第12話 宿敵現る
その後教室に戻った涼真だが同級生の質問の的になっていた。それに気を利かせた担任は1時間目を自習(自由)にし教室を去った。
”涼真アメリカ生活どうだった?”
”英語ペラペラなの?喋ってくれない?”
”そんなことよりもアメリカには金髪美女がいるだろ?その話をシてくれ!”
とたくさん涼真は質問された。
涼真は丁寧に一個一個答えていった。
”最初はだるいとしか思っていなかったけど英語になれたら楽しかったかな?授業中にスマホは触れるし基本自由だから!”
”美女もいたぞ?俺も何回か誘われたけど断ったんだ。”
亜美はその会話の輪に一応はいっていたが特に何も言わなかった。ただ金髪美女の話になるたびにビクビクしていた。
”な、なんで付き合わなかったんだ?”とある同級生が聞こうとした瞬間
”おい、イキるのもたいがいにしとけよ涼真?” とヤンキーオーラを漂わせた一人の同級生が来た。
そこにはかつての涼真の宿敵磯島健太がいたのであった。
健太は涼真と小中一緒で涼真と同じくサッカーをシていた。健太はもちろんうまかったが涼真はそれ以上にうまかったのだ。そんな涼真に嫉妬した健太は小6の頃暴力事件を起こした。当時涼真と仲が良かった亜美に手を出したのだ。それに切れた涼真が健太に殴りかかったのだ。喧嘩には涼真が勝ったのだが健太は刃物を持っていたらしくそのまま少年院送りになっていたのだ。
それ以降関わりがなくなったが健太は未だに未練が残っている。
健太の登場にその場は静まり返った。
”イキるってどうゆうことだよ?健太” 再会の挨拶もせずに涼真は正面から喧嘩の買った。その目は今まで同級生にみせていた目とはうって違い鋭く健太を見ていた。
”久しぶりだな涼真。ただ帰ってきただけで何自分が有名人だって勘違いしてんだ?” と子供みたいなことを言い出した。一応まだ子供だが。。。
”そんなこと思っていないがな。で、なんのようだ?お前が俺に喋りかけるときはたいがいなんかあんだろ?”
”俺と勝負しろ”
”勝負?”
”サッカーで勝負しろ。3年で俺もうまくなったんだ。今ならお前に勝つ。” と健太は笑いながら言った。
”別にいいがお前が惨めな思いをするだけだぞ?” と涼真は挑発した。
”上等だ。今日の放課後グラウンドに来い。5対5だ。メンバーは好きにしろ。”
”わかった。”
こうしてかつての宿敵健太とのサッカー対決が決まったのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます