第12話:めっちゃ腹減った……。
〈オーク・キング・亜種の討伐を確認〉
〈経験値を獲得しました〉
〈星級スキル:
〈星級スキル:
〈超級スキル:存在強化がレベルアップしました〉
──〔リザルト〕──
・
・
……虹星が爆睡している間、黙然とスキルのレベルアップがされ、ドロップアイテムが表示、出現したのだった─────……。
……………。
………。
……。
…。
「ぐぅー……んあっ!? ───やっべ、寝てた!」
慌てて身を起こし、周囲を見渡す。が、モンスターは一匹もポップしていない。
自身の総身も確認するが、先程の戦い以外の傷は見受けられなかった。
「ふぅー……良かったー。寝てる間に殺されるとかマジで
さっきの戦いはマジでギリギリだった。練習した『
自身の脳内で会議をしていると、すぐ傍に先程の豚王が使っていたような紫色の大鉈と────なんとっ! 口から
「やっほぉーい! 食・料・だぁーっ!!」
俺は強そうな大鉈を無視して、美味しそうなお肉に飛び付く。が─────
──〔アイテム〕──
[名称]豚王の霜降り肉(生):Ⅷ
・豚王(亜種)の霜降り肉。非常に希少。食べると魔力上昇・回復などの効能がある。
「─────いや、生じゃ食べれねぇーよッ!」
思わず地面を思いっきり殴りつける。めっちゃ砕けた。腕が痛くなった。
なぁーんでぇーだよぉー! 食べれねぇーじゃんかぁー!!
あぁーあ。……はぁ……。結局食べれねぇのか……。
一応持って行って、後で食べる方法を探そう……。次、行くか……。
────の前に、もう一つのドロップアイテムを確認する。物騒な紫色の大鉈を持ち上げ、《鑑定》を行使。
──〔アイテム〕──
[名称]
[能力]攻撃:S 耐久:A
[スキル]怒心昇力(大)・強靱(中)・武器破壊(大)・魔剣(小)・怒心上昇(小)・自動研磨(小)
……強くね? 多分だけど。スキル多いしね。しかもデカい。刃渡り二メートルぐらいあると思う。
これでバットは卒業だな。さらば、我がマイバットよ。来世では元気に生きろよ。
……まあ、強くても使いこなせなきゃ意味ないけどな……。
この大鉈、持っていると少しイライラしてくる。これが『怒心上昇(小)』の効果か───って、マイナス効果じゃねぇか! ……まあ、我慢できるから実害はねぇけどさ。
その場で数回振ってみる。……まあまあ重い。でも、一応使える、っちゃ使えるな。
しかもカッコいいし、紫色好きだから俺好みだわ。よかった。……使いこなせるかは別だが。……頑張るしかない。
「ふぅー……。結構、装備揃ってきたよなぁ……」
素振りを終える。今の装備はちゃんとした武器(大鉈)にガントレットと
しかもユニフォームとの組み合わせは終わっている。……これはしょうがない。既に気にしないことにした。
「あぁー……腹減ったぁー……」
思わず呟く。あまり態度には出ていなかったが、結構空腹でヤバい状態だったのだ。
しかも、いきなりの異世界転移で精神的にもツラい……。
まさか異世界転移がこんなにキツいなんて……。
ぶっ倒れていないのはこの
体感でだが、豚王戦からおそらく一日が経っている。
そろそろ食事を摂らないと本格的にヤバい。
転がっていたボールを拾い、元の場所へ戻る。
休憩は睡眠で終えているので、ランニングや素振り、大鉈の練習などの準備運動や鍛錬をする。
バッドは、バッグと同じところに置いておく。
それらが一通り終了したら虎のトンネル───ではなく、もう一つ右のトンネルへと入っていく。
「はぁ……はぁ……。食べれる食料を、食料を寄越せぇ……ッ!」
腹が減りすぎてゾンビ化(仮)した俺が、食料を求めて四つ目のトンネルを千鳥足でフラフラと進んでいったのだった。
───願わくば食料を……。食料をお恵み下さい………。
※虹星はスキルがレベルアップしていることに気付いてません。
なのでここでレベルアップした(ちょっとだけ)ステータスを公開します。
もちろん
──〘ステータス〙──
[名称]辰巳琥太朗(コタロウ・タツミ)
[種族]人間(ヒューマン)、
[能力]攻撃:S 防御:A 敏捷:A 知識:B 幸運:A
[スキル]
[魔法]なし
今のところこんな感じです。(≧∇≦)b
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