第6話 伊月の想い(1)
何回かかけてみたけれど。
「つながらない」
そりゃそうか、私、嫌われてるみたいだし。
「きっと、何かの用事があって出れないんじゃないかな」
なんてりんは慰めてくれたけど、そうじゃないんだろうな、ってことくらいわかる。
浮かない顔の私を見て、りんは私の手を握ってこう言った。
「じゃあ、私が言っておいてあげる」
「ほんと!?」
「もちろん」
りんはやさしいなぁ。
できることなら自分から誘いたかったけど、ここはりんに頼むしかない!
「後でりんの大好きなクレープおごるね!」
「ふふっ。楽しみにしとく」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます