第9章(木曜に公開)

 彼は早速次の日から行動を開始した。彼は食堂を経営していた女―男は彼女のことを「アカネ」と呼んでいたが、それが彼女の本名だったのかどうかはわからない―を無理矢理助手の位置に据えて、食堂の仕事を強制的に休ませてまで彼の取材活動に奉仕させた。

 彼は朝早く、女を連れて沼地へと赴いた。彼らが着いてみると、そこには話に聞いていたくだんの“悪魔の棲む家”が黒々とした沼のよどみの傍らに、ぷかぷかと浮いているようにその姿を太陽の光の中へ浮かび上がらせている。男はその絵画のような光景を見て、ぞっとするような感覚が胸の内に巻き起こるのを感じた。彼は元来、家というものは彼らのような一般的な人々が住む家と、この社会で生きていく資格の無いようなだらしのないはみ出し者や犯罪者の棲むような家のふたつのタイプに分けられると思っていた。一般的な人々が住む家というのは、彼が子供の頃に住んでいたような高級住宅地に並び立っている巨大で清潔な家のことであり、彼が今住んでいるような東京の一等地にたてられている超高層アパートのぴかぴかした、だだっぴろい何室かのことである。はみ出し者や犯罪者が棲むような家というのは、今彼の眼前に広がっているような薄汚れていて、小さく、ところどころに蜘蛛の巣の残骸だの蟻に食われた虫の死体だのが転がっている、とてもじゃないが社会的ステータスのあるような人間が寝起きするとは思われないような家のことを指した。“悪魔の棲む家”は明らかに後者であったが、男はこれまで何十回も取材の過程でこのような感じの家を訪れたことがあるはずだった。

 しかし彼はその家の近くまで行くのを拒絶し、助手となった女に首をくいくいと曲げて行くように指図して、自分は家から三十メートルほど離れた沼地のほとりに踏みとどまっていた。今日はカメラも無ければ記者証だって無い。本社の許可も現時点では取っていないのだから、下手に近づいて住人に威嚇でもされた日には彼のプライドはずたずたになってしまうだろう。彼を守ってくれる肩書きや在京キー局の威光などといったものはその時の彼には無縁だった。彼もそのことはわかっていたのだろう。そのために彼は女を助手として使役することにしたのだった。大丈夫、こんな取材なら昔何回かやったことがある。あと2、3日懸命に探り回っていれば、必ずや奴らは尻尾を出し、またプライムタイムの報道番組で大々的に特集できるようなネタを掴むことができるだろう。

 女はそろそろと、様子を窺うようにして小屋へと近づいていく。後ろで男が、「早く、早く行けよおら!」と、普段はアシスタント・ディレクターにやっているように彼女を怒鳴っていた。女はそれに抵抗することができないし、振り返って抗議の眼差しを向けることさえできない。これまで何があったのかはわからないが、女は結局のところ、この男に逆らうことなどできないし、自分の意志というものを積極的に出すことさえもできなくなってしまったのだった。

 (この犬のように自分の意志を押し殺した女と、小屋に住んでいる若い女をどちらもここでは“女”、“彼女”と表現するが、どうか注意深く読み、混同などしないでほしい。もしこの二人の人格や性格に何か共通点や似ているところがあったとしても、それは単なる偶然か根拠の無い深読みの類いに過ぎない)

 小屋は遠くから見るとあんなに小さかったのに、いざ近づくとまるで相手を威嚇する巨体の死刑執行人のように、敵意や軽蔑を含んだような威圧感でもって彼女を見下ろしている。女はめまいを起こして、すんでのところで日光を受けてつやつやと輝く泥溜まりに倒れ込みそうになったが、どうにか体勢を立て直した。女がその場に膝をつけば、服を汚したと背後からまた男が彼女を怒鳴りつけるだろう。彼女の足には力が入らなかったが、どうにか棒のように前後に微かに動かして、扉の側まで歩いて行った。

 彼女が来るのを見計らったかのように、木製の扉が蝶番を軋ませながらゆっくりと開いた。その隙間からはところどころ黴の生えた茶色い壁板が顔を覗かせていたが、そこには男の姿も女の姿も無かった。そこにあったのはただじめじめとした濁った空間と、時々吹き出してくる吐息のような空気の流れだけだった。まるでこの家自体が肺臓をその内部で膨らませながら呼吸しつつ、卑下するかのようにこうべを垂れてひざまずいたかのような、そんな強烈な印象で沼地全体がぶるぶると震えた。

