つ。パンツ一枚の貧弱な姿で。
さて、逃げるとするか!
貴重なマジックアイテム『煙玉』を無駄にするのはアホらしいし、穴掘りゴリラを始末するのは難しいだろう。この甘い香りを含んだ白煙――『幻視』の効果が含まれた煙を利用しても、穴掘りゴリラ相手に勝利を収めるのは厳しいと思う。
攻撃力、耐久力、2メートル越えの体格、そして穴掘りゴリラの『性質』を考慮すれば、『逃走』を選ぶのは大正解なんじゃね?
「ウホッ……!!」
「ぬぉ……って、俺のパンツを掴むんじゃねぇ……!!」
一刻も早くこの場から逃げようとする俺だが、唯一の
ゴムが……!?
パンツのゴムがヤバい事に――ってか、パンツ自身が破れるんだけど……!!
「放せ、変態ゴリラ!! 俺の純ケツは出口専用なんだよ!!」
コンバットナイフを逆手に持ち、俺のパンツを掴む腕に目掛けて攻撃する。
「ウホォォォォ……!?」
激痛による雄叫びが耳を打つ。
しかし俺のパンツを掴む手は変わらない。
それどころか他の穴掘りゴリラが近づくのが分かった。視界を遮る白煙が辺りを支配されても、足音や影などの気配を察する事は可能だからだ。
不味い!!
このままでは挟み撃ちを食らってしまう!!
「ムホー!!」
俺の懸念通りルパンダイブで俺を挟撃する穴掘りゴリラ――ではなく、
「ヌホォォォォォォォォ……!?」
穴掘りゴリラ同士の熱い抱擁を目の当たりにした。
それも濃厚なキスを繰り広げるベッドシーンであり、パンツを掴んでいた穴掘りゴリラが激しく抵抗しているシーンでもある。
一体何が起きたんだ……!?
俺を挟撃しようとする穴掘りゴリラが、俺のパンツを掴む穴掘りゴリラに強襲する……意味が分かんねぇんだけど!!
『煙玉の効果です。煙玉から発生する煙幕は、状態異常『幻視』の効果を持ちます。その煙幕を吸った穴掘りゴリラが、異常行動を起こすのは不思議ではないでしょう』
なるほど……。『マジックアイテム』の名は伊達ではないってか……うん、良い仕事してるぜ! 流石は八百万の神様だ! 神様万歳ってな!!
「ムホー!!」
「アッ――!」
様々な方向から悲鳴が聞こえて来る。
状態異常『幻視』に侵された穴掘りゴリラが、他の穴掘りゴリラを襲っているのだろう。実に好い気味である。お茶の間に流せない光景であるが……。
「っと、そろそろ逃げるとするか。穴掘りゴリラ同士のドッキングシーンは目に毒だし……あばよ!!」
颯爽にこの場から立ち去る。
穴掘りゴリラのせいでゴムがダルダルのパンツを押さえながら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます