1-2 コスプレ・テンプテーション
「準備できたよ〜♪」
「わかったって……はい、ピース」
「は〜い、ピースピース〜♡」
パシャッ。
アイドル風の姿でウインク舌出しダブルピースするありすをカメラで撮ってやる。
コスプレ撮影に今まで付き合ってた影響で、意図せず俺の撮影の技能が上がってるのがなんとも言えない。
……てか、ありすのこの衣装、露出度高過ぎて、目のやりどころに困るんだが。
下品な目で女の子を見るのは最低過ぎるが……胸元を大きく露出している服のせいで見える、アンバランスな程に大き過ぎる胸からできる、思わず指を突っ込みたくなるような深い谷間。
この服がそういうデザインなのか、大胆に露わになっている、決して太ってはいないがむっちりしていて健康的で見ていて安心するような、撫で回してあげたくなるお腹。
フリルが可愛らしくも短過ぎるスカートと、右足はピンクと白、左足は水色と灰色、左右で色が違う縞模様ニーソックスの間の、これまた良い感じに肉付きがよく眩しい絶対領域の太もも。
不可抗力なのか、それともわざとなのか?後ろをくるっと向いたり、ポーズを取る前にいちいち飛び跳ねる時に見えてしまう、スカートの中身、淡いピンク色のパンツ、それを履いている大きなお尻。
女の子の身体の魅力を存分に曝け出して、俺みたいな冴えないオタク男を狙い撃ちしてくるようで、認めたくないがドキドキしてしまう……
ありすは次々ポーズを決めて、それに合わせて俺もシャッターを切る。
パシャッ、パシャッ、パシャッ。
「えへへぇ……♪
らいくんったら、ほーけちゃってる顔しながら何回も写真撮ってるよ〜、きも〜いっ⭐︎
ありすの、自慢のおっきなおっぱいや、ありのままのむちむちおなかや、あえて見せつけちゃうぜったいりょーいきの太もも、わざとふりふりしたり突き出したりしてるおっきなおしり♡
そんなにありすの身体を見てこーふんしちゃったぁ〜?」
「なっ……そ、そんなはしたなくて恥ずかしい事を言うんじゃねー!
それに別に興奮なんかしてねーし!
ありすが撮って欲しいって言ったから撮ってやってるだけだろうが!」
こ、こいつ……こんなオタサーの姫どころかクソビッチギャルみたいな事言いやがって……!
「そーなんだ〜?
でも確かにらいくんにありすの身体をよく見てもらいながら写真撮ってくれるの、すごく嬉しいの〜っ♪
それじゃ、そんならいくんに、特別大サービス、だよぉ……♡」
すると、何故かありすは、何とも艶めかしい扇情的な表情をし出して、自らの胸元に手を置いて……
ぺろんっ。
「な、なっ……!?ありす、お前何やってんだよ!?!?」
「あはっ……♡ありすのおっぱい、らいくんにさらけだしちゃったぁ……♡
だいじょーぶ、先っぽの大事なところは指で隠してるから安心してっ♪」
ありすが、なんと衣装の胸元部分をめくって、乳房を露わにしてしまった。先端の見えてはいけないところだけ指で隠しているが、あまりにはしたなさ過ぎる……!
「バカっ! なんてことしてんだよ!
はやく服を戻しやがれっ!」
「やだも〜んっ♪
ありすのおっぱい、ちゃ〜んとらいくんに見てもらったり写真撮って欲しいの〜っ♡
さっき写真撮ってくれるって言ったのはウソだったの〜?」
「ぐっ……ありすのそんな下品ではしたない姿の写真撮れっていうのかよっ……!」
なんとか目を逸らそうとするが……
ああ、ありすの大きな乳房。
ありすが少し動くだけでたゆんたゆん揺れている。
指で先端は隠されているが、その指が押し付けられて乳房がむにゅっと柔らかく形を変えている。
ああ……
パシャッ。
「や〜んっ♡
らいくんたら本当にありすのおっぱいの先っぽ以外さらしてる姿撮っちゃったよぉ〜♪
らいくんたらへんたい〜♡ きもいしこわいよ〜⭐︎」
「はっ!ち、違う!これは俺の意思関係なくっ……!くうぅ……!」
ありすの乳房をつい見続けて、頭がボーッとして、気づいた時には、俺はシャッターを押してしまっていた。
俺はなんて最低の変態男みたいなことをしてしまったんだ!?