 女は何か直感的に気づいたのかもしれない。もうこれ以上近づいてはいけない、この家に、そしてそこに住んでいるであろう二人の人殺しに関わってはいけないと、彼女の本能が警告を発していたのかもしれない。少し離れた場所に突っ立っている男はこの家に住む若者に正義の鉄槌を下すことで、キー局の報道部における出世街道に戻ることを目論んでいる。女は昨日の夜からずっと、そんな男の煮えたぎった汚物まみれの野心を肌で感じていた。力になってあげたいとも思った。しかし実際のところ、彼女はもう積極的に男を助けてやるどころではなかった。常に男にびくびくし、もう何のために男の後について歩いているのかもわからなくなりかけていた。私は彼を愛しているんだ、愛しているんだと何度自分に言い聞かせても、麻痺して感覚を失ってしまった神経ではもう何も考えられなかった。私は彼を愛しているんだという空虚な言葉も、その都度自分に対して嘘をつかなければ満足に胸の内で反芻することもできなかった。そしてこの眼前に立つ小さな家は、どこかそんな女の内心の意識せざる葛藤に気づいているかのような、そんな超然とした眼を彼女に向けている。

 「おいっ! 声出せよ声をよお、話を聞かなくちゃいけねえだろうがっ!」

 と男がぎりぎり女に聞こえるか聞こえないかというほどの声で、ぶつぶつと吐き捨てるようにつぶやく。彼はあくまでディレクターでありプロデューサーなのだから、レポーターや下っ端のアシスタント・ディレクターのように前線ぎりぎりまで出張るような真似はしたくない。あくまでのカメラの背後に控えていて、的確な指示をその都度飛ばすことで取材を成功裏に終わらせるというのが、彼が己に課した使命だ。それにしても助手の女の動きは鈍い。何としてでも尻尾を掴まなければいけないのだから、怖がってまごまごしているような暇は本来無いはずだ。それなのに何をやっているんだ、あのクソ女め。

 こうなったら、いよいよ自分がプロフェッショナルとしての技術、プライド、そして意地を見せてやるしかないだろう。あんな半端な根性じゃ、最初から取材なんて無理だったんだ。何といっても経験に裏打ちされた技能とでもいうべきものが最後の鍵になる。それは数々の修羅場をくぐり抜けてきた報道のプロフェッショナルであるところの自分にこそ備わっている、まさしくこの日本社会を屋根の下の力持ちになって支えている職人技なのだ。

 もうあいつには任せてはいられない。男はこれ見よがしにため息をつき、やれやれといった呆れの表情をその顔一面にみなぎらせながら、真打ち登場とでもいった風情で“悪魔の棲む家”に近づいていった。怯えた様子で振り返った女に鎌のような視線を投げ、威圧感を与えようと舌打ちまでして彼女を一歩下がらせ、悠然と(まるでどこかの国の王位でも主張しているかのように)戸口に向っていき、扉をぞんざいに開けた。

 「もしもしッ! 誰かおらんかね、誰かッ!」

 取調室で被疑者を殴る蹴るして拷問する警察官のように声を張り上げて、男は家の中めがけて叫んだ。それにしても怪しい連中だ、扉に鍵もかけずにほったらかしにしておいて、お客さんが来てもすぐに返事もしない。

 おそらくむすっとした表情を崩さない、周囲に心を閉ざして黙りこくっているようなタイプの連中なのだろう、と男は思う。それでいいと彼は思う。連中がそんな印象を与えるなら、こちらはその印象を最大限に利用して“肴”にし、町外れの沼地にひっそりと暮らす不気味で冷酷な犯人像(彼の理想とする報道番組にはあまりにもふさわしすぎる道具立てだ)というものをいとも簡単に演出してしまえるからだ。彼は今日の取材で少しでも放送の時に役立つような連中のディテールを採取していくつもりだった。彼は血眼になった眼をぐるぐると回して、家の中の様子を確認した。べとべとした壁、埃の溜まった床、扉を留めている蝶番はすっかり錆びてしまっており、錆の粉で男の指が真っ赤に染まる。この廊下の奥に誰かが潜んでいるとは、とても男には思われない。小うるさい蚊が2、3匹、錯乱したように天井近くを旋回しているだけだ。それ以外の物音は何も聞こえない。

 本来であればそこで取材を切り上げ、とっとと沼地を離れてもいいはずだった。しかし男は目の前に開かれた東京での出世の輝きに目も眩むようになっていたし、何より後ろにただ突っ立っている彼の女が何かとんでもない誤解をしてしまうかもしれない。このひとはこわいんだ、こわくてこわくてしかたないんだ、だからにげるんだ、と女が思いでもしないかということが、男には少し気にかかった。そんなこともし口に出して言ったとしたら、男は女を張り飛ばし、蹴り飛ばして、二度と立ち直れないようにすることだってしかねなかっただろう。しかし男は女を自分に都合のいいように“合理的”に操作しようと普段からありとあらゆる手段を講じていたので、その日も例に漏れず「頼りがいのある、責任感のある」自分の姿を演出しようとしたのだった。

