第9話 松本姉妹
亜美と涼真がイチャついていた頃ななみは自室でお気に入りの漫画”進◯の巨人”を読みながら時間を潰していた。ななみは2年ぶりに海外留学から帰ってくる姉、瑞江の帰りを待っていたのだ。
そう亜美の親友ななみと涼真を襲って美女瑞江は姉妹だったのだ。
瑞江は高校卒業と同時にアメリカのモデル専門校に留学していたのだ。瑞江は容姿はもちろん胸も豊富でありセクシーモデルとしての活躍が期待されている。
そんな姉の影響もありななみ自身もモデルか女優になりたいという願望を持っている。だからこそ2年間専門校に通った瑞江の実談はななみにとって非常に大事なのである。
時計の針が22時を回ったと同時に瑞江は帰ってきた。
”ただいまー。”と疲れた声で瑞江は言った。
”おかえりーみずえ。長旅ご苦労さん!”
”妙にテンションが高いわね。まーいいわ。先にお風呂に入っていいかしら?”とハイテンションのななみを見ながら瑞江は言った。
”もちろん!どうぞどうぞ!お湯はもうはってるからね!”
”あら、気が利くわね?なにか狙ってるでしょ?”と瑞江は苦笑しながら言った。
”まーね!それより、早く早く!”とななみは瑞江を風呂に押し込んだ。
30分後瑞江はお風呂上がり出てきた。すっぴんでも十分男を落とせる顔だった。
”それでどうしたのななみ?”瑞江は聞いた
”お姉ちゃんモデル目指してるでしょ?”
”ええ、それがどうかしたの?”
”大アリだよ!私お姉ちゃんに憧れてね私もモデル目指そうと思ってるの!”
”なるほどね、それで私の海外での経験を知りたいのね?”
”そうそう!色々聞かせてね!”
”いいわよ、何から話そうかしらねー。”と瑞江は語りだし、ななみも真剣な表情で聞きだしてノートを広げた。
時間はあっという間に2時間経過し時刻は0:30を回っていた。
”まーこのくらいかしら。私が言えることは。”瑞江は喋り尽くしのどが渇いたのか水をごくごくと飲み干した。”
”おおおーーー!”ななみは興奮しノートを閉じた。
”やっぱりお姉ちゃんすごいじゃん!専門校でトップ取れるなんて!”
”大したことないわよ。当たり前のことを当たり前にしただけよ。”と瑞江は少し照れた。
”お姉ちゃんかわいいからさナンパされたでしょ?”ななみはニシシと笑いながら聞いた。
”確かに色々あったわね。”とここで瑞江は涼真のことを思い出した。
”でも私が逆にナンパしたこともあったわよ?そうそう、飛行機の隣の席の子がイケメン過ぎてねー。”瑞江はあのとき涼真に見せた妖艶な笑みをまた見せた。
”まさか逆レイプとかしたの?”その表情から察してななみは聞いた?
”レレイプじゃないわよ。少しいい雰囲気になっただけよ。ついでに連絡先も盗み書き。。。いや、聞いたのよ”と瑞江はかばんから小さなメモ用紙を出し見せた。
”小清水涼真。ふーん。かっこよそうじゃん。あ、そういえば私の学校にも涼真って子が久しぶりに戻ってくるんだよね。ちょうど3年ぶりかな?さっき亜美から連絡もらってさ!”
ななみは気づいてなさそうだが瑞江は引っかかっていた。
”あら、そうなの。” 涼真が”いやー久しぶりに帰るんですよね!”と言っていたことを思い出したが”まさかね。”とその思考を捨てた。
”私も少し楽しみかな。どんくらい成長したのか!!”
瑞江はもう少し先にこの偶然に気づくのであった。
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