「えへへ♪
らいくんだってもう言い逃れできないよね〜♪
遠慮も我慢もしなくて良いよっ♪」
ありすが前屈みになって乳房の谷間を強調しながら、俺に向かって優しい微笑みを向ける。
「ありすのいやらしくてはしたない、えっちですけべな姿っ……♡
いっぱい撮影してねっ、らいく〜んっ♡」
う、うぅぅぅっ……!
パシャパシャパシャパシャパシャ……!
俺は気が狂ったようにありすの艶姿を撮りに撮りまくった。
ありすのいやらしくも美しい姿。
乳房を腕で隠しながら寝そべって、綺麗なおみ足やお尻を強調するポーズ。
また立ち上がり、向こう側を向いて、乳房から手を離し大きく上へ伸びをしてしまって、顔はこちら側をからかうような表情で見てくる。
壁に手をつき、スカートをわざとめくってパンツを履いた大きなお尻を見せつけてくる。
俺は無言で、一心不乱に撮りまくった。
ああぁ、ダメだこんなの、誰か止めてくれーー
「頼人よぉー!
ありすばっか撮んじゃねーよ!
そんなデブ女じゃなくてスタイル抜群のアタシの方を早く撮りやがれっ!」
叶恵が後ろから大きな声で怒鳴りながら、何かを俺の頭にガンッとぶつけてくる。
「ぐあっ!」
ありすに翻弄されて興奮状態にあった俺は殴り倒され、床を舐める。
カメラは意地でも離さず持ち上げていたので落とさなくて良かったが。
「ううっ……はっ!
俺は、ありすに誘惑されて、狂ってしまってた、あぶねーあぶねー……」
正気に戻ったが、少し頭がフラフラして、なかなか立ち上がれない。
「もー! かなちゃんたらありすとらいくんのイイことを邪魔するなんてひどいよ〜!
人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじゃえば良いんだよー!!」
「うっせーな! ゲーセン行くより先にコスプレ撮影を、しかもありすからさせてやってんのがどんだけハンデやってやってんのかわかってんのかよ!
アタシが着替えてる間に調子に乗りやがって!」
「ハンデとか知らないし〜!
らいくんへアプローチするのにかなちゃんが勝手に考えたルールとかどうでも良いの〜っ!」
「ハッ! ありすはそうでもしなきゃ正々堂々とアタシと勝負できねーもんなー!
あとそのぶくぶく太った牛か豚に見える脂肪の塊をさっさと隠しやがれ!
アタシにも頼人にとっても気持ち悪過ぎて吐き気がするんだよ!」
「「むぅーーこの女ァ〜!!!」」
「うるせーなお前ら! ケンカはやめろって言ってんだろ!
ありす、もう十分撮影してやったろ? 早くその胸を隠してくれ! とても魅力的なのはわかったから!
ありすの撮影たくさんしたから次は叶恵の撮影!
そうした方がありすも正々堂々と叶恵に勝てるチャンスだろ?」
勝てるチャンスって何の勝負だよ……と俺自身謎に思ったが、恐らくこの二人を説得するにはこういうしかないだろうと思った。
あと、ありすの乳房丸出しだからあえてありすの方は見ないようにする。
「あうー……わかったよ〜。
せっかく良いところだったけど、しょーがないから、かなちゃんのコスプレ撮影させてあげるねっ。
その上で、やっぱりありすのコスプレ撮影の方が良かったってらいくんが思ってくれたら、ありすの勝ちだよねっ♪」
「頼人〜わかってんじゃねーか!
アタシのコスプレ姿を撮影したらもうありすとか物足りなくなっちまうからなっ⭐︎
オラオラありすとっととどけや!」
「むーっ! 腹立つけど、一旦ここは引いてあげるからねっ!」
ありすは服を着直しもせず撮影スペースからどいて、叶恵のコスプレ撮影をすることになった。
別に俺がコスプレ撮影したいって言ったわけじゃねーのに、俺が責任持ってこいつらのコスプレ撮影しなきゃいけねーような状況になってしまった。
しかし……今の叶恵のコスプレ、これまた凄いな……
先程のありすの時のような事態にならなければ良いが。
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