呪われた少女(蛇の呪い)

 享保七年。

 徳川吉宗の時代。

 井伊家の江戸屋敷で、奇怪な事件があいついだ。


 庭の草木が枯れ、縁の下から、蛇が大量に発生した。

 その蛇に女中が噛まれ、高熱を出した。


 女中は三日三晩うなされて、ついにおかしくなった。

 舌を出し、布団の上をクネクネとのたうち回り、まるで蛇のようだった。


 蛇を踏み殺した者が屋敷にいる、その呪いではないかと言われたが、定かではなかった。


 そんなとき、偶然通りがかった僧侶が不穏な気配を感じ、訪ねてきた。

 解決策は一つだけだと僧侶は言ったが、あまりにも恐ろしい方法なので、実行できる勇気を持った男はいなかった。


 だが、女にはいた。


 百両を与えられるという話を聞いて、女中の一人が名乗り出た。

 名前を「お冬」と言った。


 お冬は、僧侶の言葉どおり、大量に発生した蛇を数十匹捕まえ、殺した。

 そして、皮を剥ぎ、熱でうなされる女中の部屋にいった。


 部屋は異常に暑く、それが、布団の上でクネクネとうねっている女中から発せられる熱だとわかると、さすがのお冬もたじろいだ。


 だがお冬は、懐からよく研がれた短刀を出し、女中の肌に走らせた。

 痛さのあまり女中はのたうち回ったが、お冬は女中を押さえつけた。


 焼けるような熱さだったが、お冬は女中の肌をすべて切りとり、そこに蛇の皮をはりつけた。

 布団の上でうねる女中は、本当に蛇のような姿になった。


 最後に、心臓を突き刺せば、蛇の呪いは解けるはずだった。

 お冬が短刀をかまえたとき、苦しみにもだえながら、女中が言った。


「この呪いを、今度はお前にかけてやる。お前が死んでもその娘に、その娘が死んでも、またその娘にかけてやる。末代まで解けない蛇の呪いに、苦しむがいい」


 お冬は短刀を突き刺した。


 その日を境に、井伊家から異変は消えた。


 しばらくして、お冬が暇をとって、子供を連れて故郷に引き下がった。

 屋敷の者たちは、金をもらったのでもう奉公する必要がなくなったからだと思った。


 故郷に戻ったお冬は、家の外に出ずに、子供と、年老いた両親と一緒に暮らし、七年目に死んだ。


 お冬の亡骸は厳重にくるまれ、人の目に触れることはなかったが、墓に埋める際、一匹の蛇が現れた。

 驚いた村人が亡骸を落としてしまい、その拍子に、くるんだ布が剥がれた。


 のちに、その場にいた者が、口止めされていたのに、酒に酔って言ってしまった。

 お冬の体は皮膚がうろこ状になっており、蛇のようにまだらの模様だった。

 体中に赤いひっかき傷があり、どうやら自分で皮膚を剥がそうとしていたらしいと。


 しばらくして、お冬の両親も亡くなった。

 唯一残った子供は親族にあずけられ、村を離れた。

 お冬の子供は、女の子だった。


 それから、二九三年後……


    *


 お母さんの症状は、悪くなるばかりだ。


 新しく転院したこの病院でも、原因はわからないまま。

 毎日薬を飲んで、寝かされてるだけ。


 眠りに落ちる前、お母さんはお菓子をくれた。

 小さい包みに入ったビスケット。

 ベッドの横にある棚から、手をのばして取ってくれた。


「冬美、お見舞いありがとう。これ、食べてね」


 そう言って渡してくれた。

 すらりと伸びたお母さんの腕。

 病気はもう、そこまで進行してた。


 ひじから手首、それに手のひらの一部も、皮膚が変色してた。

 腕だけじゃない。もう首の、あごの下まで色が変わって、病気は迫ってる。


 お母さんはまるで、病気の海に首までつかり、溺れてるように見えた。

 お母さんは、病院を何度も転院して、そのたびに私たち家族は引っ越した。


「呪いだ」


 どの土地に行っても、私たちはそう噂された。 

 お母さんのお母さんも、そのまたお母さんも同じ病気だった。

 その話が、いつの間にか伝わってしまう。

 でも、私は信じない。

 呪いなんて……。


 病室を出て、中庭のベンチに座った。もらったビスケットを食べてると、


「ニャー」


 と、ベンチの下から鳴き声が聞こえた。

 立ちあがって、ベンチの下をのぞくと、猫が二匹、暗がりで鳴いてる。

 一匹は大きくて、もう一匹は小さい。

 母猫と子猫だ。


「おいでおいで」


 ビスケットを一枚、猫に見せる。

 母猫が警戒しながら、ベンチの下から出てくる。


「ほら、あげるよ」


 ビスケットをあげようと、猫の方に手をのばしたとき、私と猫の間を、一瞬、黒い影が通り抜けた。

 細いヒモのようなものが、するすると一瞬。


「ニャアアア!」

 母猫の態度が突然変わって、私を威嚇しはじめる。


「何もしてないでしょ!」


 母猫ははげしく鳴きながら、後ずさりをはじめる。

 ベンチの下に入って、子猫を守る。


 悔しさで涙が出そう。

 でも、ギッと歯を噛みしめて耐えた。こうやって、私はずっと耐えている。


   *


 もう、転校はなれっこだった。

 これで五校目だし。


 みんなの前に立つと、先生が私のことを紹介する。

 みんな、私のことを見ている。


 転校生はよく、友達ができるかどうか不安だって言うみたいだけど、私は不安なんて感じない。

 どうせ、しばらくしたらまた転校するんだ。

 だったら、友達なんか作らなくていい。

 ずっと一人のままでいれば、友達ができるか不安に思うこともない。


 先生に指示されて、真ん中の列の一番うしろの席に座る。

 私の一つ前の席の女の子が、チラッとふり向いて、笑いかけた。

 なに? なんだろう?


