第11話
「あ、返信きた!」
お風呂上り、部屋に戻るとスマホのランプが点滅しているのに気付いた私は、速攻でメールを確認した。
やっぱり。返信は友里さんからだ。
◆
来週の14日ね!
分かった予定空けとくね!
リリーちゃんは門限とか大丈夫なのかな……。
あんまり遅くなるようだったら、わたし車持ってるから家まで送って行くよ!
あー、楽しみだなぁ……w
どんなお洋服を着ていこうかなぁ……。
着ていく服の色とか合わせたいから、教えて貰えると嬉しいです!
リリーちゃんならやっぱ白が似合うのかな。
ショッピングも凄く楽しみだよ!
◆
「車、持ってるんだ」
なんか、お酒とか車とか、やっぱり友里さんは大人だな。
会って、どんなお話すればいいんだろう。大学のこと聞いてみたいし、他にも友里さんのこと色々聞きたい。恋人はいないって言ってたけど、仲の良い男の人とかいたら私なんて勝ち目ないというか相手にもされないというか。そもそも女の子同士だし。
あんまり期待しない方がいいよね。友里さんは私のこと、妹みたいに思ってくれてるはずだし。
それに、まだ顔も見たことない相手なんだよ。まずはちゃんと顔を知って、声を聞いて、友里さん自身を知らないと。
私のことも、ちゃんと知ってほしい。
私は一回深呼吸をして、ドキドキする胸を抑えながら返事を書く。
◆
門限は大丈夫ですよ。
私の家、ママもパパも共働きで帰りが遅いんです。だから、少しくらい帰りが遅くなっても大丈夫です!
あ、でもでも。友里さんの車にも乗ってみたいかも、なんてww
服は、どうしようかな。この間買った白のニットワンピを着ていこうかなって思います。
買ったばかりで似合うか不安なんですけど(汗)
そうだ。私、新しい服買いたいので、良かったら、私に似合いそうなの友里さん選んでください!
来週が楽しみです。
待ち遠しいです!!
私、早く友里さんにお会いしたいです!!
◆
友里さんにメールを送信した。
メールって、こんなに緊張するものだっけ? さっきから心臓がヤバいんだけど。
私、死んじゃいそうなくらいドキドキしてるよー!
これで直接会ったら、私どうなっちゃうんだろう。もう本当に心臓破裂しちゃうんじゃないかな。
ヤダもう、どうしよう。どうしよう。
そうだ。一週間しかないけど、ちょっとダイエットしようかな。
最近、ちょっとお腹が気になるし。
友里さんに会うなら、ちょっとでも可愛い格好で会いたいもんね。
残念ながら私はそこまで可愛くないけど、少しでも可愛く見えるように努力しないと。
だって、これで友里さんに会って幻滅でもされたら嫌だもん。
そうだ。明日、チョコの材料買わないと。
ラッピングはどうしようかな。リボンは何色がいいだろう。
チョコはトリュフチョコにしよう。
ふふっ。
楽しみだなぁ。友里さんも楽しみにしてくれているし。
嬉しいな。早く会いたいな。
早く来週にならないかな。
えへへ。
楽しみ過ぎて寝れないかもー!
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