第8話:魔法武器

 〈ジュエルタートル・亜種の討伐を確認〉


 〈経験値を獲得しました〉


 〈星級スキル:破壞帝シヴァがレベルアップました〉


 〈星級スキル:支配帝テミスがレベルアップしました〉


 〈超級スキル:存在強化がレベルアップしました〉


 「うぉっ! いきなり!?」


 リザルト画面を見てボケッとしているとあの男性の声が耳朶を叩いてきた。

 どうやらレベルアップしたようだ。ステータスの確認は後にして、目の前のアイテムを持ち上げ鑑定する。


 ──〔アイテム〕──

 [名称]:黒石の殼籠手オブシディアン・フィスト金級ゴールドクラス

 [能力]攻撃:B 耐久:S 

 [スキル]宝殻硬鎧(大)・魔拳(小)・無凱(小)・自動調節


 [名称]赤のジュエルタートル:Ⅵ

 ・長期に渡り魔力を吸収、蓄積した非常に珍しい宝石。売れば高く売れる。


 確認していると、またあの声が聞こえてきた。


 〈経験値を獲得しました〉


 〈中級スキル:鑑定がレベルアップしました〉


 またまたレベルアップしたらしい。ま、今は無視スルーだ。アイテムを確認。


 「おぉ! 籠手の方は黒くて格好良い!! でも、宝石は今必要じゃ無いんだよなぁ………。頼むから食料くれよ…………」


 黒い籠手の方は表面が宝石のように輝いている。凄く硬そうだ。

 しかも、スキルがある! どうやら、アイテム又は装備にはスキルがあるらしい。

 早速着けてみる。するとサイズが全く違かったのに縮まり、ピッタリと合った。これが自動調節か。

 他のスキルは今確認してもよく分からないので割愛する。これで腕の防具は手に入った。


 「いや、ユニフォームと籠手って酷くね?」


 野球のユニフォームと籠手の組み合わせがあんまり似合わなかった。まあ、当たり前か。

 赤の宝石の方は原石のように形が歪だった。これについては説明文のままなので、これも無視スルーする。それより食料くれ。

 宝石をポケットに入れてから、改めてステータスを確認する。


 ──〘ステータス〙──

 [名称]辰巳琥太朗(コタロウ・タツミ)

 [種族]人間(ヒューマン)、

 [能力]攻撃:S 防御:A 敏捷:A 知識:B 幸運:A

 [スキル]破壞帝シヴァⅢ・支配帝テミスⅢ・存在強化Ⅴ・言語理解Ⅰ・統合Ⅲ・鑑定Ⅱ・無限成長

 [魔法]なし


 スキルのレベルは上がったが実感はあまりしない。だが、強くなるのは嬉しい。あの虎を倒すためにもね。

 次はここからまた一つ右の方のトンネルへ行くけど、本当に頼むから弱いやつにしてくれ………。マジで。

 そう言いながらここをあとにする。の前にボールを拾う。


 「あれ? 傷が、ない……?」


 何故か拾った野球ボールに傷が一切ないのだ。おそらく、『破壞力』を纏わせていたからかもしれない。

 そんな不思議なことがありながらも光の膜を通り、少し休憩する。

 おそらく虎まで残り三体。もう一度気合いを入れ直す。

 そして、一つ右のトンネルに入っていく。そのまま真っ直ぐ進んで行くと、いつも通りの場所を見つける。正方形の部屋だ。

 正方形の部屋の一本手前で隠れ、魔物を探す。さあて、次の魔物は────────……。


 ──〔ステータス〕──

 [名称]なし

 [種族]エアーマンティス(亜種)

 [レベル]223

 [スキル]風纏Ⅷ・強靱Ⅵ・飛翔Ⅲ・鋼体Ⅴ

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