 一時間目が終わると、前の席の子がふり返った。


「次の時間、社会なんだけど、先生が作ったプリント、もらってないよね?」


 私は、「うん」と答えた。


「待ってて!」


 その子は教室から出ていって、数分後にもどってきた。


「ハイこれ。先生にコピーしてもらったから」


 そう言って、プリントをくれた。


「冬美ちゃん。私のこと、しーちゃんって呼んでね」


 その子は静恵ちゃんという名前だったけど、あだ名の「しーちゃん」と呼ばれる方が好きだと言った。

 社会が始まるまでの十分間に、私たちは友達になり、一緒に帰る約束までした。


 学校が終わって、しーちゃんと二人で帰った。

 しーちゃんは優しいし、頭もよかった。


 休みの日に、私が授業で遅れてる分を、しーちゃんの家で一緒に勉強しようと言ってくれた。

 友達ができるなんて、思ってもいなかった。


 あっという間に私の家についた。引っ越したばかりのアパート。


「また明日ね!」


 そう言ってしーちゃんは、手をふりながら道を歩いていく。

 夕暮れの赤い日差しが、しーちゃんを照らしてる。


 アパートの部屋に入ると、暗い部屋に段ボールがいくつも置かれてる。

 引っ越したばかりで、まだ片づいてない。


 暗い部屋の片隅で、電話機のランプが赤く点滅してる。

 留守電が入ってるんだ。


 お母さんが病気になってから、留守番電話が怖くなった。

 悪い内容だったらどうしよう。

 聞きたくないメッセージだったら……。


 私は、恐る恐る近づいていって、電話機の再生ボタンを押した。


「もしもし。今日もお父さん、病院に寄ってから帰るから、先にご飯食べててな」


 お父さんからだ。ホッとした。

 見ると、テーブルの上に、お父さんの本が置いたままになってる。

 どれも蛇の本や呪いの本だ。


 私は呪いなんて信じない。

 お父さんも初めはそうだった。

 だけど、どの病院でも、治療は無理だって言われて、だんだん考えが変わってきた。


 お母さんの方の家系を調べたけど、戦争で戸籍が燃えてしまって、何もわからなかったと言っていた。

 だけど、わかったからって、どうなるんだろう。

 本当に蛇の呪いだったとして、お父さんや私に、なにができるの。


  しゃあああああ。


 音が聞こえた。なに? どこから聞こえるの? 蛇のような鳴き声がする。

 暗い部屋を見回しても、よく見えない。

 テーブルの上を見ると、蛇がいる!


 違う。

 これはお父さんの本の表紙だ。

 じゃあこの蛇の鳴き声はどこからするの?


 壁に走っていって、電気のスイッチを押した。

 パチ、と電気がつく。


 一気に明るくなった部屋の中に、もちろん、蛇なんかいない。

 でも、たしかに聞こえる。

 蛇の声がまとわりつくように聞こえる。


 私は、両方の手で耳をふさいだ。

 強く、頭が割れてもいいから、この音を止めてほしい。


  しゃあああああ。


 蛇の声はやまない。


「やめて!」


 私は寝室に走っていって、敷きっぱなしだったお父さんの布団に潜りこんだ。

 布団の中で目をつぶって、耳をふさぐ。


「やめて、やめて、やめて」


 自分の声で、蛇の声が聞こえないようにする。


「呪いなんかない、呪いなんかない、呪いなんかない……」


   *


 気がつくと朝だった。

 いつの間にか寝てたみたい。

 隣に、私の布団が出してあった。

 お父さんは私の布団で寝たんだ。


 居間にいくと、簡単な朝ご飯が用意されてた。

 パンとハム。

 お父さんはいなかった。

 もう、仕事に出かけていったんだ。


 私は、学校の用意をして外に出た。

 日差しがまぶしい。


 学校にいくと、昨日までとは違っていた。

 みんな、よそよそしい。

 私が教室に入ると、それまでにぎやかだったのに、一瞬、静かになった。


 自分の席に座って、まわりを見回す。

 何人かが、チラチラと私の方を見てはまた視線をそらす。


 しーちゃんは、まだ来てないみたいだった。

 私の前の席には、だれも座ってない。


 いや、違う。

 カバンがかかってるから、もう来てるみたいだ。


 でもどこにいるんだろう?

 しーちゃんがいてくれたら、私に話しかけてくれたら、教室の嫌な雰囲気も変わるはずなのに。


 チャイムが鳴って、朝の学活が始まる時間になって、ようやくしーちゃんが教室に入ってきた。

 思わずホッとする。前の席に座るしーちゃんに、


「おはよう」


 と言ったけど、しーちゃんは私を見ずに、


「おはよう」


 と小声で返事をした。

 どうしたのしーちゃん? なんでそんな態度なの?


