第4話 帰国1隣の美女

 帰国する当日涼真は家族の荷物を全部一人で背負っていた。これは涼真が望んだことである。というのも家族の歩くスピードがおそすぎるのである。

 

 ”おい、涼真なにをそんな慌てるんだ。フライトまであと1時間あるんだ。ゆっくり売店でお茶でもしようぜ。” 父カズオが言った。

 

 ”そうよ。涼真落ち着きなさい。興奮するのもわかるけどそんな急いだらコケるわよ。” 母マチコも言ってきた。

 

 ”母さん達の歩くスピードがおそすぎんだよ!ほら急がないと!”

 

 カズオはやれやれといった感じでマチコを見た。マチコも少し困った顔をしていた。もともと親の都合で涼真を連れてきたカズオ。最初は外国なんて嫌だなんて嘆いた涼真もすっかり変わり学校に溶け込んでいた。そんな涼真を両親は誇りに思っていた。だがこういう駄々っ子みたいなところは全く変わっていなく、両親も手を焼くのである。

 

 搭乗ゲートについた涼真たちは近くの売店で軽く昼食を取り飛行機を待った。その間涼真はずっとそわそわ忙しない動きをしていた。そんな涼真を見かねたマチコが聞いた。

 

 ”涼真様子がおかしいわよ?トイレでも我慢してるの?”すると涼真はビクリとした。

 

 ”え、いやそ言うわけじゃないよ。すごく楽しみなだけさ。気にしないで。”


 そんな涼真を見てマチコは一瞬不審がったが特に何も言わなかった。

 

 ”ほんと?ならいんだけど。”


 マチコはそれ以降深く問い詰めては来なかった。なぜなら涼真の顔を見て感づいたのだ。想っているヒトがいるんだなと。

 

 涼真も心の中は恥ずかしさでいっぱいだった。マチコに喋りかけられたときちょうど亜美のことを考えていたのである。身長は伸びたのかとか可愛くなったのかとかアソコもふくらんだのかとか。。。

 

 ”まさか気づかれたのか?”そんな思いもあり涼真は余計ソワソワしだした。だがこの気持ちが亜美を想っているのだとはまだ気づかないのである。

 


 無事飛行機も出発しソワソワしながら涼真は機内の映画を見漁っていた。両親とは予約の都合上3列ほど違うが気にすることはないだろうと涼真は思った。

 

 涼真は日本に帰るということにもソワソワしていたがもう一つ理由があった。それは隣に座っている美女のことだ。その美女は涼真のチラ見を気にすることなく音楽を聞きながら今にも寝そうであった。壮大な谷間を見せながら。

 

 涼真ははっきり言って女性の胸に弱いのである。1ミリでも谷間が見えると涼真はビンビンに反応するのだ。ということで涼真のアソコはイマビンビンである。涼真は必死に隠しているが明らかに膨らんでいる。

 

 するとその美女はニヤリと妖艶な笑みを見せた。そして涼真の方をじろりと見てきた。涼真はビクッと体が硬直するも知らぬふりをして映画を見続けようとした。だがその美女はそのままゆったり涼真にもたれかかりそのままネタフリをした。。。

 

 さらに硬直した涼真のアソコも見て舌をぺろりと舐め回して悪魔のような笑顔をして寝たふりを続けた。

 


 涼真は当然焦った。。。。

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