 男は家の外へ戻ると、扉を開けっ放しにしながら家の裏手へとぶらぶらと歩いて行った。何かカメラ映えするような、視聴者を釘付けにしてチャンネルを変えさせないような雰囲気のある画が見つかるかもしれない。彼はポケットからiPhoneを取り出す。彼の想像は彼の都合のいい方へ、より高い視聴率を望めるような方向へと飛躍していき、男はそれに何の疑いも持たないままに無防備でついて行った。殺された動物の死体が散らばっているかもしれない、連中が沼地のあちこちから集めてきた気味の悪いがらくたが山になっているかもしれない、連中が少年や局長を殺すのに使ったナイフや包丁の類いがカメラの焦点を当てられるのを待ち構えているかのように落ちているかもしれない。

 男がちょうど玄関扉とは反対側の一面にさしかかった時だった。眼前にはもはや男にとって濁りきってしまった沼地が開けていたが、そのさらに向こう側には遙かな海が広がっていて、その境目はほとんど判別できなくなっていた。彼が思いもよらぬ光景にiPhoneのカメラ機能をつけていると、不意に彼の傍らにあの若い男が(直感的にそれが誰なのかも記者の彼にはわかった)ぬっと顔を見せた。全く突然のことで、記者の男には何が起こったのかよくわからなかったが、もしかしたらこいつはこの沼地、いや海から上がってきたのかもしれない、それとも瞬間移動して私の隣に姿を現したのかもしれない、と将来書くはずの原稿を練る余裕は持ち合わせていた。

 (言うまでもないが、このテレビ記者の男も沼地に住む若い男も、どちらもただ“男”、“彼”として表記せざるをえない。読者が混同されるのは心配だが、どうか辛抱強く読み進めていただきたい)

 彼はしめたと思った。目の前にいるこの不気味で生気の抜けたような表情のガキを何とか興奮させれば、今持っているiPhoneで刺激的な映像を一足早く手に入れることができるかもしれない。彼には自分がこれからどのようにして成功を収めるのか、一瞬のうちにイメージができていた。男にお前は殺人鬼なんだと圧力をかけ、相手が激高したり殴りかかってきたりしたところをiPhoneで動画として記録する。今日の取材はそれくらいにしてやるが、これを東京キー局から全国ネットで報道し、この町で今何が起こっているのか、そして今糾弾すべきは誰かをみんなに伝えてやろう。そうすれば私の上司や重役連中も私の仕事を認めて重い腰を上げてくれるはずだし、ディレクターとして再び取り立ててくれるかもしれない。それにはこいつの犯した殺人の証拠を何としてでも手に入れることが必要だが、まあどうにかなるだろう。私が報道したことで警察が動けばそれはそれで有意義な仕事をしたということで評価は上がるわけだし、一報道番組が重大な犯罪を暴いたということになれば、まさしく私は英雄になれる。

 彼は右手でiPhoneをかざし、まるで小さな子供か動物に呼びかけるようにひらひらと左手を振った。薄ら笑いを浮かべながら、何とか直接的でない、しかし相手を確実に刺激して怒らせるほうへ持って行けないかと少しばかり考え、

 「人には人の道というものがあるはずです、君。」

と尊大な調子で呼びかけた。

 「人には人の道というものが、あるはずです。絶対に忘れてはいけない大切なこと。人を傷つけてはいけない、人を殺してはいけない。小学校で、ひょっとして習わなかったかな。」

 彼は男を徐々に怒らせていこうとして(そうすればVTRの構成もうまく組めるというものだ)慎重に言葉を選んでいたようだが、実際のところ彼ははじめから相手を道理の通じない社会の屑だと決めてかかっていたから、そんなことをしなくてもそんな彼の態度を察して怒り出したはずなのだ。

 「君はどう思ってるんだ。いつまでもこんなことしていて、発覚しないとでも思っているのか。」

 テレビ記者(その時、彼はテレビ記者という肩書きを持った自分の使命感にどっぷりと浸りきっていた)は明らかに相手の男を詰問していた。その口調は余裕を含ませた静かなものから、次第に視聴者受けを狙った扇情的で怒りを含んだ演劇調なものへと変化していき、彼は完全に第一線で活躍していた時の感覚を思い出した。そうだ、あの最後の仕事でも私はこんな風に相手を追い込み、何とかコメントを引き出し、テレビ映えのする激しい反応をさせられるような、そんな職業テレビ人としての“マジカル”なものを持っていたのだ。そりゃもしかしたらそれで追いつめられて自殺してしまう奴もいるかもしれない、だけどそんなこと怖がってたらとてもじゃないが仕事にならない、だから私は突っ込んでいく、構わず突っ込んでいくんだ。なに、いつもは形式的ながら敬語で迫ってやるところだが、お前みたいな町のチンピラみたいな奴、正義の鉄槌に撃たれて問答無用でねじ伏せられるところが視聴者も見たいに決まっている。だから私はばりばりやる、ばりばりやるぞ!

 「何とか言いなさい! 視聴者には知る権利がある!」

 第一回目の放送のクライマックスになるであろう罵声を相手に浴びせた後、しばらくは静寂がその場を支配していた。沼地に生息する動物や虫の出す鳴き声も、遠くから漂ってくるはずの凪の音も聞こえない。男は取材対象の反応を待ち、何とか相手に威圧感を与えてやろうと両眼を蛇のようにぐねぐねと動かし、口もとを締めて裁判官のような威厳ある表情を作ろうとした。

 しかし彼の計算づくの攻撃は全く相手の男には効果をもたらさないようだった。相手の男は彼の狙いを理解したかのように首を軽く上下に振ると、根拠のない攻撃をされていることなどお構いなしに、背を向けてぐるりと家を回り、ゆっくりと戸口から家の中へ入ってしまったのだ。まるで何も起きてはいなかったかのように、そこに訪問者の姿などなかったかのように、男は目の色ひとつ変えることなく再び彼自身の平穏な生活の中へと戻っていったのだった。

 自分は取材をしているんだという陶酔に気も失わんばかりだった男は、相手の行動で一気に現実世界へと引き戻された。「おい、ちょっとあんた、おい!」と叫びながらあとを追いかけて家の正面までついていったが、鼻先で戸口を閉められてしまい鍵までかけられてしまった。彼は簡単にあしらわれてしまった。

 「出てきなさいよ! 逃げないで!」

 いくら声を張り上げてもむだだった。もはや事態は彼のおかしな独り相撲としか言えなくなっていたし、ここで平静さを失って強硬な手段に出てしまっては元の木阿弥だった。また同じミスを繰り返すことになってしまう。

 「おいアカネ! ここでずっと見てたんだなッ!」

 彼の感情には行き場がなく、その乱暴さにも際限がなかった。男は女を怒鳴りつけ、満足に相手が口を開かないことに激高して脇腹を握った拳で強く叩いた。

 「あいつが出てきたところ、見てたんだろうが!」

 いつものように女の髪を掴む。しかし機械的に女の頭を揺さぶりながらも、彼は翌日からのプランを頭の中で整理しておくことも忘れなかった(彼は頭の中で考えていることとは全く別のことをひょうひょうとした顔で実行できてしまうという、とても素晴らしい能力の持ち主だった)。くそっ、カメラを持ってきていれば話は違ったかもしれない、あの周りの状況に無関心な様子の不気味なあいつを映像として残してしまえば、後はテロップやナレーション、演出で何とかなったに違いないのに。これじゃ私がばかみたいじゃないか。何の証拠も掴めず、電波に乗せることができるような事実のひとつも発掘することができなかった。

 まったく。調子が悪いじゃないか。

 彼は自分を理性的で論理的な人間だと思っていたようだが、実際には違っていただろう。彼は報道人が本来持つべきである思慮深さも教養もなければ、誠実に仕事をしようという気構えすらもなかった。仕事が上手く行けばそれは自分の手柄、上手く行かなければアシスタント・ディレクター(この場合はアカネというこの女)の責任ということになった。普段の仕事でスタッフに手を上げてしまえば一発でアウトになるかもしれないが(だから彼はいつも仕事場では慎重を期さなければならなかった)、誰も見ていないような場所で身内を一発二発殴りつけるくらいならまあ後々面倒くさいことになる心配もない。こいつは男が家から出て来るのを間違いなく見ていたにもかかわらず、私に知らせるということをしなかった。そしてあいつがまた家の中へ戻っていく時も、惚けたような顔をして目の前の光景をただ何も考えずに眺めていただけだ。こんな仕事のできない女、生きていたって何になるというんだ。

 このまま立ち去らなければならないというのは腹立たしい限りだったが、仕方がなかった。彼は明日以降に彼の野心を、欲望を賭けるしかなかった。しかしあのとりつくしまがあるのかどうかもわからない不気味な男に、どこに隠れているのかわからない女、そしてこの無能の中の無能をさらに煮詰めたような女。ほとほと先が思いやられる小道具が揃ったものだ。


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