 クラスの雰囲気や、しーちゃんの態度がおかしい理由は、一時間目が始まってすぐにわかった。

 授業中、ぽん、とどこからか、私の席に丸められた紙が飛んできた。

 開けてみるとそこには、「蛇女」と書かれていた。


 呪いの噂だ。

 どこまでもつきまとってくる。

 どんなに遠い土地に引っ越しても、なぜか必ず広まってしまう。

 今回は特に早かった。一瞬で広まってしまった。


 しーちゃんは、休み時間も、給食の間も、昼休みも、隣のクラスに用事があるとか先生に呼ばれてるとか、理由をつけて私をさけた。


 私は、一人で休み時間をすごし、一人で給食を食べた。

 帰りの学活が終わると、しーちゃんはあわててカバンに教科書を詰めだした。


「しーちゃん」


 私は声をかけた。

 でも、しーちゃんは返事をしてくれない。


「しーちゃん! 一緒に帰ろう!」


 私は、前よりも大きな声で言った。

 しーちゃんが、手を止めてふり返る。

 すごく不自然な笑みだ。

 しーちゃんが、引きつった顔で返事をした。


「冬美ちゃん、なに?」

「今日も、一緒に帰ろう?」

「でも……」

「でも、なに?」

「……なんでもない」


 しーちゃんがカバンに荷物を詰めおえて、教室の外へ駆け出す。


 私はしーちゃんを逃したくなかった。

 しーちゃんは大切な友達だと思った。

 だから、しーちゃんのカバンをつかんだ。


「しーちゃん!」

「きゃあ! 呪われる!」


 しーちゃんがカバンを強く引っぱった。

 私は、力なく、カバンから手をはなした。

 体の中から、悲しみがわきあがってくる。


 しーちゃん、いま、なんて言ったの?


 泣かないように、ぐっと、顔に力を入れる。

 まるで、しーちゃんをにらんでるみたいに思われるかもしれない。

 しーちゃんは、一歩二歩、さがりながら言った。


「ごめん……でも、みんなそう言ってるの」


 しーちゃんは駆け出して、教室から出ていった。

 私たちのやりとりを見ていたまわりのクラスメイトが、ざわざわと話しはじめる。


 みんなで私の噂をする。

 呪われてる、蛇女だと、陰口をたたく。

 隣のクラスにも、別の学年にも、学校中に言いふらすんだ。

 私の家の近所にも、街中にも、どこにいっても、呪われてると言われるんだ。


 それでも私はじっと耐えて、カバンを持って学校を出た。

 絶対に泣かない。

 学校から帰る途中も、街の人たちが、私のことをひそひそと噂してるような気がする。

 通り過ぎる人が、私を避けてるような気がする。


 アパートのドアを開け、中に入ると、電話機のランプが赤く点滅してる。

 私は、留守電のボタンを押した。


「冬美、お父さんだ。お母さんの容態が悪くなった。学校に電話したけど、もう帰ったあとだって……だから、家に帰ってこれを聞いたら、すぐに……うう……病院……」


 お父さんは、泣いていた。

 どうして、こんなに悲しいことばかりつづくんだろう。どうして……。

 そのとき、またあの音が聞こえた。


  しゃあああああ。


 まるで、耳のすぐ横で蛇がうねってるみたいだ。

 肩から首を這いずり回るような。


「やめて!」


 思わず、自分の耳をたたいた。

 でも、蛇の声はやまない。


  しゃあああああ。


「やめて!」


 もう一度叫んだとき、テーブルの上でなにかが動くのが見えた。

 お父さんの蛇の本から、大きな蛇が出てくる。

 ぐねぐねと出てきて、テーブルの上を這いずりまわる。


 一匹が、尻尾まで完全に出たかと思うと、また次の蛇が出てくる。

 今度は二匹も三匹もいっぺんに出てくる。

 蛇たちが、しゃあああああと声を出す。


 なにかが足の上を通った。


「わあああ」


 驚いてあとずさると、床にも蛇が十匹以上、這いずってる。

 ぼとり、と上から蛇が落ちてくる。

 見あげると、天井一面、びっしりと蛇がおおってる。

 それがボトボトと床に落ちてくる。


 私は、悲鳴をあげて寝室に逃げた。

 ドアを閉めて、布団に潜りこむ。


「もうやだ、もうやだ、もうやだ」


 居間からは、大量の蛇の鳴き声が聞こえてくる。

 なんで? どうしてこんなことになったの?


