第2話 4月11日
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《学校》
基本的に桜と言うのものは都合のいい時期に咲いていないものである。卒業式の祝辞で『桜咲く暖かい今日この頃』と読まれるときはまだ小さな蕾の状態であり、入学式で『桜舞い散る今日』と読まれるときにはもうほとんど散ってしまっている。
入学式の祝辞とかって絶対『桜』って入ってるよね。昨日の入学式でも入ってたもん、桜。
適当に入場させられて、名前が呼ばれたら返事をして立ち、校長の長い話を聞く。こんな式典を毎回する意味があるのかと疑問になるが、これが案外思い出になっていたりするものなのだ。俺?返事の時に声裏返っちゃったから嫌な思い出コースかなぁ、ははは。
とりあえず、今日は1日『学力テスト』?なるのもがあるらしい。はっきり言ってめんどい。みんなもテストの問題とか一緒に読むの嫌でしょ?だから作者がテストは割愛してくれるそうです。やったねー。
………。
え、俺はやらなきゃいけないの、?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~《帰りのSH》
つ、か、れ、た。
テストってしんどい。でも周りを見渡しても疲れてるの俺だけっぽいんだよね、誰も突っ伏してないの。みんな実はサイボーグだったりして。まぁ前で先生が話してるんだから突っ伏すわけないか。
「────ということですから、今日と明日の放課後で興味のある部活動を体験してきてください。以上、号令。」
「起立~、礼~」
「「「ありとうございました」」」
やべー、全然聞いてなかったー。どうしよう、前の席の人に聞いてみるか。たしか『
「あのさ、柏田君?さっき先生なんて言ってたか教えてくれない?」
「んー?なんか部活動体験に行って入る部活決めてこいってさ」
なんだ、そういうことか。
「わかった。ありがとう、柏田君」
あー、緊張した。でもこれからはなんかあったら聞けそうだ。 よく覚えてたな、偉いぞ、俺。
とりあえず部活に関しては帰宅部一択だから部活動体験なんてしない。これからは学校が終わると家にすぐ帰ってゲームをするんだ。悠々自適のゲームライフさ!
「──────!」
ん、あそこで教務部の先生と話してる黒髪の女の子めちゃくちゃ可愛いな。なに話してんだ?
「────だから新しい部を───!」
部がなんとかって言ってるな
「わかったよ。明日の職員会で出してみるから。」
お、職員会で出してもらえるって、よかったね~!俺全然関係ないんだけどね。さぁ帰ろっと。
《詳細設定》
桜田高校1年生は全部で5ホーム
河村未来のクラス4ホームは出席番号は13番
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