「お父さん、お母さん……」


 声にならない声を出す。

 病院のことを思い出す。

 そうだ、お母さんの容態が悪くなったって……。


 そのとき、私のお腹がじわじわと痛み出す。

 表面が焼けるみたいに熱い。

 布団の中で、服の中に手を入れてお腹をさわる。

 ザラザラとした嫌な感触。


 そんな……。


 布団をはねのけて、自分のお腹を見た。

 おへその周りが黒く変色してる。 

 皮膚がかたく、うろこみたいになってる。


「いやああ!」


 呪いだ。呪いだ。私にまで。


「どうして、どうして!」


 悲しくなんてない、悔しさでいっぱいだった。


「私のせいじゃない! 私がなにをしたの!」


 必死に叫んだ。

 居間からは、ボトボトと天井から落ちる蛇の音、しゃあああという鳴き声が聞こえてくる。

 居間に通じるドアに大声で言った。


「なんで私を呪うの! どうしてお母さんをあんなふうにしたの! バカ! 呪いなんて、バカだ! 私は呪われたって、絶対に負けないし、泣かないし、お前なんかに、うう……」


 涙が出そうになった。

 歯を食いしばって耐える。

 泣いたら負けだ。


「こんな呪い、絶対に解いてやる! 

 私は悪くないんだから、お母さんだって、絶対に治るんだから!

 変な噂を学校に広めても、しーちゃんを奪っても、私は負けないから!

 それで私が泣くと思ったんでしょ!

 そんなで勝ったつもりなんでしょ!

 でも私は負けないから!

 学校で、ずっと一人でいたんだ。友達なんかいなくても平気なんだ!

 いつも一人で我慢してきたんだから!

 だから、だから……蛇なんかでおどしたって……」


 声が詰まる。

 悲しみが体中にひろがって、のどの下までやってくる。

 これ以上耐えられない。

 泣いてしまう……。


 居間から聞こえる蛇の鳴き声が大きくなる。

 ドンドンとドアを叩く音がする。

 ドアを破ってこっちに来ようとしてる。


「負けるもんか……」


 私はドアの方へ歩いた。

 お腹がどんどん痛くなる。


「あんたなんて……怖くなんかないんだ!

 あんたなんて、ずっとイジイジ人を呪って、そんなやつに……」


 片手でお腹を押さえながら、もう片方の手でドアに手をかけた。

 隣の部屋から聞こえる蛇の鳴き声が大きくなる。


「あんたなんて……こんな呪い……」


 痛みにお腹を押さえる。

 ものすごい熱さで、お腹が溶けてしまいそうだ。


「呪いになんか負けるもんか。

 もし……もし、お母さんを殺したら、今度は、私があんたを呪ってやる。

 呪ってやるから!」


 力いっぱいドアを開けた。

 もうどうなってもいい。

 呪いなんて、どうなってもいい。

 お母さんを帰せ! 元気なお母さんを!


 ドアの向こうの暗い部屋は、シーンと静まりかえって、物音一つなかった。


 天井にも、床にも、何もいなかった。

 あれだけうるさかった蛇の鳴き声も消えている。


 私はぼうぜんと立っていた。

 お腹の痛みも消えている。

 服をまくってお腹を見ると、変色も変形もしていない。

 私のお腹だった。


 ぺたりとその場に座りこんだ。

 頭がじーんとして、目の周りや鼻の奥が熱くなる。

 胸の奥から、ずっと押さえ込んでいた感情が、すごいスピードでわきあがる。


 こらえるために、ギュッと力を入れて閉じたまぶたの間から、涙がにじみ出てポトリと落ちた。


 それからどっと、涙があふれた。

 もう止められなかった。

 長い間ため込んでいた涙が、いっぺんに流れ出す。


 お父さん、お母さん……


 わけもわからず、ただただ泣いた。

 しゃくりあげて、感情があふれ出す。


 お母さんの病気や、お父さんの悲しみを、消してしまいたかった。

 学校へ行って、また、しーちゃんと楽しく話したかった。

 普通の生活をしたかった。

 この涙が、今までの不幸をすべて洗い流してくれたら……。

 心の底から、そう思った。



 お母さんの病気が回復に向かいだしたのは、それからすぐのことだった。

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